今日、省エネで快適な家づくりの為に、住宅の断熱化は欠かす事の出来ない大事なポイント。
大手メーカーであろうと、地場の工務店であろうと、ここまで普及し、ユーザーの認知が高まると、住宅の高断熱化を否定する造り手も珍しくなった。
一昨年から実施された、長期優良住宅促進法のよる認定住宅においても、断熱性能の強化は必須で住宅性能表示で謳うところの最高等級の確保が必須だ。
しかしである。ここにきて断熱・気密工事の不具合によるトラブルが全国的に多発しているという。
原因は様々だが、私が考えるに、いい加減な高気密・高断熱住宅がもたらす多くの問題に対し、あまりにも無頓着で、知識や技術・経験も不足している業者が多いという事ではないかと思う。
昨年5月に投稿した「これでいいのか!日本の住まい」の中でも紹介したが、省エネ基準の改正によって、今、この世で造られている高気密・高断熱と言われている家は、あろう事にその一番の要である、気密性能の基準も無く、気密検査も不要とされている。
いわば、起こるべくして起きている問題といっても過言ではない。
良質な高気密・高断熱住宅には、気密・断熱・換気・冷暖房の4つのバランスが非常に大事で、一つでもバランスが崩れると、結露や腐朽といった従来の住まいの問題をまた繰り返し、20年ももたない低寿命な住まいとなるリスクが高くなるのは、大東のブログ読者はご存知の通り。
以下、ケンプラッツという業界のメルマガに掲載されている事例と記事を紹介させていただくが、これはまさに氷山の一角という事を認識しなければならない。
▼高断熱・高気密(1)バランス不足がダメな家を生む
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20110224/546004/
▼高断熱・高気密(2)気密不足が結露や換気不良の元
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20110224/546009/
▼高断熱・高気密(3)たまった湿気を換気で排出
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20110228/546057/
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