坪単価の安さを売りにしているローコストメーカーだが、その販売手法にはいろいろなカラクリがある。さすがに坪25万で家が出来るとは思っていないお客様も多くなりましたが、あいかわらず誤解しているお客様もいらっしゃるようですので、何回かにわけて説明したいと思う。
建築基準法に定められている面積といえば延べ床面積ですが、坪単価を表す面積の基準は非常にあいまいで何の基準もないのが実体だ。そうした事を利用して、ほとんどのローコストメーカー(一部大手メーカーも含む)が採用しているのが、施工床面積という表現。一般的に吹き抜け・小屋裏・バルコニー・玄関ポーチなどが面積に含まれるために実際の床面積よりも最低でも10%位は広くなる。
実際の床面積が40坪でも建築費を算出する面積は44坪。初めの入り口からこんな具合なのだ。
そもそも坪単価というのは、あくまで建築費の目安の一つであって、大きさや形・仕様によって大きく変るので、普通の注文住宅の場合には設計に基づき各仕様を検討し、何十枚もの見積もり書を作成しはじかれた金額を床面積で割って、坪いくらの建物となる。
しかしローコストメーカーの場合はあらかじめ坪単価の元となる設計基準・仕様・条件が細かく決められており、基準外の部分はすべてオプションとなる。(オプションなしで住める家には絶対にならない)
つまり坪○○万はあくまで入り口の価格に過ぎず、満足に住める状態になるには必ず追加が必要でいくらかかるかはわからないというの実情なのだ。
表現は悪いのですが、ぼったくりバーと同じ発想だと思うは私だけでしょうか?
次回に続きます。
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