「家は3回建てないと満足する家は建てられない」という話はよく聞く話ですが本当でしょうか?
3回建てないと・・・というのは建物の良し悪しを理解できるようになるにはそのくらいの経験が必要ということで一般的には使われている話だと思います。
もちろんそうした要素はあるのですが、私がいつもお客様に説明させていただいているのは、家というものは、その時々の家族構成やライフスタイルによって、満足する家・暮らしやすい家というのはおのずと変わってくるということです。
例えば新婚の夫婦だけで暮らす家、子どもが小さい時に暮らす家、また子どもが成長して自立心が芽生え、個室が必要になった時の家、受験の時期に適した家など、子どもの成長に合わせ家族の暮らしは大きく変わるものです。
一方の親の方も、年齢を重ねるごとに趣味・趣向が変わりライフスタイルも変化し、当然ながら足腰も弱くなってくるのです。
そして子どもが巣立ち、夫婦仲良く最後の人生を謳歌するにふさわしい終の棲家となるのが理想かと思います。
しかし、これら全ての時期を満足させる家を一回で叶えるのはかなり難しいと言えるでしょう。
ただ言えるのは、初めての家造りであっても将来をしっかり見据えた家造りを計画する事が非常に大事ということです。
20年後・30年後・40年後の暮らしに合った改築も可能とする構造にしておいたり、様々な事情によって住み替えが必要となった時でも、資産として有効に活用できる価値ある家(賃貸や売却・継承)を建てなければならないということなのです。
それでは、経年変化による性能の劣化を抑え「いつまでも強く・いつまでも快適な家」にして50年後も価値ある本物の長寿命住宅にするにはどうしたらいいのでしょう?
3度建てなくても、弊社の現場や実際のオーナーの話を見て聞いていただければ答えは簡単です。
この本に書いてあることを正しく理解し、床下・小屋裏・壁の中といった完成してからでは見る事のできない部分をご確認下さい。
全ての答えはこの見えない部分に隠されているのです。
隠れた部分に関心を持たずして、会社の大小や見た目の価格やデザイン・営業マンの人柄で住まいを選ぶと3度建ててもいい家には巡り合えないというだけは間違いないのです。
〇 ライフスタイルに変化に対応できる住まいとは
暮らしのニーズや世代の変化によって、それぞれの時期に適した間取りプランの構成は、おのずと変わってきますが、これまでの住宅ではこうした可変性への対応は困難でした。
新築時のお子さんの年齢にもよりますが、15年から20年も経過し、お子さんが成長し巣立った後の子ども部屋の多くは、納戸のようになっているケースが非常に多く、有効に活用出来ていないのが現状です。
こうした時に、間取りを簡単に変更できるとしたらどうでしょう。間仕切壁を取り払い、高級ホテルのスイートルームやリゾートマンションのような広々とした空間が確保出来たなら、その後のライフスタイルはきっと豊かなものになるのではないでしょうか。
弊社では、強固なLVL構造材をベースにした耐震設計に、独自の間仕切り壁を採用し、将来のライフスタイルの合わせた可変空間への対応を可能とした「ワンズキューボ」という設計システムもシリーズ化しています。
ワンズキューボ(ONE’S CUBO)とは、「オンリーワン」の家づくりを、「キューブ型のボックス(CUBE BOX)」を組み合わせた家づくりというものです。
ワンズキューボは、あらかじめ耐震最高等級3を確保した構造設計手法をルール化し、耐震設計されたボックスの組み合わせにより、間取りプランを構成しています。
そして、耐震構造に欠かせない耐力壁を建物の外周部に設置することで、内部には柱や間柱のほとんどない空間(スケルトン)が可能となり、後から間仕切り(インフィル)壁で部屋の間取りが構成出来る画期的な設計システムです。
この「スケルトン・インフィル」という設計システムによって、耐震性を確保しつつ、自在な間取りプランが構成でき、将来、多額の費用をかけることなく、簡単に間仕切壁の撤去や新設が可能となり、お客様のライフスタイルの変化に合わせ将来の可変性にも対応できる理想の住まいです。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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