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80代の夫婦がふたりで住まう家

  • 80代の夫婦がふたりで住まう家

80代のご夫婦が住まわれるソーラーサーキットで建てる『終の棲家』です。

図面では、分かりにくいということで、模型をつくらせていただきました。平屋風の2階建となっており、元気なうちは収納や趣味の部屋と活用し、お子さんやお孫さんがいつでも気軽に泊まりにも来れるフリースペースになっています。





小屋裏を入れると33坪位の広さの家ですが、この位の大きさだと8畳用の1台でも、家中の温度差は2~3℃以内に収まり、ヒートショックの心配も軽減され、節約や我慢を強いられることなく快適に暮らせて夜もぐっすり眠れます。

Ua値0.42C値0.5で計算すると、年間の冷暖房費は8万円以内に収まりますので、5KW程度の太陽光を設置すれば、家電を合わせた光熱費もほぼゼロになると思います。

まだまだお元気なご夫婦ですが、目標は100才まで、元気に暮らし、医療や介護費を出来るだけ使わずに年金を1億円もらうのが目標で、達成したら温泉旅行に招待してくれるそうなので、あと20年私も健康で過ごしたいと思います。

室温18度以上が健康に暮らすための目安

  • 室温18度以上が健康に暮らすための目安
昨年11月に、WHO(世界保健機構)で、居住者の健康保護のために、冬季における室内温度を18℃以上にするよう強く勧告するとした住居に対してのガイドラインを公表したことを最近知りました。

身体の冷えは万病の元とよく言われますが、体温が低いと免疫も低下し、様々な疾患を引き起こし、がん細胞までも増殖しやすくなると言われていますので、36.5℃~37℃の体温を目安にした生活習慣を心がけていただきたいと思います。

そして、体温を維持し、体を冷やさないためには、食生活や運動とともに、住まいの温熱環境も非常に重要となります。

日本では、冬は寒いのが当たり前で、家の寒さはしようがないと諦めている方も、少なくありませんが、こと家の断熱に関しては、欧米の30年以上も遅れており、お隣の中国や韓国と比べてもお粗末な状況であり、先進国では、最低のレベルです。

家の断熱化に要する費用は、光熱費や医療費・生活における様々なストレスが軽減することを考えれば逆に安い位で、費用以上の多くのリターンさえ得られると思います。

冬季の室内温度が18℃以上というのは、英国保健省でも定められており、病の予防と健康維持を図るための世界的な流れです。



築年数の経過したお住まいは断熱リフォームをしたり、新築を検討している方は、小さなエネルギーで家全体が暖かい断熱と気密性能の高い住まいを重視したマイホーム計画をお勧めいたします。

富谷市長との面談

  • 富谷市長との面談
先日、富谷の若生市長の元へ、東北大の名誉教授でもあり、みやぎ健康・省エネ住宅推進協議会の会長を務める吉野先生と、ナイスの宮代事務局長・北洲の村上社長とともに、協会の活動報告と市民の健康増進と高齢者福祉に向けての協同事業の打ち合わせに行って参りました。

若生市長は、東北建築センターの会長でもあり、住宅の温熱環境や空気環境と健康との関わりについての理解は深く、今後、県とタイアップしながら啓蒙を図っていきましょうとのお話を頂戴しました。

平均年齢が、国内で一番低いと言われる富谷市ですが、旧市街地や周辺の団地には、築年数の経過した住宅に、高齢者も多く住んでいらっしゃいます。

家にいる時間が長くなればなるほど、住まいの環境が健康に与える影響は大きくなります。

先ずは、健康省エネ住宅のシンポジウムの開催に向けて取り組んでいきたいと思います。

花粉の量について

  • 花粉の量について
私は、花粉症ではありませんが、花粉の飛散量については、一応毎朝チェックしています。

宮城県の花粉情報

花粉の飛散が、30個を超えると多いとなり、50個を超えると非常に多いとなり、自ずと症状がきつくなります。

ところで、この花粉の量は何を基準にしているかご存知でしょうか?

