土地を探しているお客様に希望の条件を尋ねると、圧倒的に多いのが南側道路に面した土地という答え。俗にいう南面道路(なんめん)の物件だ。
一般的に日本人の場合、欧米人と比べ日当たりを重視する傾向が強く、南向きに対して、信仰的とも言える考えを持つ人が多い。もちろん日照は建物にも住む人にとっても絶対に必要で、その事自体否定する考えなど一切ない。
しかし、日照や眺望、風通しなどを考えて、南側道路の土地を選択したにもかかわらず、日中でも窓やカーテンを閉めっぱなしという家は結構多い。
南面道路の場合は、家の前を人が行き来するのが見えるためにどうしても人の視線が気になりこうした状況がつくられてしまうのだ。
そこで南面の物件のデメリットを他にも上げてみよう。
○ 人気があるので価格が高めである。
○ 給排水工事が若干高くなる。
○ 車庫スペースやアプローチに面積をとられ、庭が狭くなる。
○ 南側に玄関を配置するケースが多くなる為、振り分けのプランはいいが、居室を南側に連続させるプランが組みにくい。
○ 通常、出来るだけ北側に寄せて建物の配置を検討したくなるが、一種低層などの用途地域では斜線の関係でけっこう難しい。
○ 庭の手入れや洗濯物などにも気を使う。
私の場合、南面希望というお客様にはこのようなデメリットを説明し、人の視線などが気にならないかどうか確認のうえ、敷地の提案をさせていただいている。(男性はさほどではありませんが、女性にとっては切実な問題です。)
そんな事言って高橋の家も南では?との声が聞こえてきそうですが、今回はたまたま購入した物件が南面の土地だっただけで条件ではありませんでしたし、夫婦ともども人の視線が気になるような性格ではないので大丈夫です。と思っていたのですが、最近、朝・夕の登下校の際に仙商の学生さん達がぞろぞろと家の前を通る事を発見!(どうも近道のよう)夏休みでわからなかった。(笑)ちょっと冷や汗の今日この頃です。
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