多賀城市が主催する多賀城自由大学の活動の中に、アサモンカフェという市民向けの講座があり、講師の依頼を受けました。
朝の出勤前ということで、30分程度の講座ということですが、今回は、住む人と住まいの病を予防する暮らし方を中心にお話させて頂きます。
ぐっすり眠れない・風邪をひきやすい・頭痛や目眩・アレルギー等々、もしかすると住まいの環境が影響しているかもしれません。
人は、人生の中で約60%は、家で暮らし、家の中の空気を吸って生きています。
空気の汚れは、目に見えませんが、都会のど真ん中の空気と比べて、普通の家は10倍汚れているという理解も必要です。
ローマは一日にしてならずというヨーロッパのことわざがあります。
健康ももちろん、日々の積み重ねということになりますが、ガンにしても、脳卒中にしても、糖尿にしても、ある日突然発症するわけではなく、日々の生活習慣と身の回りの環境中から取り込んでしまう健康を阻害する有害物質の蓄積が大きく関わってくるのではないでしょうか。
知っていて損はない病気を予防する暮らし方について、話をしたいと思いますので、お時間のある方どうぞよろしくお願いいたします。
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アサモンカフェで住まい塾
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気になるCMばかり
最近、気になっているCMの一つに、テニスの大阪なおみプロが登場する洗剤のCMがありますが、ブチューとカプセルが破けるシーンを見ると、ゾッとしてしまいます。
プロの健康や成績の低下ももちろんですが、CMに影響されて使用する小・中・高校生や大学生・多くのアスリートの皆さんの体調不良やパフォーマンスの低下を考えると心配になるのは私だけではないと思います。
ギリギリの状態の中でプレーし、本来は、酸素たっぷりのキレイな空気が必要な時に、様々な有害物質や人工香料を取り込んだらどうなるでしょう。
こんな史上最強は必要ないと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、驚きの白とか、最強の白と言った合成洗剤がありますが、洗剤の洗浄力で汚れや黄ばみが取れて白くなるわけではありません。
白くなるのは、基本的に蛍光増白剤の効果によるもので、増白剤の比率を多くしているだけです。
蛍光増白剤は、白物衣料のほとんどに含有されていますが、乳幼児の肌着などには使用が禁止されています。また、医療用のガーゼや包帯・マスクなどにも使用されていないのです。
以前、保健師の方から、赤ちゃんの身に着ける肌着などをキレイにしようと、増色剤の入った合成洗剤で洗濯して、ふっくらいい香りをと香り付きの柔軟剤を使うということは、知らず知らずのうちに幼児虐待をしているのと同じという話をお聞きしたことがあります。
中には、良かれと思って、子どもやペットの服に〇〇〇リーズを多用する若いお母さんも多いようです。
連日のように、TVでは健康番組がよく流れますが、CMになると打って変わって健康に悪そうな商品のCMが次々と流れてきます。
経済が優先される世の中ですので、致し方ない側面はありますが、CMを鵜呑みにして病が発症しても結局は自己責任です。
この世に流通する全ての商品やサービスには、必ずメリットとデメリットがあります。
早い・安い・美味い・キレイ・簡単・便利・安心・安全というメリットばかりが強調されますが、裏側にあるデメリットを正しく理解した上で、人や環境・社会に優しい消費活動することが、消費者庁でも推進するエシカル消費です。
自然や天然・オーガニックや無添加など、さも健康や環境に優しそうなネーミングやキャッチコピーが並ぶフェイク商品も多々ございますので、ラベルの裏側や注意書きをしっかり確認した上での購入をお勧めいたします。
特に、小さな子どもは、飲み物・食べ物・衣服・空気に至るまで、全ては親の与えた環境によって、大きくなっていきますので、くれぐれもご注意ください。
プロの健康や成績の低下ももちろんですが、CMに影響されて使用する小・中・高校生や大学生・多くのアスリートの皆さんの体調不良やパフォーマンスの低下を考えると心配になるのは私だけではないと思います。
ギリギリの状態の中でプレーし、本来は、酸素たっぷりのキレイな空気が必要な時に、様々な有害物質や人工香料を取り込んだらどうなるでしょう。
こんな史上最強は必要ないと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、驚きの白とか、最強の白と言った合成洗剤がありますが、洗剤の洗浄力で汚れや黄ばみが取れて白くなるわけではありません。
白くなるのは、基本的に蛍光増白剤の効果によるもので、増白剤の比率を多くしているだけです。
蛍光増白剤は、白物衣料のほとんどに含有されていますが、乳幼児の肌着などには使用が禁止されています。また、医療用のガーゼや包帯・マスクなどにも使用されていないのです。
以前、保健師の方から、赤ちゃんの身に着ける肌着などをキレイにしようと、増色剤の入った合成洗剤で洗濯して、ふっくらいい香りをと香り付きの柔軟剤を使うということは、知らず知らずのうちに幼児虐待をしているのと同じという話をお聞きしたことがあります。
中には、良かれと思って、子どもやペットの服に〇〇〇リーズを多用する若いお母さんも多いようです。
連日のように、TVでは健康番組がよく流れますが、CMになると打って変わって健康に悪そうな商品のCMが次々と流れてきます。
経済が優先される世の中ですので、致し方ない側面はありますが、CMを鵜呑みにして病が発症しても結局は自己責任です。
この世に流通する全ての商品やサービスには、必ずメリットとデメリットがあります。
