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樹脂サッシメーカー営業マンの嘆き

年末の挨拶にきた営業サッシメーカーの営業の方の話ですが、この時期になると、結露しないと言ってたのに、結露するのは欠陥では?というクレームが多くなり、住宅メーカーから、見てきてという依頼が多くなるそうで、サッシのせいではないと思いながら、ユーザー宅へ行くそうですが、結露の仕組みの理解がなされていない方がほとんどだそうです。

樹脂サッシで、ペアやトリプルガラスの場合、普通に暮らす分には、結露は、まず発生しないのですが、間違った暮らしをすると、どんなに性能の高いサッシでも、結露する場合があります。

新築でも結露する原因の多くは、

○ 換気を止めてるか、メンテが悪く目詰まりして機能していない。

○ 水蒸気を発生させる燃焼系の暖房を使用している。

○ 過度な加湿や家干をしている。

○ 局所暖房や間欠暖房で、部屋間の温度差や朝晩の温度差が大きい。

こんなケースがほとんどです。

水蒸気は、目に見えませんが、平衡化の力が働き、水蒸気量の多い所から、少ない所へ移動します。

つまり、暖かいリビングで、加湿や物干し・ファンヒーターなどを使い、換気を疎かにすると、発生した水蒸気は、温度が低く、水蒸気の少ない所へ移動し、寒い部屋の窓や押し入れ・クローゼットの壁などに結露が発生してしまうのです。

結露は、建物と人の健康を脅かす悪の根源で、 シックハウスの原因にもなります。

インフルエンザの予防には、湿度60%をというような話を真に受けると、普通の家では朝起きると結露だらけになって、別の病気になってしまいます。

学校の理科で習った飽和水蒸気量と露点温度を思い出して、結露を防ぎましょう。

室内の空気は外の10倍以上汚れている

  • 室内の空気は外の10倍以上汚れている
大気汚染がとやかく言われていますが、家の中の空気が、外よりも10倍以上汚染され、空気の汚れによる経済的損失も、外気より遥かに大きく、多くのご家庭の室内空気は、東京のど真ん中の空気よりも、汚れているという認識が必要です。

原因は様々ですが、中途半端な気密化や断熱化進み、換気不足を招いたり、冷暖房の普及によって、室内外にくわえ、部屋間の温度差による湿気や結露によって、カビやダニ・害虫が繁殖し、これらの問題を解消するための、消臭剤や防カビ剤・防虫剤が多くの家庭で使用されています。

また、家干しするご家庭も多く、合成洗剤や柔軟剤などに含まれる香料や抗菌剤・防腐剤などに含まれる化学物質が、室内に充満していているのも現実で、その他、内装建材や日用品・電化製品も含め、家の中には、2000とも3000とも言われる化学物質によって、汚染されているのです。



人は、重量比で、体内に取り入れる比率で一番多いのが、室内の空気です。

空気の汚れ(臭い)を消すために、様々な香り製品が氾濫している世の中ですが、使用することで、知らないうちに、逆に健康に悪影響を及ぼすケースも多々あり、香害が大きな社会問題にもなりつつあります。

ご家族の健康を守るためにも、臭いを隠したり、ごまかすのではなく、元を絶つ住まいの環境と生活の工夫が何より大事なことではないでしょうか。

病の半分以上は、空気の汚れと身体の冷えが引き起こすとナイチンゲールは説いてます。

部屋間の温度差を少なくして、適切な清掃と換気が機能していれば、こうした日用品は基本的に不要です。

悪の根源は、湿気と結露だということをご理解いただき、出来るだけ空気を汚さない暮らしと適切な換気・そして温度差を出来るだけなくすように心がけましょう。

赤ちゃんの洗剤と石けんも安全なものを

  • 赤ちゃんの洗剤と石けんも安全なものを
甥っ子夫婦に子どもが生まれ、正月に遊びに来たので、パックスのボディーシャンプーとクリーム・洗濯用の洗剤をプレゼントしたのですが、パックスの良さを知っていたようで、大変喜ばれました。



驚きの白とか、輝きが違うというキャッチの合成洗剤がよくありますが、汚れを落として白くするのではなく、紫外線で白く見せる蛍光増白剤が入っているのは、ご存知かと思います。

