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ナイチンゲールの説く看護の法則

  • ナイチンゲールの説く看護の法則
ブログに義父の手術の件をアップした関係で、ご心配をおかけしましたが、仙台市立病院の先生の適切な処置と驚異の回復力?で、何と2日後には退院して自宅療養となりました。

最近、どこの病院も早期退院ということは、よく聞いておりましたが、命の危険もあるということで、緊急に聞頭を切開し、大量の血をとったわけで、あまりの早さにビックリしました。

ナイチンゲールの教えに従い、しっかりと看護に努めていきたいと思います。

病院では、適切な看護もさることながら、温度や湿度も一定にコントロールされ、感染症を防ぐ意味もあり、実に1時間に6回もの換気が基準になっているのはご存知でしょうか。

しかし、環境や看護の整った病院から、自宅に戻って、体調が悪化してしまう場合も少なくありません。

ナイチンゲールは、全ての病は回復の過程であると言っていますが、病の回復を中断させたり、悪化させる場合の最大の要因は、空気の汚れと体の冷えであると、著書「看護覚え書」の中で、真っ先に説いています。



病気療養中の方もいらっしゃると思いますが、体内には100人の名医がいると言われているように、病を治すのは薬よりも自己治癒力の方が遥かに大きいそうです。

換気と保温・適切な食事を心がけくれぐれも無理をせずご自愛ください。

多賀城のコトリコーヒーさんでランチをどうぞ

  • 多賀城のコトリコーヒーさんでランチをどうぞ
JR仙石線多賀城駅前にあるコトリコーヒーというお友達のお店です。

最近の健康ブームの中、オーガニックレストランやカフェが増えてきましたが、中にはオーガニックとは名ばかりのお店も少なくありません。

コトリコーヒーさんは、天然酵母のパンや古代米・自家焙煎珈琲・調味料や野菜などの食材にこだわっている安心で安全なお店です。

オーナーが、化学物質過敏症ということもあって、香料などの強いお客様などの入店自粛という、商売的にも難しい選択を強いられながら営業しています。

ありがたいことに、弊社の「外断熱が家族を守る」の本も置いてもらっています。

香りの苦手な方はもちろん、添加物や農薬など出来るだけ避けた安全な物を飲食したいというお客様は、是非行ってみて下さい。

コトリコーヒーさんでは、スコーンやカンパーニュ・ベーグルなどの全国発送もしていますので、是非応援していただければ幸いです。
コトリコーヒーさんのFBページ

木部と断熱部の表面温度の違いがわかる

  • 木部と断熱部の表面温度の違いがわかる
  • 木部と断熱部の表面温度の違いがわかる
内断熱の最大の欠点として、何度か紹介している構造や金物部分の熱橋(ヒートブリッジ)ですが、なかなか目に見えないこともあり、正直わかりにくい部分でもあります。

先日、築10年位のとあるツーバイメーカーで建てたという知り合いのお宅へお邪魔した時に、ちょうどサーモカメラを持っていたので、撮らせていただきました。

大分暖かくなり、あまり差が出ない時期ではありますが画像を通してみると、壁や天井の構造部分の木と断熱部の温度の違いがご理解いただけると思います。

この温度の違いが、冷暖房の効率や体感温度の違いにもつながるのですが、怖いのが寒い冬や暑い夏に、温度差が大きくなり、10万分の2ミリという大きさの水蒸気が、冬は室内から外へ・夏は外から室内へと移動することで、条件によって目に見えない壁の中で、結露が頻繁に発生するということなのです。

詳しくは、過去の記事を添付させていただきましたので、興味のある方はご覧いただきたいのですが、外断熱の場合は、構造の外側で断熱工事をするために、このように木材と断熱部がハッキリわかるような画像にはならず、ほぼ一定の壁表面温度になります。



画像は、エアコンのない自宅リビングの壁表面の温度ですが、ご覧の通り青い部分が窓となり、その他はほとんど一定だということがおわかりいただけると思います。

外断熱と内断熱は、体感温度に2℃から3℃違うとよく言われますが、理由は簡単で断熱や気密が連続するのが外断熱で、構造上、途切れ途切れになってしまうのが内断熱ということになり、内部結露という課題は今でも解決しないままなのです。

熱橋(ヒートブリッジ)による熱損失と熱の侵入

家も衣替えの時期です。

暖かい家から爽やかな家へ、ソーラーサーキットの家も衣替えの時期を迎えました。

季節にあわせて衣替えのできるこの開閉の技術は、ソーラーサーキットの家の最大のメリットです。

すでに衣替えしている方もいらっしゃるかとは思いますが、まだの方は、床下ダンパーを開放し・小屋裏ファンのスイッチをONにして、床下や壁の中に空気を通してあげて下さい。

家と住む人の健康をいつまでも守るためにも、ダンパーを開放して、構造部分にも爽やかな空気を送り込み深呼吸をさせてあげるのです。

これは、押入れにしまっておいた布団を外に干す感覚で捉えていただけるとわかりやすいと思います。

今、壁の中にも空気が流れていると思うと何とも言えない爽快感が味わえることでしょう。

また、朝の最低気温が15度以上になりましたら、常時開放でもOKですが、15度を下回ると肌寒く感じる場合がございますので、そのような時はお手数ですが夕方にでもダンパーの閉鎖をお願いいたします。

何か所も開け閉めするのが、面倒という方はとりあえず2.3か所でも全然OKですし、お休みの時だけでも構いません。(この辺はあまり難しく考えなくても大丈夫です。)

