2015年、オリコンが住宅設備ショールームの満足度ランキングを発表しました。1位がタカラスタンダード・2位はTOTO・3位はパナソニックとなりました。弊社では、基本的にどのメーカーでも取り扱いは可能ですが、標準仕様として取り扱っているのは、ランキング上位3社の商品となります。
特に、タカラスタンダードは、長年メインの住宅設備として、代理店を介さずメーカー直接のお取引をさせていただいております。そして、オリコンランキング1位のみならず、キッチンやユニットバスの売り上げも国内NO1のメーカーです。
ところが、タカラスタンダードの住宅設備を標準採用しているハウスメーカーは非常に少なく、大手を含め住宅展示場の中で、タカラスタンダードの商品はほとんど見かけることはありません。
なぜ、ハウスメーカーのシェアが低いのに出荷台数はトップなのでしょう。
これはリピーターが非常に多いということを指しているのです。タカラの商品は、ホーロー製なので、丈夫で手入れがラクで、使えば使うほど良さがわかり長持ちするのが特徴です。また品質の高さに加え、充実したアフターサービスなどによってユーザーから高い支持と評価を受けているのです。
そして、「見て・触れて・納得」という体感をテーマに全国に170ヵ所ものショールーム展開を図り、お客様本位の営業体制を確立しているというのも大きな要因ではないでしょうか。
それではなぜハウスメーカーの採用率が低いのでしょうか?
それはタカラスタンダード独自の価格設定にあります。
値引きが当たり前で、実質の価格が不明瞭な、住宅関連業界のマーケットの中でタカラさんは上代(定価)を低く設定しているいわば正直な商いをしているメーカーです。
定価が低いということは、当然商品を仕入れする際の掛け率(原価率)は高くなるのです。つまり売り手側にとっては、利益が確保しづらく、販売しにくい商品と言う事になるのです。
まあ、この辺の業界の事情については何かと差し障りがありますので、これ以上は控えさせていただきますが、そうした中でのNO1ということで、それだけお客様に支持されている証ですので、素直に敬意を表したいと思いますし、弊社にとっても非常に嬉しいことでもあるのです。
派手な宣伝もなく、どちらかと言えば地味なイメージのメーカーですが、ホーローにこだわり、お手入れのしやすさ、丈夫さ、清潔さといったキッチンの最も大事な使い勝手を重視する姿勢は、住みごこちにこだわる弊社の家づくりのコンセプトにピッタリなメーカーなのです。
よく、お客様から「タカラを標準にしているのは珍しいですね」というお話を頂戴しますので、簡単に説明させていただきました。
※他社メーカーの商品もデザイン性や機能性などの長所があり、弊社ではお客様のご要望に合わせご提案させていただいております。
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追加掲載分 〇 住宅設備にもこだわり
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]
追加掲載分 〇 床暖房について
床暖房はどうですか?というお客様も、けっこういらっしゃいますのでご説明させていただきます。
寒い冬でも足元が暖かく快適な床暖房ではございますが、高気密・高断熱住宅で採用する場合は注意が必要です。
床暖房のイニシャルコストは高く、しかも立ち上がりが遅く、部屋が暖まるまで時間を要するために、その使用については、24時間連続運転が基本となり、家の断熱性能や床暖房の種類によって、ランニングコストにも、相当な差が生じます。
