なかなか時間がなく、観ることができなかったが、先週ようやく「少年H」を観る事が出来た。
映画の中で、父盛夫(水谷豊)は周囲に翻弄されることなく、「おかしい」「なんで?」と聞く息子Hにしっかりと現実を見ることを教えて育ている。
「自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の頭で考えて、自分を信じて生きなさい」
「少年H」の原作は1997年刊行されたものだが、この映画は単に悲惨な戦争を風化させない為だけではなく、現代のマスメディアの報道のあり方も含め、おかしい事をおかしいと自由に発言しづらくなってきている今の世の中に対しても危機感を感じ、私達に強烈なメッセージを発信しているのではないかと思う。
先日、引退発表をしたジブリの宮崎駿監督も、現代が、戦前の雰囲気に似たようなものを感じると言っていたが、映画と言う世界においても、こうしたものがひたひたと押し寄せているのではないのでしょうか。
自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の頭で考えて、しっかりと現実を捉えて生きる事は、今の時代にこそ必要な事かも知れない。
是非、機会があれば家族で観ていただきたい映画だと思う。
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