自動で開閉するSC ナビゲーションを設置しているお客様は、スイッチを春モードにオンするだけで、外気温に合わせ自動開閉します。

この一年で一番気持ちのいい時期はあっという間に終わってしまいます。

梅雨に入るまで、しばしパッシブな暮らしをお楽しみ下さい。

また、窓は明けてもいいんですか?というご質問を時折いただきますが、窓を開けて人が心地よいと感じる時は、四季を問わずどうぞご自由に窓を開けて下さい。

窓明け換気は何と言っても、換気の王様です。外の温度・湿度・雨・風の状況を考慮の上、上手にご活用ください。

ソーラーサーキットの家では、自然の力を活用するとともに、自然と仲良く暮らす事も快適に過ごすための大きなポイントですのでよろしくお願いいたします。

マイクロカプセル香害とウレタン断熱との関連性

  • マイクロカプセル香害とウレタン断熱との関連性
マイクロカプセルが及ぼす健康被害が、大分取り沙汰されるようになってきましたが、興味深い本が出版されましたので、さっそく読んでみましたが、とても勉強になりました。モデルハウスにも置いてありますので、是非多くの皆さんに読んでいただきたいと思います。

マイクロカプセルの中に取り込まれている人口香料も大きな問題ですが、特に危険視されているのがマイクロカプセルの主成分であるイソシアネートという化学物質です。

このイソシアネートという物質は、ポリウレタンの主成分でもあり、タイヤ・マットレス・断熱材・塗料など、あらゆる分野の多くの製品に使用され、アスファルトや防水工事の溶剤としても使われています。

欧米各国では、何十年も前から問題視され、大分、非イソシアネート化が進んでいますが、日本では基本的に規制もなく使われているのが現状です。

そして、最近ではホルムアルデヒドの含まない安心・安全な材料として、住宅の断熱材として壁の中に、現場発泡する吹き付け断熱材として普及して来ました。



ポリウレタンの主原料は、イソシアネートとポリオールで、お互いが結合し固まってしまえば、燃えたりしない限り、基本的に問題はありません。

しかし、現場での発泡については、結合されずに、モノマーとして、室内の空気中に揮発されてしまう分も少なからずあるために、職人さんも厳重な対策を求められており、周辺住民の方々への注意も必要です。

そして、家中がウレタンで囲まれることで、施工後の湿気や内部結露による加水分解や夏場の高温時の揮発・様々な化学反応などの影響も、考慮した上での採用をご判断いただきたいと思います。

また、参考までに付け加えさせていただきますが、ウレタンは燃焼すると有毒なシアンガスが発生しますので、万一の家事の場合のことも頭の片隅に入れておいていただきたいと思います。

イソシアネートは、シックハウス法による規制物質には該当していませんが、その毒性は、指針値の定められているトルエンの1万倍とも言われており、室内で使うことによる健康への影響は計り知れません。

ちなみに、トルエンの室内濃度の指針値は、0.07ppmです。

あまりピンとこない数字だと思いますが、この数値は、室内空気1立米中(1m×1m×1m)の割合にすると、0.000007%となり実に100万分の7という数値です。

トルエンの毒性が、その1万倍だとすれば、さらにマルが4つも加わり、100億分の7となり、とてつもなく小さな数となり、重量や大きさもPM2.5と匹敵する小ささです。

弊社の採用する発砲ポリスチレンフォームは、イソシアネートは含有せず、湿気も通しにくく、長期間にわたり安定した性能を発揮し、将来リサイクルも出来る環境にもやさしい断熱材です。

しかも、基礎や構造用面材・屋根野地板の外側に施工するために、室内の空気環境に影響を与えることは、ほとんどございません。

※ 弊社でも、外部配線や配管の貫通部の気密処理に、ほんの一部発泡ウレタンを使用していますが、家の断熱材の量と比べると、ごくごく微量であり、しかも内部通気の働きによっても外部へ排出しますので、たとえ揮発したとしても全く心配はございません。

話は戻りますが、昨今の柔軟剤や香り付きの洗剤・消臭芳香剤の多くに、このマイクロカプセルの技術が、取り入れられており、擦れたり叩いたりするたびに、カプセルが弾け、香りが長期間持続する訳ですが、問題はその弾けた後の残骸が、呼吸や飲食によっても体内に取り込まれてしまうということです。



発がん性もあるだろうとされていますが、特に、呼吸器への影響が大きいようで、成人の喘息患者が増加さている一つの要因とも言われています。

一日に何十回も目にする関連する製品のCMには、こうしたリスクは見えてきませんが、アレルギーの方はもちろん、妊婦さんや小さなお子さんのいる家庭では、控えた方が賢明ではないかと思います。

イソシアネート関連の特許だけでも、何千件もあるとされており、洗剤や柔軟剤だけに限った話ではありませんが、こうした化学物質は、空気の比重よりも重いものが多く、床面近くの濃度が上昇しますので、乳幼児が吸ったり、手で触れてなめたりすることで、大人の何倍もの影響を与えてしまいます。

そして、昨今、こうした日用品によって、シックハウスを引き起こし、化学物質過敏症にまで発展するケースが、急増しているということもご理解頂きたいと思います。

※ 私たちは、飲み物や食べ物・空気中に含まれる様々な化学物質に暴露された生活を送っており、今は大丈夫でも徐々に体内に蓄積し、その許容量をオーバーした時に発症するのがこの病であり、花粉症も花粉にまとわりついているアジュバンド物質や環境中のアレルゲンも大きな要因とされ、化学物質過敏症の予備軍だと指摘する方も少なくありません。この本は、こんな方に是非読んでもらいたいと思います。