電力のパンフレットから蓄暖の姿が消え、エアコンが掲載されるようになって2.3年経つでしょうか?あれほどクリーンな暖房機として蓄暖を推奨してきたのに何故と不思議に思う方も多いはず。
COP(成績係数)という言葉を聞いた事はあると思います。COPとは エアコンやエコキュートなど主にヒートポンプ類の機器の性能を表す指数として使われる数値です。(正式名称はcoefficient of performance)
わかりやすくいうと使用する電気エネルギー1に対して何倍の熱エネルギーを供給できるかと言う事で消費電力が500Wで暖房出力が3000WというエアコンがあればCOPは6と言う事になります。
昨今のヒートポンプ技術は目覚しく09年製のエアコンなどは各メーカー6.5前後の機種が揃っています。
一方蓄暖のCOP(あまり聞きませんが)といえば1にしかならないわけで(実際はロスもあるのでもっと低い)1の電気エネルギーに対し1の熱エネルギーしか供給できないのです。(電気ヒーターやホットカーペットも同じ)
前回のブログで10KWの蓄暖の年間平均暖房費を約8.2万円と試算しましたが、この料金とて深夜電力による低料金の単価設定ゆえの料金であって、昼間の単価で使用したら大変な金額になります。
日中にピークを迎える発電量に合わせた発電設備の有効活用を図る為に深夜電力を推進し、電化住宅の暖房の中心だった蓄暖ですが、省エネ機器かというと残念ながら違うのです。そうした事情もあり電力では現在高効率のエアコンをメインの暖房機として推奨していると言う訳です。
こういう話をすると蓄暖を使用しているお客様からは怒られそうですが、大東住宅では現在もオール電化の推奨暖房機として蓄暖がメインですのでご安心下さい。(○○電力関係のお客様もほとんど蓄暖です)
今度はエアコン暖房は本当に省エネかを説明したいと思います。
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