壁体内で発生する結露の怖さについては、大分ご説明させていただいたので、省略させていただきますが、従来から続いている一般的な充填断熱(内断熱)で、壁体内結露を発生を最小限に抑えるためには、室内の水蒸気を壁体内に侵入させないように、室内側に防湿フィルムなどを隙間なく施工し、しっかりとした防湿層を設けるしか方法はありません。
室内側に防湿層を設けなければならない充填断熱の気密・断熱工事は、構造や配線・配管の取り合い部が多数あり、口でいうほど簡単ではなく、無知で無神経な業者・職人が施工するとたちまち内部結露が発生し、様々な問題が生じてくるのです。
※外断熱(外張り断熱)については、断熱工法の違いで詳しく説明します。
画像は日経ホームビルダーより引用
C値5.0程度の数値なら、さほど必要ないとも言えますが、2.0あるいは1.0を切るような高レベルな気密工事を確実に施工するには、気密の重要性を正しく認識し、多くの経験と優秀な技術に基づいた、丁寧な施工と現場管理が求められるのです。
そして、施工精度を確認するには、気密測定による実測値でしか判断できないのは言うまででもありません。
「基準にそって5.0です。」なんていうのは論外ですが、
「うちは寒冷地仕様ですので2.0位です」というような営業マンの言葉を鵜呑みにしてはいけません。
C値は、建物の形状や大きさ・開口部の種類・数によって数値が異なってきますので、現在、計画している建物の目標とするC値を提示してもらい実測値を確認することが重要なのです。
外断熱が家族を守る 〇 気密工事がいい加減だと
k-taka:[大東住宅/社長ブログ]
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