早い・安い・美味い・キレイ・簡単・便利・安心・安全というメリットばかりが強調されますが、裏側にあるデメリットを正しく理解した上で、人や環境・社会に優しい消費活動することが、消費者庁でも推進するエシカル消費です。
自然や天然・オーガニックや無添加など、さも健康や環境に優しそうなネーミングやキャッチコピーが並ぶフェイク商品も多々ございますので、ラベルの裏側や注意書きをしっかり確認した上での購入をお勧めいたします。
特に、小さな子どもは、飲み物・食べ物・衣服・空気に至るまで、全ては親の与えた環境によって、大きくなっていきますので、くれぐれもご注意ください。
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免疫力アップに毎日の入浴も大事
弊社で家を建てていただいたお客様のご家庭では、寒さを感じずに日々の入浴を楽しまれていることと思います。
先日、お付き合いのあるガス会社の社長からお聞きしたのですが、最近は大分シャワーで済ませるご家庭も多いそうです。
シャワー派のご家庭の多くは、若い独身世代の方々かと思いきや、そうでもないようで新婚世代から子育て世代・中高年の世代でも増えてきているようで、夏場はともかく、冬場でもシャワー派という方は少なくないようです。
理由は、いろいろ考えられるそうですが、光熱費や水道代の節約・準備や掃除が面倒だということが大きな理由ではないかということでした。
入浴するのは、体をキレイに洗うというのが大きな目的で、シャワーであれ何であれ大差はないと思いますが、お湯に浸かるのは人の健康にとっても、非常に重要ではないでしょうか。
就寝前に、体を温めることで、血流もよくなり、体温も上がるので、就寝時の深部体温がスムーズに下がり、必然的に質の高い睡眠が得られ、脳や体の疲れも取れ、免疫力も高まります。
がん細胞が増殖するのも、体温が一番下がる夜間と言われていますが、ガン細胞は35℃位が一番好きなようで、免疫細胞ががん細胞と戦っているのも体温が一番下がる夜間で、風邪やインフルエンザのウイルスに感染し病を発症しやすいのも、就寝時と言われています。
日本人の平均体温は、昔は36.8℃位あったようですが、生活習慣や食習慣によって年々下がり、いまや高い人でも36.2~36.3℃で、多くの方が35℃台の低体温に陥っているそうです。
様々な複合的な要因はあると思いますが、ガンが2人に1人罹患し、3人に1人死亡するのは、体温低下による免疫低下の影響も大きいとよく言われています。
体の冷えは万病のもとであり、1度の体温低下で、代謝は約12%、免疫力は30%以上低下するそうで、逆に1℃あがると免疫力は5倍から6倍に上がるそうです。
つまり、36.5℃から37℃位の平均体温であれば、病気にもガンにもかかりにくい体になのではないでしょうか。
特に、女性に多い冷え性の方は、手足などの末端の血行が滞ると、女性特有の病が発症するばかりか、寝不足となり、他の症状も現われてくるので、毎日、お湯に浸かることは大事だそうです。
ガンも温浴療法や温熱療法で治るという説がありますが、日本人の平均寿命が長いのは、浴槽につかるという入浴習慣も大きな要因の一つとも言われています。
日々の疲れとストレスを解消し、汗を出すことで、デトックス効果も図れます。
これからの季節も、お湯に浸かって快適なバスタイムをエンジョイしていただければ幸いです。
最後に、体温を上げるのも下げるのも、やはり基本は日々取り入れる水と食事のようです。
単に熱い・冷たいではなく、陰と陽つまり、体を冷やす食べ物と温める食べ物がありますので、ご自身やご家族の健康維持のためにも勉強してみて下さい。
参考までに、石原結實さんの著書「体温力」によれば、日本人が低体温になった理由として、次のことを挙げています。
運動不足・筋肉量の低下・塩分の控えすぎ・水分の摂りすぎ・糖分の取りすぎ・食べ過ぎ・体を冷やす食べ物のとりすぎ・ストレス・化学薬品や化学物質・農薬・化学調味料、食品添加物の摂取・シャワーで済ませる入浴習慣・夏のエアコンだそうです。
病気になるのも、日々の蓄積であり、病気になってからでは、多くのリスクと大変な苦労が伴います。
私の周りにも、長生きしなくていいから、食べたいものを食べてやりたいことをやりたいという友人も多いのですが、実際、ピンピンコロリというわけにはいかないのが現実で、ひとたび大病にかかると、本人はもとより、ご家族や周囲に、大変な苦労と迷惑をかけてしまうのです。
人の体は、水と食べ物と空気で出来ています。全てを健康にいい飲み物や食べ物を求めるのは大変で、到底無理な話です。
健康にいいものを取り入れるのではなく、特に悪い影響を及ぼすものを出来るだけ取り入れないように、量を減らす・回数を減らすということを心がけるだけでも大分効果はあるようです。
人間の細胞は、早い人で4、5か月から遅い人でも10か月位でほぼ生まれ変るそうですが、特に腸内環境がとても大事だと言われています。
折角、寒さや暑さ・臭いや湿気・音や光熱費にも悩まない、ストレスフリーの暮らしを叶えた外断熱の家に住むオーナーの皆様、是非お元気なうちから、無理のない範囲でOKですので、食生活や生活習慣を見直して、病を予防し健康寿命をさらに延ばしましょう。
先日、お付き合いのあるガス会社の社長からお聞きしたのですが、最近は大分シャワーで済ませるご家庭も多いそうです。
シャワー派のご家庭の多くは、若い独身世代の方々かと思いきや、そうでもないようで新婚世代から子育て世代・中高年の世代でも増えてきているようで、夏場はともかく、冬場でもシャワー派という方は少なくないようです。
理由は、いろいろ考えられるそうですが、光熱費や水道代の節約・準備や掃除が面倒だということが大きな理由ではないかということでした。
入浴するのは、体をキレイに洗うというのが大きな目的で、シャワーであれ何であれ大差はないと思いますが、お湯に浸かるのは人の健康にとっても、非常に重要ではないでしょうか。