加えて、部分的な敷設では、電気カーペットと変わらず家全体を暖めることはできませんので、メインの暖房として計画する場合は、1階部分の最低70%から80%の部分に床暖房パネルを敷設しなければならず、結構なイニシャルコストが必要となります。
また、2階の冷暖房や季節の変わり目の補助暖房・夏の除湿や冷房を考慮すると、エアコンも設置しなければならず、二重のイニシャルコストが必要です。
温度の設定や調整も難しく、特にご年配の方は慣れるまで大変で、省エネで快適に利用しているお客様はそう多くはないのが実状であり、床の張り替えや間仕切りの変更など、リフォーム時の損傷も考慮しなければなりません。
いずれにしても、イニシャルコストやメンテナンス費用も含めたランニングコストをしっかり、明示していただいた上での判断が必要ではないでしょうか。
床暖房は、床下断熱の住宅で採用されるケースが多く、基礎外断熱の場合には、床暖房の熱そのものも、床下に放熱され効率も低下しますので、弊社ではほとんどお薦めはしておりません。
そもそも、冬期間においても、地熱の効果により床下の温度は15℃前後となりますので、床暖房は必要なく、ダイニングやリビングには、ラグを敷いていただくだけで十分な暖かさが得られます。
※ これは余談ですが、震災時に津波の影響により浸水した、床暖房の住宅では床暖房そのものが、使用不可になりました。今後、津波被害は考えなくてもいいとは思いますが、異常気象により洪水も頻発に起きておりますので、多少考慮に入れた方がいいとは思います。
寒い冬でも足元が暖かく快適な床暖房ではございますが、高気密・高断熱住宅で採用する場合は注意が必要です。
床暖房のイニシャルコストは高く、しかも立ち上がりが遅く、部屋が暖まるまで時間を要するために、その使用については、24時間連続運転が基本となり、家の断熱性能や床暖房の種類によって、ランニングコストにも、相当な差が生じます。
加えて、部分的な敷設では、電気カーペットと変わらず家全体を暖めることはできませんので、メインの暖房として計画する場合は、1階部分の最低70%から80%の部分に床暖房パネルを敷設しなければならず、結構なイニシャルコストが必要となります。
また、2階の冷暖房や季節の変わり目の補助暖房・夏の除湿や冷房を考慮すると、エアコンも設置しなければならず、二重のイニシャルコストが必要です。
温度の設定や調整も難しく、特にご年配の方は慣れるまで大変で、省エネで快適に利用しているお客様はそう多くはないのが実状であり、床の張り替えや間仕切りの変更など、リフォーム時の損傷も考慮しなければなりません。
いずれにしても、イニシャルコストやメンテナンス費用も含めたランニングコストをしっかり、明示していただいた上での判断が必要ではないでしょうか。
床暖房は、床下断熱の住宅で採用されるケースが多く、基礎外断熱の場合には、床暖房の熱そのものも、床下に放熱され効率も低下しますので、弊社ではほとんどお薦めはしておりません。
そもそも、冬期間においても、地熱の効果により床下の温度は15℃前後となりますので、床暖房は必要なく、ダイニングやリビングには、ラグを敷いていただくだけで十分な暖かさが得られます。
※ これは余談ですが、震災時に津波の影響により浸水した、床暖房の住宅では床暖房そのものが、使用不可になりました。今後、津波被害は考えなくてもいいとは思いますが、異常気象により洪水も頻発に起きておりますので、多少考慮に入れた方がいいとは思います。
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「外断熱が家族を守る」にしました!
