新年明けましておめでとうございます。昨年7月より社員のブログ(スタッフレポート)を加え、リニューアルしたHPでございますが、今後も皆様の家造りの参考になるサイトめざして社員一同頑張ってまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
さて昨年は住宅業界において、大きな転換ともいえる動きがありました。それは6月に施行された【長期優良住宅の促進に関する法律】。
この法律は、これまでの大量生産大量廃棄といういわゆるスクラップアンドビルドの考え方から、いい物を造りしっかり手入れをして長く住まうというストック型の住宅市場を形成する事によって、地球環境を守り国民のゆとりある生活の実現を図る事を目的とした法律です。
どんな家が対象になるか?
簡単に言えば、地震に強く省エネで長持ちする家。日本の住宅が今後こうした住宅に生まれ変わっていくとすればもちろん素晴らしい事なのですが・・・。
大東住宅では「いつまでも強く・いつまでも快適に」をコンセプトに住み人と建物の健康を守り、50年後も価値ある家造りをめざし、10年以上前から長期優良住宅以上の家を造らせていただいております。
しかし、法律制定後の業界の流れを見ても未だに、従来の建物の延長としか思えないような、いわば長期優良住宅もどきの建物が多いのに驚かされます。
ただそれ程までに上記の3つの性能を両立させる事は難しいというのも紛れもない事実なのです。
冬の断熱性を高めれば高めるほど、熱ごもりで6月~9月の夏季には冷房が必需となり、省エネとは言えなくなる。
気密・断熱性能が高めると、構造躯体の通気性が失われ腐食やシロアリの食害の危険性が高まるので、防腐材や薬剤に頼る事になる。
今年からは住宅のエコポイント制度の導入も決定し、ますます省エネの気運が高まっていくとは思いますが、冬の断熱性だけに目を向けることなく、夏の冷房の負荷はどうなのか?壁の中の木材は腐れないのか?30年後も地震に強いのか?健康には影響ないのか?等々、見かけの価格やうわべのセールストークに惑わされることなく、ご家族がいつまでも健やかに暮らせるマイホームが実現される事を心よりご祈念申し上げ新年のご挨拶にかえさせていただきます。
平成22年 元旦
大東住宅株式会社 代表取締役 高橋一夫
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