しかし、蛍光剤は、食品はもちろん、ティッシュやトイレットペーパー・紙おむつ・ガーゼや包帯・マスクなどにも使用禁止になっているのを知らない方も少なくありません。

また、食品衛生法でも、蛍光剤を使用したフキンで、まな板や包丁・食器を洗うことも禁止されています。

なぜ、薬事法や日本薬局方で、肌に直接ふれるものに使用が禁止されているのに、洗剤には許されているのかが不思議ですが、知らないままに使っている方も多いのではないでしょうか。

先日、蛍光剤の入った洗剤で洗った布で、アンマンをふかした映像を見ましたが、あんまんに紫外線を当てたら青くなってたのを見てビックリしました。

特に、赤ちゃんの肌は敏感で弱く、肌のバリア機能も未発達です。

身体を洗うのも身に付ける肌着を洗うのも、出来るだけ安全なものを使うように心がけましょう。

そして、乳幼児の身に付ける衣服に消臭剤や柔軟剤を使用するのも、出来るだけ避けるようにしていただくようお願いいたします。

リバースモーゲージで終の住いを

  • リバースモーゲージで終の住いを
高齢者の建て替えや住み替えをサポートするリバースモーゲージローンはご存知でしょうか。

毎月の支払は利息のみで、元金の返済はお亡くなりになった時に売却して返済するという「リバモローン」を活用して、夫婦二人で快適に過ごすために、小さな平屋を建てるお客様も増えてきました。

リバースモーゲージローンは、利息のみの支払いのために、年金収入のみの方でもOKで保証人も原則不要です。

もし、 ご主人が先立たれても、奥様は、そのままお住まいになられますし、保険金や預貯金での一括返済ももちろん可能です。

人生90年とも100年時代とも言われておりますが、家にいる時間も長くなり、体力や免疫も低下しがちな高齢者の方々が、老後を健康に暮らすには、キレイな空気の中で暑さや寒さ・湿気に悩まない住まいの環境がとても重要です。

ご夫婦が老後安心して暮らせる「終の住い」をお元気なうちに、ご検討なされてはいかがでしょうか。

震災時に半壊以上の罹災を受けた方は、さらに低利で利用できる災害復興融資のリバモもご利用いただけます。

民業圧迫との批判を受けるため、こうした制度の告知は出来ずに一般の方には、ほとんど知られていませんが、親が健康で長生きするということは、子世代の方々のためにもなりますので、ご検討いただければ幸いです。

詳しくは、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)のHPをご覧ください。

ご不明な点などございましたら、何なりとお問合せ下さい。

https://www.jhf.go.jp/…/yu…/info/yushihoken_revmo/index.html

外断熱の家にこだわる理由

保険や金融にも自己責任が求められていますが、住宅選びにも、正しい知識に基づいた自己判断が必要であり、間違った判断により生じたリスクは、結果的に自己責任となるのです。

内部結露による住宅の腐朽やシロアリ被害は、この最たるもので、僅か10年の瑕疵担保保険の対象からも、除外されているのです。

マイホームを取得する多くのお客様は、長期の住宅ローンを利用しますが、もし、ローンを完済する10年も20年も前に、家が住めない状態になり、その価値を失うことになったらまさに悲劇なのです。

新築で、そんな悲劇は?という方も多いのですが、こうした問題は表面化しないだけで、実に多くの方々が、被害に遭遇し、悩み苦しんでいるという悲しい現実を理解しなければならず、こうした悲劇に遭遇しないためにも、リスクとなりうる要素を一つ一つ取り除いた家づくりを進めなければならないのです。

家を高気密・高断熱化するというのは、単に省エネ性と快適性を高めるばかりではなく、住む人の健康を守り、建物の長寿命化を図る大きな目的があります。

室内空気と温熱環境に優れた住まいは、私達の健康寿命を伸ばすことで、病気で生じる心身並びに経済的な負担を軽減し、国民の真の幸福を実現し、年々急増する国の社会保障支出の抑制にもつながります。

