先日、設計の打ち合わせをしているお客様からある質問を受けた。
お客様 「外断熱で建てると将来外壁がずり落ちたりしないのですか?」
多分内断熱の業者から聞いたのだとは思うが、外壁の脱落の相談を受けるのは久々の事。
「はい。今でこそ外断熱は一般的になりましたが、日本に導入されて30年も経つ断熱工法です。導入当初は断熱材を固定するビスの種類や長さ、打ち込む間隔や適した構造材は何か、何キロまでの荷重がOKかなど外断熱のノウハウがなかった為に築後5~6年で外壁がずれ落ちたりといった被害は確かにあったようですが、現在は専用のパネルビスも開発され各社とも自社の仕様で強度試験も実施しているはずですので大丈夫ですよ。」
とご説明させていただいた。
ちなみに大東住宅ではパネリードという外張り専用の長さ150ミリのパネルビスを使用する外壁材にあわせ15cm~30cmの間隔で打ち込んでいますが、計算値・実験値共に2倍以上の強度を確保し施工しています。さらに構造材には経年変化によるくるい・痩せ・割れなどの劣化が非常に少なく例え10cm間隔にビスを打ち込んでも支障ないほどの強度を保つLVLを採用しており、400棟以上の外断熱実績もあり、全く問題はない。
ただ、木造を外断熱で建築する場合、外壁の支持は大きな問題。外断熱がブームだからとか、売りやすいからという理由で外断熱もどきの住宅を作る業者が乱立している現状の中で、え~というような外断熱もどきの建物があるのも紛れもない現実。《外壁がずれ落ちる》なんて本当にいい笑い者になりますので、くれぐれももどきにはご注意下さい。
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