先日、住宅ローン利用の割合を紹介させていただきましたが、長期優良住宅の今年度の認定率も全国で22.5%・宮城で27%とフラット35の利用率とほぼ同水準の割合となっている。忘れた方はこちらをどうぞ
改めて説明するまでもないとは思いますが、【長期優良住宅】を簡単に説明すると
政府の200年住宅ビジョンに沿って制定された【長期優良住宅の普及・促進に関する法律】に基づく認定制度で昨年6月よりスタートした制度。
「いいものを作って、キチンと手入れをして、長く使う」をコンセプトに、世代を超えて暮らせる高性能な住まいを長期に渡り使用する事で、住宅の建替えにより生ずる環境への負荷と金銭的な負担を大幅に軽減し、より豊かなストック型社会への転換を図る事を目的につくられた。
建物の性能基準も耐震性や耐久性はもちろん、空気環境や温熱環境など住み心地に直結する性能もアップさせる事で、健康で快適でしかも省エネな暮らしが実現するのだ。
また一般の住宅に比べ、税制面での優遇も大きく住宅ローン減税の拡充に加え・不動産取得税・固定資産税・登録免許税の軽減措置なども図られている。詳しくはこちらをどうぞ
そして度々紹介しているが、フラット35Sを利用する事で金利の優遇が受けられる。詳しくはこちらをどうぞ
さらに、点検や補修・増改築などの住宅履歴も長期に渡り保存される事となり、将来的に賃貸や売却をする場合においても、【長期優良住宅認定住宅】として資産価値も向上するのだ。
しかし、このように数々のメリットがあるにも関わらず、法施行後1年をゆうに過ぎてもまだ4分の1程度の認定率しかないのが現状である。
ここにもまたフラット35同様【知らされない現実】があるのだ。
未だに、お客様から長期優良住宅の話が出なければ、説明しないという業者もいるというから驚き。またたとえ質問を受けても、目に見えない部分にコストがかかるのであまりおススメしないとか、設計上制約が多いので自由な設計が出来ないとか、お客様の年収だとローン減税のメリットはないとか、仕様が長期優良住宅になっているので認定までは必要ないなど、いろいろな理由をつけて回避しているという話はよく聞く話だ。
確かに今まで見た目のデザインや低価格を追求してきた造り手にとっては、長期優良住宅の認定は、設計・施工・管理共に非常に手間がかかり、コストもアップするので出来れば避けたいというのが本音だろう。しかし私達がユーザーに正しい情報提供をしなければ折角の制度も台無しだ。
大東住宅が、20年前から取り組んできたソーラーサーキットの家造りは長期優良住宅の仕様と基本的にほとんど変わらず、スムーズな対応が可能で制度開始後の戸建て住宅における長期優良住宅の認定率は80%を超えている。
坪単価を聞く前に、長期優良住宅ついて質問してみよう。
フラット35への取り組み同様、長期優良住宅への取り組む姿勢を確認すると、依頼先の家造りに対する考え方が案外簡単にわかるものだ。
- 新着コメント
-
2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
-
2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
-
2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
-
2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
-
2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
この記事へのコメントはこちら