先月着工させていただいたお客様から、太陽光発電の補助金について、問い合わせがあった。
当初から、太陽光の計画はなかったのだがご両親から、「太陽光の分くらい、援助するからつけたらどう!」と話があったそうで、今からでも大丈夫ですか?という内容。
もちろん、設置そのものはOKなのだが、問題は補助金の取り扱い。
今年度の「補助金申込書」の最終締め切り日は平成22年(2010年)12月24日となっているので、それまでに必要な書類を揃え、J-PECに受理されればOKという事になる。
しかし、問題は工事完了の日付。規程では、「受理決定日より既築の場合4カ月以内、新築の場合は7カ月以内、または平成23年1月31日のいずれか早い日までに電力受給を開始できる者」となっている。
今回のお客様の場合は、3月完成なので、申込は出来ても工事の完成(電力の受給契約の完了)期日が、1月31日以降となり、補助金の交付は対象外という事になる。
こうしたケースの場合、来年度の補助金を見込んで今年度中(
(3月末)の設置を見送るという選択も出来るのだが、(ただし、来年の補助金がどうなるかは未定)もう一つ、悩ましい問題が売電の買い取り単価。
昨年11月に始まった、固定価格買取制度により、今年度中に設置した場合の買取単価は1kWh当たり48円となっている。(この単価は10年間継続)これが来年度設置の場合、単価が下がってしまう可能性が高い。
それは、買取単価が毎年見直され、前年の全国のシステム価格の下落推移によって単価が決まることになっているからで、あくまで予測だが、普及が進んだ来年度は48円よりも多少下がると思われる。
つまり、質問のケースでは、今年度の補助金はあきらめ1kWh48円の買取単価をとるか、買取単価が下がることを想定しつつも、来年の補助金を待つかどちらかを選択するということになる。
売電の単価も補助金も未定の中での判断だけに非常に難しい問題だが、個人的には、今年度に設置した方が何かと安心ではないかと思うのだが・・・。
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