この花粉の何個という数は、それぞれの観測地点で、1㎝×1㎝あたりに落下する花粉の数を、顕微鏡を用いて調べたものです。

花粉の大きさは、30μm~50μmと言われていますが、1μmは、1000分の1ミリです。

つまり、100分の3ミリから100分の5ミリとなり、固まっていない限り単体では目に見えない大きさとなり、仮に50個飛散しているとしても、1㎝四方のマスの表面積中、1.5%から2.5%の量となり、その位小さな大きさということになります。

家の中にも、花粉が入るのはこうした理由で、よく窓や玄関の開閉や衣服や髪の毛につけ、持ち込むとか言われますが、風の強さや風向きによっては、家のちょっとした隙間からも、いとも簡単に侵入し、外よりも花粉量の多い家も多く、朝方に症状がきついのは、室内の花粉の影響も大きいとされています。

ちなみにPM2.5にも、そろそろ注意が必要になってきましたが、大きさで言えば1000分の2.5ミリ以下と花粉の大きさの10分の1以下となりさらに小さくなり、インフルエンザのウイルスなどは、0.1μgで、PM2.5のさらに20分の1の大きさとなるのです。

家の気密性を高くして、換気システムに花粉やPM2.5対応のフィルターをつけると、外からの有害物質の侵入は激減し、換気量も2時間に1回確保することで、室内空気は常に新鮮な状態に保たれ、アレルギーなどの症状は大分軽減するのはこうした理由です。

高気密・高断熱とはいいながら、C値という気密性能が、疎かになっている住宅業界ですが、弊社が20年以上も前から気密にこだわっているのは、単に家の熱損失を抑えるためだけではなく、適切な換気量を確保すると同時に、水蒸気の出入りや室内への有害物質の侵入を極力防ぐためでもあります。

気をつけなければならないのが、フィルターのメンテナンスで、目が細かくなればなるほど目詰まりを起こしやすくなり、今度は換気そのものが機能しなくなり、室内の汚れた空気は外に排出されなくなってしまう怖れが高まります。

空気清浄機も同様で、大分性能は高くなりましたが、フィルターの性能が高くなれば高くなるほど目詰まりを起こし、逆効果になる場合もあります。

そして、空気清浄機は空気をろ過させて、循環させているだけなので、酸素が増えたり二酸化炭素が減るわけではないということで、言うなれば、うがいした水をろ過して飲んでいるのと同じであり、あくまで換気のサポート役という理解も必要です。

リンクを貼ったサイトには、県内40カ所ほどの花粉量や今後の予測も紹介しておりますので、何気に便利ですのでご活用ください。

日本の家が一番寒い!

  • 日本の家が一番寒い!
画像は、ロシアから見た世界各国の冬の平均室温だそうです。

外気温がー30℃にもなるロシアは、24℃になっていますが、日本は断トツで低く10℃になっています。

日本よりも、寒い欧米の国々と比較しても、いかに日本の室温が低いのがお分かりいただけると思います。

平均室温ということで、部屋毎の平均なのか朝晩の平均なのかは、定かではありませんが、日本の家がこれほど寒いとされているのは、家の断熱の低さも大きな原因ですが、部屋を閉め切って、いる時だけ使う時だけ暖房する日本人の節約意識からくる、生活習慣の違いも大きいのではないでしょうか。

もっとも、断熱が不十分で隙間の多い住宅で、家全体を暖めるということは、膨大な光熱費を要するために、贅沢という感覚が多くの方々が抱くのは無理もない話です。

日本の断熱基準は、お隣の中国や韓国の断熱基準よりも劣っており、断熱が進む欧米と比べると30年以上も遅れていると言われています。

省エネ化による温暖化防止に加え、医療費の削減と、人々の健康増進を図るために家の断熱化は、世界的な流れです。

ちなみに、外断熱の家に暮らす弊社のお客様の家の平均室温ですが、暖房の使い方などの個人差はあるものの、部屋間並びに朝晩の平均室温とも、最低でも16℃位の生活を送っており、多くのお客様は20℃前後にして暮らしていると思います。

冬は寒いのは当たり前という方もまだ多いのですが、寒さを感じずに快適に、しかも省エネに暮らせる住まいを造ることは、そう難くはありません。

これまでの暖房費と変わらないばかりか、逆に安くなって家全体が温度差のない暮らしが可能で、間取りの工夫や暮らし方の改善で、120㎡(36.5坪)の住宅であれば、8畳から10畳用のエアコン1台で全館暖房が十分に可能なのです。

つまり、家全体を暖めるということは、贅沢なことでも何でもなく、逆に様々なメリットが生まれ「健康」という何物にも変えられないリターンが得られるのです。

小さなエネルギーで、寒い冬も暑い夏も快適に暮らせる住まいは、寒さや暑さ・湿気や臭いという暮らしにおける様々なストレスを解消し、住む人の健康を守り、住宅の耐久性も向上し、50年後も次の世代にも引き継げる価値ある資産になるということをご理解いただければ幸いです。