就寝前に、体を温めることで、血流もよくなり、体温も上がるので、就寝時の深部体温がスムーズに下がり、必然的に質の高い睡眠が得られ、脳や体の疲れも取れ、免疫力も高まります。
がん細胞が増殖するのも、体温が一番下がる夜間と言われていますが、ガン細胞は35℃位が一番好きなようで、免疫細胞ががん細胞と戦っているのも体温が一番下がる夜間で、風邪やインフルエンザのウイルスに感染し病を発症しやすいのも、就寝時と言われています。
日本人の平均体温は、昔は36.8℃位あったようですが、生活習慣や食習慣によって年々下がり、いまや高い人でも36.2~36.3℃で、多くの方が35℃台の低体温に陥っているそうです。
様々な複合的な要因はあると思いますが、ガンが2人に1人罹患し、3人に1人死亡するのは、体温低下による免疫低下の影響も大きいとよく言われています。
体の冷えは万病のもとであり、1度の体温低下で、代謝は約12%、免疫力は30%以上低下するそうで、逆に1℃あがると免疫力は5倍から6倍に上がるそうです。
つまり、36.5℃から37℃位の平均体温であれば、病気にもガンにもかかりにくい体になのではないでしょうか。
特に、女性に多い冷え性の方は、手足などの末端の血行が滞ると、女性特有の病が発症するばかりか、寝不足となり、他の症状も現われてくるので、毎日、お湯に浸かることは大事だそうです。
ガンも温浴療法や温熱療法で治るという説がありますが、日本人の平均寿命が長いのは、浴槽につかるという入浴習慣も大きな要因の一つとも言われています。
日々の疲れとストレスを解消し、汗を出すことで、デトックス効果も図れます。
これからの季節も、お湯に浸かって快適なバスタイムをエンジョイしていただければ幸いです。
最後に、体温を上げるのも下げるのも、やはり基本は日々取り入れる水と食事のようです。
単に熱い・冷たいではなく、陰と陽つまり、体を冷やす食べ物と温める食べ物がありますので、ご自身やご家族の健康維持のためにも勉強してみて下さい。
参考までに、石原結實さんの著書「体温力」によれば、日本人が低体温になった理由として、次のことを挙げています。
運動不足・筋肉量の低下・塩分の控えすぎ・水分の摂りすぎ・糖分の取りすぎ・食べ過ぎ・体を冷やす食べ物のとりすぎ・ストレス・化学薬品や化学物質・農薬・化学調味料、食品添加物の摂取・シャワーで済ませる入浴習慣・夏のエアコンだそうです。
病気になるのも、日々の蓄積であり、病気になってからでは、多くのリスクと大変な苦労が伴います。
私の周りにも、長生きしなくていいから、食べたいものを食べてやりたいことをやりたいという友人も多いのですが、実際、ピンピンコロリというわけにはいかないのが現実で、ひとたび大病にかかると、本人はもとより、ご家族や周囲に、大変な苦労と迷惑をかけてしまうのです。
人の体は、水と食べ物と空気で出来ています。全てを健康にいい飲み物や食べ物を求めるのは大変で、到底無理な話です。
健康にいいものを取り入れるのではなく、特に悪い影響を及ぼすものを出来るだけ取り入れないように、量を減らす・回数を減らすということを心がけるだけでも大分効果はあるようです。
人間の細胞は、早い人で4、5か月から遅い人でも10か月位でほぼ生まれ変るそうですが、特に腸内環境がとても大事だと言われています。
折角、寒さや暑さ・臭いや湿気・音や光熱費にも悩まない、ストレスフリーの暮らしを叶えた外断熱の家に住むオーナーの皆様、是非お元気なうちから、無理のない範囲でOKですので、食生活や生活習慣を見直して、病を予防し健康寿命をさらに延ばしましょう。
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気密を疎かにする業界の非常識
高気密・高断熱住宅が誕生したのは、今から35年以上も前に遡ります。
オイルショック以降、住宅にも断熱化が叫ばれ、欧米の断熱技術を取り入れ、寒い北海道で導入されたのが始まりです。
当時はまだ、家の断熱化といえば、断熱材とサッシの性能がメインで、気密や防湿という考え方は、重要視されず、壁や床・天井にグラスウールを大量に詰め込んだだけのものでした。
しかしながら、断熱材をいくら厚くしても、あまり効果がないばかりか、数年後、予想もしなかった大変な問題が発生したのです。
その事件とは、北海道で起きた「ナミダタケ事件」で、1980年頃、新築3~4年目の住宅の床下に大量のナミダタケが発生し、床が腐り落ちるという事件が頻発したのです。
画像は北海道住宅新聞社のHPから引用
こうした悲惨な被害は道内に拡がり、実に何万棟もの住宅が被害を受け、マスコミでも取り上げられ大きな社会問題にもなりました。
原因は、壁内や床下での結露水が、グラスウールに吸収され、木材を濡らし、腐朽が進んだことで、発生したものと解り、単に断熱材を厚くするだけでは、暖かくならないばかりか、室内の水蒸気が躯体内に侵入し、内部結露によって構造材を腐らし、重大な被害を及ぼすということが明らかとなったのです。
この事件を契機に、断熱化には、内部結露を防ぐ防湿気密が必需とされ、高気密・高断熱がセットされた技術が確立されていったのです。
そして、1999年、次世代省エネ基準が創設され、断熱性能を表すQ値と気密性能を表すC値が、各地域に合わせて明記されました。
しかしながら、その基準は、次世代とは名ばかりの不十分な数値で、Q値・C値とも最低限のレベルというものでした。
特に、C値に関しては、温暖地で5.0以下、寒冷地でも2.0以下という大変ゆるい基準で、測定の義務もなく非常にあいまいなもので、この宮城県でさえ温暖地の扱いだったのです。
こうして、次世代省エネ基準をベースにした家づくりの普及が進んではきたのですが、計算上のQ値さえクリアすれば、住宅性能表示制度や長期優良住宅制度では、温熱等級が最高ランクとなるために、C値はいつしか置き去りになり、本州で、気密性能の重要性はなかなか理解されず、本物の高気密・高断熱はなかなか普及せず、未だにこうした状況が続いているのです。