そして、将来、在宅介護が必要な場合においても、介護を受ける側・介護をする側、双方が介護で生じる様々なストレスを軽減し、心の通った介護が行える様になります。

また、光熱費や修繕費などのランニングコストも含めたライフサイクルコスト全体を軽減させる事で、今後の年金縮小に備え、豊かな老後の人生設計も可能となるのです。

さらに、暮らしにおけるエネルギー消費はもとより、解体時に発生する莫大な量の産業廃棄物を減少させることで、焼却によるCO2の削減や行き場のない処分場の問題解消にもつながり、広い意味で地球環境に対しても大きく貢献出来る様になるのです。

つまり、高度成長時代のいわゆるつくっては壊すといったスクラップ&ビルドの考え方から、「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」 というストック型の社会の形成にも寄与できるのです。

人口減少が急速に進行していく中で、現在、空き家が急増し大きな社会問題となっているように、土地という資産は一部の商業地や利便性の高い物件をのぞきその価値は低下していくものと思われます。

築25年程度で、資産価値がゼロとなり、耐震性や住み心地が大きく損なわれるような従来型の住宅では、子供や孫に引き継ぐ時には、貸すことも住むことも売ることも出来ず、莫大な解体費だけが科せられる、言わば資産ではなく負債となってしまう時代がそこまで迫っているのです。

弊社は、「いつまでも強く・いつまでも快適に」をコンセプトとして、住む人と建物の健康をいつまでも守り、50年後も価値ある家づくりを目指して、家づくりに取り組んで参りました。

つまり、50年後も家としての基本的な性能を保持することで、一生涯、安心して暮らせる家となり、将来、お子さんやお孫さんの家としても引き継げ、住み替えをする場合でも、賃貸や売却も可能な価値ある資産として活用できる家にしたいのです。

こうした想いを実現させるためには、新築時の住宅性能を長期間にわたり保持させることが、何より重要となります。

少々、前置きが長くなりましたが、私達人間も年齢を重ねるごとに、老化が進むように、建物も経年による劣化が当然すすんでいきます。

内装や外装、設備などは劣化の具合により、補修や交換は可能です。

しかし、目に見えない構造部分は簡単に補修や交換は出来ないのです。

家の基本的かつ最も大事な性能である、耐震性や気密・断熱性能はもとより、これらの性能に大きく左右される住み心地の良さを長期間にわたり、保持させるには、目に見えない構造部分の経年劣化を最小限に抑えなければなりません。

年間に5.6棟の現場であれば、たとえ内断熱でも丁寧な気密・断熱工事を実施し、お客様が適切な暮らし方をすれば高耐久な住まいは実現します。

しかしながら、年に70棟から80棟のご依頼を頂戴する弊社では、内断熱の建物では、全ての現場で品質や性能のバラツキの出ない施工と管理は非常に困難であり、地元の住宅会社の経営者として、私自身がお客様に対し責任ある家造りをお約束出来ないのです。

その点外断熱は、非常に理にかなった工法であり、会社のスタッフ・協力業者・現場で施工にあたる職人さんにいたるまで、意識の統一が図られ、誰もが心から納得できる工法です。

つまり、結露の危険性や気密の重要性・断熱の仕組みを正しく理解することで、建築業界にありがちだった、現場による品質のバラつきがなくなり、全てのお客様にご満足いただける建物が提供する事が出来るのです。

外断熱は、施工の品質や精度も、工程ごとに実施する検査や気密測定によって一目瞭然となり、施工不良も起きにくく、万一あったとしても、見過ごしたりやり過ごしたりさずに、改善が可能な工法でもあるのです。

ところが、内断熱の気密・断熱工事に費やす時間は、非常に短く、コストや工期優先の業界にあって、どうしても見過ごされやすい部分でもあるのです。

※ 気密工事完了時には、壁の中の断熱は修正しようがありません。

そして残念なことに、たかが結露という旧態依然の考え方をする人々が、まだまだ多く、気密や断熱には無関心で、その重要性を認識している方が、造り手にも消費者にも少ないというのが悲しい現実なのです。

こうした点も踏まえ、弊社では内断熱ではなく、外断熱の家づくりに長年取り組んでいるのということを是非ご理解いただきたいと思います。