蓄暖とエアコンの暖房料金を比較する場合に注意しなければならないのが、エアコンの利用方法。
寒いときだけ運転といった間欠運転の場合には電気料金は安くなりますが、時間ごと・部屋間・上下の温度差・音・気流などにより快適さが違い、比較にならないので、高気密・高断熱の住まいに適した連続運転による暖房料金を試算してみたいと思う。
カタログの性能値だけでは正確な試算は難しいので、多分に私の主観が入った試算となりますが、違うだろうと言う方はご指摘いただければ幸いです。
大東住宅の外断熱(延べ床40坪程度)の家では、2.8KW(8~10畳用)のエアコンが1F・2Fにそれぞれ1台ずつは必要です。(出来れば4K1台+2.8K1台)
朝の最低気温が0℃・日中の最高気温が7℃と想定した場合(立ち上がり時の暖房費は計算せずに20℃の室内温度を24時間維持するとする。)
○ 28.66円(日中料金)×0.250KW(中間暖房)×16時間=114.64円
8.41円(夜間料金)×0.500KW×8時間=33.64円
114.64円+33.64円×30日=4448円(1台あたりの月料金)
4448円×2台=8896円(2F分は2割は安くなると思う)
※外気温が下がる深夜の時間帯はエアコンの効率も落ちるため消費電力を倍として計算しました。
最低が0℃で最高が7度というと1月の平均気温に近いと思いますが、この時期でも月あたり約9,000円位で済むので、暖房期間を6ヶ月としても50,000円以内で十分収まる計算となります。
前回蓄暖2台の電気料金を年間約83,000円で月平均13,800円としましたが、いかがでしょう。電気料金の比較だけ見ると私の試算ではエアコンの方が4割程安くエアコンに軍配が上がりました。
電気料金については、私が今度の家で実験台となり、ワットチェッカーでも使い正確な料金を報告したいと思います。(実験用にエアコンも3台入れました)
しかし問題はエアコンのこうした連続運転がストレスなく出来るかどうかと言う事だと思います。
連続運転のほうが効率がよく、快適で電気代も安いとは解っていても、留守の時も寝ている時も運転させるという考え方は日本人にはなかなか馴染まない為に難しい。と言う声をよく耳にします。そうなると暑さ寒さを感じる事のない快適な住み心地を求めて、折角外断熱の家にしたのにという話にもなるのです。(分かりやすくいうと宝のもち腐れ状態)
その点、蓄暖の場合、そうしたストレスを感じる事なく電源さえオンにしておけば蓄暖ならではの輻射熱の優しい暖かさがいつでも得られるのです。
《快適さVSランニングコスト》非常に難しい問題ですが皆さんはどうお考えでしょうか?ご意見をお待ちしております。
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