こうした背景には、通気性や風通しを長年重視してきた日本の家づくりの考え方が大きな要因でもありますが、結露被害の深刻さや気密の重要性への認識が非常に乏しく、高気密化という、名前からくる偏見や誤解・拒否反応を示す方も多く、風通しが悪そう。息苦しくなりそう。シックハウスになりそう。中には、快適すぎると子供の抵抗力が低下して、ひ弱に育つといった誤った考え方が、消費者ばかりでなく、つくり手にも、根強く残っているのです。
大手のハウスメーカーやローコストのパワービルダーが、中心の住宅業界にあって、目にみえない気密工事を実施することは、コストや職人さんへの教育・現場管理にいたるまで、多くの時間と費用を要すことから、全棟C値2.0以下という、最低限の気密性能すら、確保することは困難なのです。
こうして、ほとんどのハウスメーカーでは、出来るだけ高気密という表現を避けて、ユーザーの質問に対しても、
気密はそこそこでも大丈夫ですよ。
中気密でちょうどいいです。
あまり気密を良くすると風通しが悪くシックハウスになりますよ。
といった無知で無責任とも言える話が、あちこちで聞かれるようになり、省エネ性や快適性・耐久性を阻害し、内部結露を助長する中途半端な建物が、次々と建てられ、今日の空き家の増加やアレルギー患者の急増という皮肉な結果を生み出しているのです。
さすがに、ナミダダケ事件以降、床下の断熱材は、吸湿性の高いグラスウールなどの繊維系断熱材から発泡系の板状断熱材に変わり、床が抜けおちるとういう建物はなくなりました。
また、土台や柱などの構造材にも、防腐や防蟻薬剤によって、腐朽や蟻害を抑え、湿気や結露しても腐りにくい住宅が、劣化対策でも最高等級というのが、この国の基準なのです。
しかし、四季があり、高雨多湿という日本の気候風土や冷暖房があたり前の現代の暮らしの中で、湿気や結露により、劣悪な環境に置かれやすい床下や壁・小屋裏の断熱や構造部分の劣化を薬剤で抑えきれるものかは、実際の所、誰もわからないというのが現実なのです。
そしてあろうことに、25年4月1日より施行された改正省エネ基準では、防露性能(壁体内の結露対策)を確保する旨の明記はあるものの、肝となる気密の基準や文字はすっぽりと削除されてしまったのです。
この基準が、この春から、とりあえず義務化されたこの国の新しい省エネ基準です。
しかし、この基準すら、関連業界の抵抗によって、一般の住宅では、説明さえすれば基準以下でも建てられるという何とも不可解な法改正となったのです。
話は戻りますが、役所が、C値という気密基準を削除した理由として挙げているのが
「一定程度の気密性が確保される状況にあること、また住宅性能表示制度における特別評価方法認定の蓄積により、多様な方法による気密性の確保が可能であることが明らかになってきたことなどから気密住宅に関わる定量的基準(相当隙間面積の基準)は除外されました。」
ということなのです。
しかし、削除された一番の原因は、様々な形でこの世に蔓延る悪しき習慣や目に見えない力によって、除外されたというのが、私たちの認識でもあります。
気密性能を疎かにした省エネ住宅は、絵に描いた餅と同じで、いくら計算上の断熱性能を強化しても、その性能を十分に発揮することはありません。
つまり、省エネにも快適性の向上にもつながらず、そればかりか内部結露によって徐々に住まいと人の健康を蝕み、短命な住宅になる危険性が非常に高いということを是非ご理解いただきたいのです。
こうして、省エネ基準から除外された気密性能ではありますが、
「住宅の改正省エネルギー基準の建築主の判断基準と設計・施工の解説」 という業者向けのテキストには、 気密性能を確保しなければならない4つの理由は、しっかりと明記されています。
1.漏気負荷を減らし省エネルギー化と室内温度環境の快適性向上を図る
2、壁内通気を抑制し断熱性能の低下を防止する
3.壁内結露を防止する
4.計画換気の性能を保持する。
公的機関が、建築のプロ向けに解説したテキストなので、表現が固くわかりづらいと思いますが、簡単にいうと
1.隙間をなくして、光熱費をおさえ住み心地をよくするため
2.壁の中への、空気と湿気の侵入による断熱性能の低下を防止するため
3.文字どうり壁内の結露を抑えて、腐朽や蟻害を防止し、家を長持ちさせるため
4.換気を、計画どうりに機能させ、室内の空気環境をよくして健康を維持するため
簡単に言えば気密性能を確保しなければ
暖房や冷房が効かず不快な上に、冷暖房費が年々かさむようになり、壁の中はカビだらけとなり、空気が淀み、建物も住む人も病気になりますよ。
ということで、基準や義務化は求めてはいないものの造り手の責任として確実に実施して下さい。
と明記されているのです。
一昨年10月、環境省の高断熱・高気密住宅の推進を図るための「省エネ住宅大使」として、タレントの壇蜜さんが起用されました。
高断熱の断と高気密の密をもじっての壇蜜さんの起用ですが、国でも、省エネで健康な住宅にするには、断熱と気密は両輪だということは十分に理解し、消費者にも伝えているのです。
弊社では、昨年、環境省による高気密・高断熱によるZEH住宅の体験宿泊事業に東北で唯一採択され、全国からたくさんのお客様や関係者の方が、モデルハウスに宿泊され本物のZEH住宅の快適さをご体感いただきました。
20年位前には、高気密・高断熱住宅は、ユーザーにも大分認知されるようになり、高気・高断とか高高住宅という名称で呼ばれ、広がりを見せていたのですが、名ばかりで性能が追いつかない会社によるトラブルも多く、住宅業界では、高気密という名称は、造るのも売るのにも面倒で、何かとトラブルも多いことから、高気密という表現は避ける様になりました。
いつしか高性能住宅とか省エネ住宅と呼ぶようになり、最近ではZEH(ゼロエネルギーハウス)という表現が一般的となり、私達のような気密の重要性を唱える造り手は、少数派になり、時代は20年前に遡った感さえしています。
