大事なのは将来の性能
画像は、長期優良住宅の認定を取得するために、第3者の評価機関より発行される設計評価書と建設評価書の表紙です。
小さな但し書きにご注目下さい。
〇 この評価書は、時間経過による変化がないことを保証するものではありません。
つまり、長期優良住宅の認定を受け、最高等級の建物でも、将来の性能を保証するものではないということなのです。
人間の身体も老化が進むように、どんな素晴らしい建物であっても、経年による劣化は必然ですが、出来るだけ新築時の性能を保持できる建物でなければなりません。
屋根や外壁・設備機器は、劣化により修繕や交換は簡単ですが、目に見えない部分は、そう簡単に補修や交換は出来ないわけで、住み心地や省エネ性・耐震性なども含めた耐久性を左右する気密性能と断熱性能が劣化しない為の家づくりが、真の長寿命住宅には必要です。
この二つの性能が低下することで、湿気や結露によって、建物の性能や耐久性が著しく劣化するのは、これまで何度もご説明させていただいたので、ご理解いただけると思います。
しかしながら、日本の悪しき習慣により、現代の家づくりにおいても、根本的な湿気対策や結露対策は、残念ながら不十分であり、湿気や結露しても腐らないかのごとく、薬剤に頼った対策が大前提となっているのが現状で、薬剤が、どれほど効果が持続するのか、健康への影響はないのかなどは、実質的には、検証されておらず、定期的な点検と管理を実施し、不具合があれば、補修・修繕して、長持ちさせる手法が中心となっています。
しかし、補修や修繕は被害箇所のみの補修であり、気密や断熱性能の劣化部分の補修は、費用的にも技術的にも、現実的には困難なのです。
※ 家の隙間や湿気や結露で水分を含んだ断熱材の補修は出来ず、益々劣化が進みます。
湿気や水に弱いのが木材の最大の欠点です。
湿気に強い断熱材を後続の外側に断熱するのが、外断熱です。
壁の中の木材は、熱橋も防ぎ、断熱材は入らないので、常に空気に触れた状態となります。
断熱性と通気性という相反する性能を融合させて、家を長持ちさせます。
ソーラーサーキットの家は、完全な外断熱と二重通気によって、高い気密性と断熱性が長期にわたり保持され、構造が常に空気に触れることで、木材の耐久性も飛躍的に向上し、薬剤に頼らず、新築時の性能がいつまでも保持できる本物の長寿命住宅です。
大事なのは、設計上の数値でもなく、完成時の性能評価でもなく、将来の性能なのです。
ソーラーサーキットの家は、
「いつまでも強く・いつまでも快適に」
住む人と建物の健康をいつまでも守り、50年後も価値ある資産として次の世代に引き継げる理想の住まいだということをご理解いただけると幸いです。
k-taka:[大東住宅/社長ブログ]
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