今日、住宅の高寿命化と省エネで快適な家づくりの為に、住宅の断熱化は欠かす事の出来ない大事なポイントだ。
大手メーカーであろうと、地場の工務店であろうと、ここまで世の中に普及し、ユーザーの認知が高まると、高気密・高断熱を否定する造り手も珍しくなった。
長期優良住宅の認定においても、断熱性能の強化は必須で住宅性能表示で謳うところの最高等級の確保が必須だ。
しかしである。ここにきて断熱・気密工事の不具合によるトラブルが全国的に多発しているという。
こうした問題は、現在、造られている高気密・高断熱といわれている家であっても、あろう事にその一番の要である気密の検査も不要となり、気密の基準がないがしろになった事が大きな要因で、いわば、起こるべくして起きている問題といっても過言ではない。
さらに、中途半端な高気密・高断熱もどきの住宅がもたらす多くの問題に対し、あまりにも無頓着で、知識や技術・そして経験も不足している造り手が今だに多いという事。
そして、残念ながらユーザーの方も売り手側の高気密・高断熱の言葉を鵜呑みにしているという現実もある。
気密性能を表すC値(隙間相当面積)は、最低でも2.0以下(弊社平均C値は0.5)の確保は非常に大事な事で、気密性能が悪ければいくら断熱材を厚くしても、室内の水蒸気は躯体内に入り込み、結露や腐朽といった従来の住まいの問題をまた繰り返し、結果20年しかもたない低寿命な住まいとなる可能性が高くなるのは、必然の事なのだ。
くれぐれも名ばかりの高気密・高断熱住宅にはご注意下さい。
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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