経済が優先される資本主義の中、住宅に限らず、全ての商品・サービスには、メリットもあれば、デメリットもあり、表の部分と裏に隠された真実があるのです。
つまり、消費者は、正しい情報や知識をもった消費行動をすることが大事で、誤った理解によってもたらされる被害や事故は、結果的に自己責任になるという認識も必要なのです。
雨漏りはともかく、結露によって、家が腐れ、白蟻にやられても、手抜きや欠陥工事とはならず、何の保証もなく、10年間の瑕疵保険すら適用除外となっているのです。
結露で、カビやダニが繁殖し、消臭剤や防虫剤・柔軟剤を多用し、アレルギーやシックハウス・化学物質過敏症を発症しても、苦しむのはご自身であり、大事な家族なのです。
気密がいいからこそ換気が正しく機能し、空気がキレイになり、熱や水蒸気の出入りを抑え、省エネで快適に暮らせるのです。
気密が悪い家(中途半端)な住宅こそ、空気が淀み、冷暖房効率も悪くなり、光熱費が嵩み、水蒸気が悪さをして、年中内部結露の危険性が高まり、人の健康ばかりか家が腐れ、耐久性まで失われてしまうのです。
どこで建てようとも、気密検査は必須の条件で、最低1.0以下の気密性能を確保しなければ、後々後悔する可能性が非常に高いと思います。
気密と断熱の重要性を理解し、依頼するメーカーに間違いのない施工をしてもらい、ご家族の健康と幸せを叶える家づくりを実現していただきたいと切に願います。
オイルショック以降、住宅にも断熱化が叫ばれ、欧米の断熱技術を取り入れ、寒い北海道で導入されたのが始まりです。
当時はまだ、家の断熱化といえば、断熱材とサッシの性能がメインで、気密や防湿という考え方は、重要視されず、壁や床・天井にグラスウールを大量に詰め込んだだけのものでした。
しかしながら、断熱材をいくら厚くしても、あまり効果がないばかりか、数年後、予想もしなかった大変な問題が発生したのです。
その事件とは、北海道で起きた「ナミダタケ事件」で、1980年頃、新築3~4年目の住宅の床下に大量のナミダタケが発生し、床が腐り落ちるという事件が頻発したのです。
画像は北海道住宅新聞社のHPから引用
こうした悲惨な被害は道内に拡がり、実に何万棟もの住宅が被害を受け、マスコミでも取り上げられ大きな社会問題にもなりました。
原因は、壁内や床下での結露水が、グラスウールに吸収され、木材を濡らし、腐朽が進んだことで、発生したものと解り、単に断熱材を厚くするだけでは、暖かくならないばかりか、室内の水蒸気が躯体内に侵入し、内部結露によって構造材を腐らし、重大な被害を及ぼすということが明らかとなったのです。
この事件を契機に、断熱化には、内部結露を防ぐ防湿気密が必需とされ、高気密・高断熱がセットされた技術が確立されていったのです。
そして、1999年、次世代省エネ基準が創設され、断熱性能を表すQ値と気密性能を表すC値が、各地域に合わせて明記されました。
しかしながら、その基準は、次世代とは名ばかりの不十分な数値で、Q値・C値とも最低限のレベルというものでした。
特に、C値に関しては、温暖地で5.0以下、寒冷地でも2.0以下という大変ゆるい基準で、測定の義務もなく非常にあいまいなもので、この宮城県でさえ温暖地の扱いだったのです。
こうして、次世代省エネ基準をベースにした家づくりの普及が進んではきたのですが、計算上のQ値さえクリアすれば、住宅性能表示制度や長期優良住宅制度では、温熱等級が最高ランクとなるために、C値はいつしか置き去りになり、本州で、気密性能の重要性はなかなか理解されず、本物の高気密・高断熱はなかなか普及せず、未だにこうした状況が続いているのです。
こうした背景には、通気性や風通しを長年重視してきた日本の家づくりの考え方が大きな要因でもありますが、結露被害の深刻さや気密の重要性への認識が非常に乏しく、高気密化という、名前からくる偏見や誤解・拒否反応を示す方も多く、風通しが悪そう。息苦しくなりそう。シックハウスになりそう。中には、快適すぎると子供の抵抗力が低下して、ひ弱に育つといった誤った考え方が、消費者ばかりでなく、つくり手にも、根強く残っているのです。
大手のハウスメーカーやローコストのパワービルダーが、中心の住宅業界にあって、目にみえない気密工事を実施することは、コストや職人さんへの教育・現場管理にいたるまで、多くの時間と費用を要すことから、全棟C値2.0以下という、最低限の気密性能すら、確保することは困難なのです。
こうして、ほとんどのハウスメーカーでは、出来るだけ高気密という表現を避けて、ユーザーの質問に対しても、
気密はそこそこでも大丈夫ですよ。
中気密でちょうどいいです。
あまり気密を良くすると風通しが悪くシックハウスになりますよ。
といった無知で無責任とも言える話が、あちこちで聞かれるようになり、省エネ性や快適性・耐久性を阻害し、内部結露を助長する中途半端な建物が、次々と建てられ、今日の空き家の増加やアレルギー患者の急増という皮肉な結果を生み出しているのです。
さすがに、ナミダダケ事件以降、床下の断熱材は、吸湿性の高いグラスウールなどの繊維系断熱材から発泡系の板状断熱材に変わり、床が抜けおちるとういう建物はなくなりました。
また、土台や柱などの構造材にも、防腐や防蟻薬剤によって、腐朽や蟻害を抑え、湿気や結露しても腐りにくい住宅が、劣化対策でも最高等級というのが、この国の基準なのです。
しかし、四季があり、高雨多湿という日本の気候風土や冷暖房があたり前の現代の暮らしの中で、湿気や結露により、劣悪な環境に置かれやすい床下や壁・小屋裏の断熱や構造部分の劣化を薬剤で抑えきれるものかは、実際の所、誰もわからないというのが現実なのです。
そしてあろうことに、25年4月1日より施行された改正省エネ基準では、防露性能(壁体内の結露対策)を確保する旨の明記はあるものの、肝となる気密の基準や文字はすっぽりと削除されてしまったのです。
この基準が、この春から、とりあえず義務化されたこの国の新しい省エネ基準です。
