坪単価の安さを売りにしているローコストメーカーですが、その販売手法にはいろいろなカラクリがあります。さすがに坪30万で家が出来ると思っているお客様は少なくなりましたが、未だ誤解しているお客様もいらっしゃるようですので、何回かにわけて説明したいと思います。
まず、建築確認申請等に用いる床面積といえば延べ床面積ですが、面積の基準は非常にあいまいで業界においては何の基準もないのが実情です。
そうした事を利用し、ほとんどのローコストメーカー(一部大手メーカーも含む)が採用しているのが、施工床面積という表現です。一般的に吹き抜け・小屋裏・バルコニー・玄関ポーチなどが面積に含まれるために実際の床面積よりも10%~15%位は広くなります。
実際の床面積が40坪でも建築費を算出する面積は44坪~46坪。初めの段階からこんな具合になるのです。
そもそも坪単価というのは、あくまで建築費の目安の一つであって、建物の大きさや形状・設備や内外装の仕様によって大きく変るので、通常注文住宅の場合には、設計に基づきそれらの仕様を検討し、何十枚もの見積もり書を作成し、はじかれた金額を床面積で割って、坪当たり何万円の建物となります。
しかしローコストメーカーの場合は、あらかじめ坪単価の元となる設計基準・仕様・条件が細かく決められており、基準外の部分はすべてオプションや別途工事となるのです。(追加なくして住める家には絶対になりません)
つまり坪○○万は、あくまでお客様を呼び込む為の、入り口価格に過ぎず、住める状態になるには多額の追加工事が必ず必要で、結局は高くついてしまったというお客様がほとんどいうのが実情で訴訟などが多いのはこの為なのです。
表現は悪いのですが、ぼったくりバーと同じと言われる所以はここにあります。
次回に続きます。
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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