基礎外断熱の家は地熱の効果により、真冬でも床下の温度は15℃前後の状態を保つので、床面の表面温度は18℃から20℃をキープします。
つまり、床暖房や電気カーペットは基本的に必要がなくなり、ほとんどのお宅ではスリッパは不要とも言え、実際、裸足で過ごしているお客様も多いのです。
逆に、30℃を超える真夏でも床下の温度は25~26℃となるので、ほどよくひんわり感が味わえるのです。
要するに、30℃以上もの温度差が生じる床下断熱に比べ、基礎外断熱の家の床下温度は一年を通してほぼ10℃前後におさまり、床の表面温度差も7℃から8℃となりますので一年を通してスリッパを履かなくても支障はなくなるのです。
※ 男性に比べ、女性の場合は足裏の感覚がデリケートのため、靴下や専用のスリッパを履いているお客様もいらっしゃいます。私も風邪気味の時などは、風呂上りに靴下は履いています。
ちなみに我が家でも、階段下の物入れに7年前の新築時に購入したスリッパが収納していますが、見学にいらっしゃるお客様も含め一度もスリッパは用意したことはありません。
ただ、注意していただきたいのが、床材の選定となります。
弊社では、通常、明るめのパイン材などの無垢材をお奨めしておりますが、その理由は 〇傷やホコリ等の汚れが目立たない 〇経年変化による色褪せなどがなく逆に味が出る 〇あたたかみが感じるなどです。
一方、色が濃い目の建材品の床材等を使用すると、傷やホコリなどが目立つばかりでなく、裸足で歩いたりすると、足の裏の汗や汚れのあとが気になったり、冬などは同じ床面の表面温度でも、無垢材と比べると冷たく感じるなどの不具合が生じる場合がございますので、充分検討が必要です。
また、寒い冬に局所暖房や間欠暖房といった暖房の使い方をすると、床下への蓄熱効果も薄れ、床下・床面の温度の双方が2℃~3℃低下し、廊下や暖房のない部屋の床面温度も冷たく感じて、スリッパが必要になる場合もございます。
また、床が冷たいと感じる場合は、床下の温度が低下しているケースがほとんどです。
基礎外断熱だから出来る、こんな時の裏ワザとして、試していただきたいのが床下暖房です。
床下に設置してある点検口から、小型の電気ヒーターを入れ電気料金の割安な夜間帯に、2,3日暖房すると、床下の温度は上がり床面の冷たさは大分解消します。1日あたり80円位の費用ですので、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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