しかし、この基準すら、関連業界の抵抗によって、一般の住宅では、説明さえすれば基準以下でも建てられるという何とも不可解な法改正となったのです。
話は戻りますが、役所が、C値という気密基準を削除した理由として挙げているのが
「一定程度の気密性が確保される状況にあること、また住宅性能表示制度における特別評価方法認定の蓄積により、多様な方法による気密性の確保が可能であることが明らかになってきたことなどから気密住宅に関わる定量的基準(相当隙間面積の基準)は除外されました。」
ということなのです。
しかし、削除された一番の原因は、様々な形でこの世に蔓延る悪しき習慣や目に見えない力によって、除外されたというのが、私たちの認識でもあります。
気密性能を疎かにした省エネ住宅は、絵に描いた餅と同じで、いくら計算上の断熱性能を強化しても、その性能を十分に発揮することはありません。
つまり、省エネにも快適性の向上にもつながらず、そればかりか内部結露によって徐々に住まいと人の健康を蝕み、短命な住宅になる危険性が非常に高いということを是非ご理解いただきたいのです。
こうして、省エネ基準から除外された気密性能ではありますが、
「住宅の改正省エネルギー基準の建築主の判断基準と設計・施工の解説」 という業者向けのテキストには、 気密性能を確保しなければならない4つの理由は、しっかりと明記されています。
1.漏気負荷を減らし省エネルギー化と室内温度環境の快適性向上を図る
2、壁内通気を抑制し断熱性能の低下を防止する
3.壁内結露を防止する
4.計画換気の性能を保持する。
公的機関が、建築のプロ向けに解説したテキストなので、表現が固くわかりづらいと思いますが、簡単にいうと
1.隙間をなくして、光熱費をおさえ住み心地をよくするため
2.壁の中への、空気と湿気の侵入による断熱性能の低下を防止するため
3.文字どうり壁内の結露を抑えて、腐朽や蟻害を防止し、家を長持ちさせるため
4.換気を、計画どうりに機能させ、室内の空気環境をよくして健康を維持するため
簡単に言えば気密性能を確保しなければ
暖房や冷房が効かず不快な上に、冷暖房費が年々かさむようになり、壁の中はカビだらけとなり、空気が淀み、建物も住む人も病気になりますよ。
ということで、基準や義務化は求めてはいないものの造り手の責任として確実に実施して下さい。
と明記されているのです。
一昨年10月、環境省の高断熱・高気密住宅の推進を図るための「省エネ住宅大使」として、タレントの壇蜜さんが起用されました。
高断熱の断と高気密の密をもじっての壇蜜さんの起用ですが、国でも、省エネで健康な住宅にするには、断熱と気密は両輪だということは十分に理解し、消費者にも伝えているのです。
弊社では、昨年、環境省による高気密・高断熱によるZEH住宅の体験宿泊事業に東北で唯一採択され、全国からたくさんのお客様や関係者の方が、モデルハウスに宿泊され本物のZEH住宅の快適さをご体感いただきました。
20年位前には、高気密・高断熱住宅は、ユーザーにも大分認知されるようになり、高気・高断とか高高住宅という名称で呼ばれ、広がりを見せていたのですが、名ばかりで性能が追いつかない会社によるトラブルも多く、住宅業界では、高気密という名称は、造るのも売るのにも面倒で、何かとトラブルも多いことから、高気密という表現は避ける様になりました。
いつしか高性能住宅とか省エネ住宅と呼ぶようになり、最近ではZEH(ゼロエネルギーハウス)という表現が一般的となり、私達のような気密の重要性を唱える造り手は、少数派になり、時代は20年前に遡った感さえしています。
経済が優先される資本主義の中、住宅に限らず、全ての商品・サービスには、メリットもあれば、デメリットもあり、表の部分と裏に隠された真実があるのです。
つまり、消費者は、正しい情報や知識をもった消費行動をすることが大事で、誤った理解によってもたらされる被害や事故は、結果的に自己責任になるという認識も必要なのです。
雨漏りはともかく、結露によって、家が腐れ、白蟻にやられても、手抜きや欠陥工事とはならず、何の保証もなく、10年間の瑕疵保険すら適用除外となっているのです。
結露で、カビやダニが繁殖し、消臭剤や防虫剤・柔軟剤を多用し、アレルギーやシックハウス・化学物質過敏症を発症しても、苦しむのはご自身であり、大事な家族なのです。
気密がいいからこそ換気が正しく機能し、空気がキレイになり、熱や水蒸気の出入りを抑え、省エネで快適に暮らせるのです。
気密が悪い家(中途半端)な住宅こそ、空気が淀み、冷暖房効率も悪くなり、光熱費が嵩み、水蒸気が悪さをして、年中内部結露の危険性が高まり、人の健康ばかりか家が腐れ、耐久性まで失われてしまうのです。
どこで建てようとも、気密検査は必須の条件で、最低1.0以下の気密性能を確保しなければ、後々後悔する可能性が非常に高いと思います。
気密と断熱の重要性を理解し、依頼するメーカーに間違いのない施工をしてもらい、ご家族の健康と幸せを叶える家づくりを実現していただきたいと切に願います。
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]
ダンプネス(高湿度環境)の弊害を理解する
まだ梅雨入りは少々先ですが、人の健康においても建物の耐久性においても重要なポイントとなる湿気の話をしたいと思います。
ダンプネスという言葉は、あまり馴染みがないと思いますが、健康との関連性が強いということで、最近大分聞くようになりました。
ダンプネスは、1990年代頃から、欧米でよく議論されるようになった問題で、室内の高湿度環境のことを指す言葉です。
ダンプビルとかダンプハウスという表現をする方もおりますが、要は湿っぽくてジメジメしている状態の建物ということになります。
日本には梅雨があり、私たちは、昔から湿気に対して、ある程度の順応性はあるものの、梅雨から夏の時期は、体調を崩す方も多いと思います。
温暖化により、年々暑さも厳しくなり、もう少しすると熱中症のニュースが連日のように流れます。特に高齢者の熱中症は、家の中で発症するケースが一番多く、これは、暑さばかりでなく湿気の影響も大きいと言われています。
湿度が、70%を越えるようになると、上がれば上がるほど体感温度が上昇し、クールビズで推奨する28℃では、体感温度は、ゆうに30℃を超えてしまうので注意が必要です。
また、微生物や雑菌の活動も、活発になり、カビも発生し、カビを餌にするダニも一気に繁殖してしまいます。
こうしたカビやダニが、人の健康や建物の耐久性にも大きな影響を与えるのですが、特に、生きてるダニよりも、ダニの死骸やフンは、ほとんどのアレルギーに感作し、悪さしますので、出来るだけこの時期の繁殖を抑え、換気や除湿・日々の清掃を心掛けることが重要です。
また、室温や湿度が高くなることで、室内の建材や木材・家具・カーテンや電化製品などに含まている様々な化学物質や内装材やソファーなどの布製品に染み付いた臭い成分なども、揮発されやすくなるということも理解しなければなりません。
そして、考えるとキリがありませんが、人の汗も常在菌によって分解され、酸化による化学反応により、様々な化学物質を発生させています。
人は呼吸や汗によって、1時間に起きてる場合は、約100グラム・寝ている間でも50グラムの水蒸気を発しており、二日酔いなどのイやな臭いもアセトアルデヒドという立派な?化学物質で体内で生成されるのです。
こうして、この時期の室内の空気は、知らず知らずのうちに、1,000とも2,000とも言われる実に様々な汚染物質で蔓延されてしまい、家の中に入るとむっと感じる家が多いのは、こうした理由が大きいのです。
昨今のシックハウスは、カビや細菌といった微生物が由来する揮発性有機化合物「MVOC」によっても引き起こされ、喘息やアトピーなどのアレルギーの発症や悪化を招くということは、明らかになってきています。
しかし、病を発症しても、様々な要因が重なり、原因の特定は困難なことから、薬によって症状を抑えることしか出来ないのが現状です。
医療ジプシーやドクターショッピングと呼ばれるように、病院を何か所も変える患者さんが多いのも、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患です。
薬剤は、基本的に症状を抑えるためのものであり、一時的に症状が治まって薬をやめると、さらに大きなリバウンドとなってしまい、さらに強い薬が必要となり、副作用によって別の病を発症するケースも少なくありません。
結局、もとの原因と思われる要因を一つ一つ取り去ることが、重要で、住環境や生活スタイルを見直し、室内の空気質も改善しなければ、なかなか完治することは難しいのではないでしょうか。
昔は、夏になると家中の窓をあけていましたが、今では家にいてもおちおち窓も開けられない時代です。そして、中途半端に気密性が高まり、生活スタイルの変化や換気不足もあって、ダンプネス住宅は、戸建て・マンションとも、非常に増加しています。
ダンプネスをもたらす原因としてあげられるのが
〇 室内外の温度差による結露(冬と夏の壁体内結露も含む)
〇 石油ファンヒーターや過度な冷暖房
〇 換気や除湿不足
〇 洗濯物の室内干し
〇 消臭剤や芳香剤などの日用品
〇 冬の加湿器や室内の観葉植物
その他にも、水はけが悪かったり、風通しが悪い立地や、雨漏り・配管などの漏水などが挙げられますが、家の性能と暮らし方を変えるだけで、ダンプネスの状態は、ほとんど解消することか可能です。
問題なのは、家の中の湿度が高くなりすぎると、汚染物質の揮発とカビ臭で、消臭剤や芳香剤が必要となり、虫も寄りやすくなり、防虫剤や殺虫剤を多用したり、洗濯物の乾きも悪くなり、雑菌が繁殖し生渇きの嫌な臭いを抑えるために、必要以上の合成洗剤や柔軟剤を使うようになってしまうのです。
最近、香害が社会問題になりつつありますが、こうした日用品によっても、化学物質過敏症と思われる患者さんが年代問わず急増しており、学校や仕事はもちろん、普通の生活が送れないほど重症の方も少なくありません。
そして、湿気や結露によって、木材の腐朽菌やシロアリの蟻害を誘発してしまい、家そのものの耐久性も著しく低下してしまうという認識も必要です。
つまり、家のダンプネスは、負の連鎖による様々な悪循環を引き起こしてしまうのです。
冬の乾燥時期には、インフルエンザの予防や肌荒れ・喉の乾燥を防ぐための加湿対策が叫ばれますが、20℃の室内で湿度60%にすると、露点温度は12.3℃となり、普通の家では窓のみならず家のあちこちで結露が発生します。
ダンプネスがもたらす健康被害や環境破壊・建物の劣化も含めた経済的損失は、非常に大きく、建物内の空気の汚れによる経済損失は、外気汚染より遥かに大きいと厚労省でも注意喚起しています。
家の中を湿らせない・床下や壁の中・小屋裏を湿らせないということが、結果的に家の中の空気をキレイにして、病を予防し、住む人と建物の健康も守ることに繋がると思います。
気密と断熱性能を高め、出来るだけ冷暖房に頼らなくても、家の中の温度差を一定にして、換気や除湿を心がけ、冬期間でも40%前後・夏場でも60%前後に湿度をコントロールすることで、湿気や結露によるダンプネスはほぼ解消するということをご理解いただきたいと思います。
弊社では、ソーラーサーキットの家づくりを通して、空気のバリアフリーを目指し、ストレスフリーの暮らしを実現することで、人・建物・環境にもやさしい未来基準の家づくりに取り組んでいます。
ダンプネスという言葉は、あまり馴染みがないと思いますが、健康との関連性が強いということで、最近大分聞くようになりました。
ダンプネスは、1990年代頃から、欧米でよく議論されるようになった問題で、室内の高湿度環境のことを指す言葉です。
ダンプビルとかダンプハウスという表現をする方もおりますが、要は湿っぽくてジメジメしている状態の建物ということになります。
日本には梅雨があり、私たちは、昔から湿気に対して、ある程度の順応性はあるものの、梅雨から夏の時期は、体調を崩す方も多いと思います。
温暖化により、年々暑さも厳しくなり、もう少しすると熱中症のニュースが連日のように流れます。特に高齢者の熱中症は、家の中で発症するケースが一番多く、これは、暑さばかりでなく湿気の影響も大きいと言われています。
湿度が、70%を越えるようになると、上がれば上がるほど体感温度が上昇し、クールビズで推奨する28℃では、体感温度は、ゆうに30℃を超えてしまうので注意が必要です。
また、微生物や雑菌の活動も、活発になり、カビも発生し、カビを餌にするダニも一気に繁殖してしまいます。
こうしたカビやダニが、人の健康や建物の耐久性にも大きな影響を与えるのですが、特に、生きてるダニよりも、ダニの死骸やフンは、ほとんどのアレルギーに感作し、悪さしますので、出来るだけこの時期の繁殖を抑え、換気や除湿・日々の清掃を心掛けることが重要です。
また、室温や湿度が高くなることで、室内の建材や木材・家具・カーテンや電化製品などに含まている様々な化学物質や内装材やソファーなどの布製品に染み付いた臭い成分なども、揮発されやすくなるということも理解しなければなりません。
そして、考えるとキリがありませんが、人の汗も常在菌によって分解され、酸化による化学反応により、様々な化学物質を発生させています。
人は呼吸や汗によって、1時間に起きてる場合は、約100グラム・寝ている間でも50グラムの水蒸気を発しており、二日酔いなどのイやな臭いもアセトアルデヒドという立派な?化学物質で体内で生成されるのです。
こうして、この時期の室内の空気は、知らず知らずのうちに、1,000とも2,000とも言われる実に様々な汚染物質で蔓延されてしまい、家の中に入るとむっと感じる家が多いのは、こうした理由が大きいのです。
昨今のシックハウスは、カビや細菌といった微生物が由来する揮発性有機化合物「MVOC」によっても引き起こされ、喘息やアトピーなどのアレルギーの発症や悪化を招くということは、明らかになってきています。
しかし、病を発症しても、様々な要因が重なり、原因の特定は困難なことから、薬によって症状を抑えることしか出来ないのが現状です。
医療ジプシーやドクターショッピングと呼ばれるように、病院を何か所も変える患者さんが多いのも、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患です。
薬剤は、基本的に症状を抑えるためのものであり、一時的に症状が治まって薬をやめると、さらに大きなリバウンドとなってしまい、さらに強い薬が必要となり、副作用によって別の病を発症するケースも少なくありません。
結局、もとの原因と思われる要因を一つ一つ取り去ることが、重要で、住環境や生活スタイルを見直し、室内の空気質も改善しなければ、なかなか完治することは難しいのではないでしょうか。
昔は、夏になると家中の窓をあけていましたが、今では家にいてもおちおち窓も開けられない時代です。そして、中途半端に気密性が高まり、生活スタイルの変化や換気不足もあって、ダンプネス住宅は、戸建て・マンションとも、非常に増加しています。
ダンプネスをもたらす原因としてあげられるのが
〇 室内外の温度差による結露(冬と夏の壁体内結露も含む)
〇 石油ファンヒーターや過度な冷暖房
〇 換気や除湿不足
〇 洗濯物の室内干し
〇 消臭剤や芳香剤などの日用品
〇 冬の加湿器や室内の観葉植物
その他にも、水はけが悪かったり、風通しが悪い立地や、雨漏り・配管などの漏水などが挙げられますが、家の性能と暮らし方を変えるだけで、ダンプネスの状態は、ほとんど解消することか可能です。
問題なのは、家の中の湿度が高くなりすぎると、汚染物質の揮発とカビ臭で、消臭剤や芳香剤が必要となり、虫も寄りやすくなり、防虫剤や殺虫剤を多用したり、洗濯物の乾きも悪くなり、雑菌が繁殖し生渇きの嫌な臭いを抑えるために、必要以上の合成洗剤や柔軟剤を使うようになってしまうのです。
最近、香害が社会問題になりつつありますが、こうした日用品によっても、化学物質過敏症と思われる患者さんが年代問わず急増しており、学校や仕事はもちろん、普通の生活が送れないほど重症の方も少なくありません。
そして、湿気や結露によって、木材の腐朽菌やシロアリの蟻害を誘発してしまい、家そのものの耐久性も著しく低下してしまうという認識も必要です。
つまり、家のダンプネスは、負の連鎖による様々な悪循環を引き起こしてしまうのです。
冬の乾燥時期には、インフルエンザの予防や肌荒れ・喉の乾燥を防ぐための加湿対策が叫ばれますが、20℃の室内で湿度60%にすると、露点温度は12.3℃となり、普通の家では窓のみならず家のあちこちで結露が発生します。
ダンプネスがもたらす健康被害や環境破壊・建物の劣化も含めた経済的損失は、非常に大きく、建物内の空気の汚れによる経済損失は、外気汚染より遥かに大きいと厚労省でも注意喚起しています。
家の中を湿らせない・床下や壁の中・小屋裏を湿らせないということが、結果的に家の中の空気をキレイにして、病を予防し、住む人と建物の健康も守ることに繋がると思います。
気密と断熱性能を高め、出来るだけ冷暖房に頼らなくても、家の中の温度差を一定にして、換気や除湿を心がけ、冬期間でも40%前後・夏場でも60%前後に湿度をコントロールすることで、湿気や結露によるダンプネスはほぼ解消するということをご理解いただきたいと思います。
弊社では、ソーラーサーキットの家づくりを通して、空気のバリアフリーを目指し、ストレスフリーの暮らしを実現することで、人・建物・環境にもやさしい未来基準の家づくりに取り組んでいます。
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