本の発行にあたり、1月末から原稿を書き始め、ようやく先週書き上げることが出来ました。
途中何度も挫折しかけましたが、多くの方々の声に励まされ、何とか無事に完了することが出来ました。
作成にあたり、ご協力をいただいた皆様に対しまして、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
早速、今週月曜日に、関係者に集まっていただき編集の打ち合わせをしました。
当初、約250ページの予定で、書き進めていましたが、次から次へと伝えたいことが増えてしまい、仮のページ割で計算したところ、何と370ページものボリュームになってしまいました。
さすがに、370ページともなると、色々と支障が出て参りますので、最終的に320ページ程度の本になる見込みです。
これから、文字校正や最終ページ割に入りますが、本に掲載出来ずに、削除しなければならない内容が出てこようかと思います。
しかしながら、一行一行の文章すべてに、想いを込めて書かせていただいた内容ですので、削除するのは忍びなく、急遽完全保存版ということで、原文のままを コラムにアップすることにいたしました。
これまで、遡って読むのが大変だという多くの声を頂戴しましたので、章ごとに内容を分け、見やすい形にさせていただきましたので、是非若い順から読んでいただきたいと思います。
※ 無理な依頼にもかかわらず、わずか1日で対応していただいた山形のステップアップの柴田社長、そして矢口さんはじめスタッフの皆さん本当にありがとうございました。
尚、本の題名は最終的に「外断熱が家族を守る」にいたしました。4月末から5月上旬には初版を発行する予定で、作業を進めてまいります。
あとがきにも、書かせていただきましたが、この本は、単なるPR本として発行する本ではございません。
これから、マイホームを検討されるお客様はもとより、建築や不動産関係に従事している方々や医療機関や金融機関、そして公共機関の皆様にも、読んでいただきたいと思っております。
そして、本書を多くの方に読んでいただき、これからの家造りを変えていくきっかけになれば、こんなに嬉しいことはございません。
尚、本には頒布価格が記載されておりますが、基本的に無料にて配布いたします。あとがきには、送料のみご負担となっておりますが、私のブログを日頃から、見ていただいている皆様につきましては、送料も弊社負担にて郵送させていただきますので、問い合わせフォームに本希望とご記入の上、お気軽にご応募下さい。本が完成次第、優先的に発送させていただきます。
長期間にわたり、お付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
本の構成に、いましばらく時間を要しますが、近々通常のブログも再開いたしますので、変わらぬご愛顧をお願い申し上げ御礼のご挨拶に代えさせていただきます。
途中何度も挫折しかけましたが、多くの方々の声に励まされ、何とか無事に完了することが出来ました。
作成にあたり、ご協力をいただいた皆様に対しまして、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
早速、今週月曜日に、関係者に集まっていただき編集の打ち合わせをしました。
当初、約250ページの予定で、書き進めていましたが、次から次へと伝えたいことが増えてしまい、仮のページ割で計算したところ、何と370ページものボリュームになってしまいました。
さすがに、370ページともなると、色々と支障が出て参りますので、最終的に320ページ程度の本になる見込みです。
これから、文字校正や最終ページ割に入りますが、本に掲載出来ずに、削除しなければならない内容が出てこようかと思います。
しかしながら、一行一行の文章すべてに、想いを込めて書かせていただいた内容ですので、削除するのは忍びなく、急遽完全保存版ということで、原文のままを コラムにアップすることにいたしました。
これまで、遡って読むのが大変だという多くの声を頂戴しましたので、章ごとに内容を分け、見やすい形にさせていただきましたので、是非若い順から読んでいただきたいと思います。
※ 無理な依頼にもかかわらず、わずか1日で対応していただいた山形のステップアップの柴田社長、そして矢口さんはじめスタッフの皆さん本当にありがとうございました。
尚、本の題名は最終的に「外断熱が家族を守る」にいたしました。4月末から5月上旬には初版を発行する予定で、作業を進めてまいります。
あとがきにも、書かせていただきましたが、この本は、単なるPR本として発行する本ではございません。
これから、マイホームを検討されるお客様はもとより、建築や不動産関係に従事している方々や医療機関や金融機関、そして公共機関の皆様にも、読んでいただきたいと思っております。
そして、本書を多くの方に読んでいただき、これからの家造りを変えていくきっかけになれば、こんなに嬉しいことはございません。
尚、本には頒布価格が記載されておりますが、基本的に無料にて配布いたします。あとがきには、送料のみご負担となっておりますが、私のブログを日頃から、見ていただいている皆様につきましては、送料も弊社負担にて郵送させていただきますので、問い合わせフォームに本希望とご記入の上、お気軽にご応募下さい。本が完成次第、優先的に発送させていただきます。
長期間にわたり、お付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
本の構成に、いましばらく時間を要しますが、近々通常のブログも再開いたしますので、変わらぬご愛顧をお願い申し上げ御礼のご挨拶に代えさせていただきます。
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あとがき
戦後、経済の発展にともない、私達の暮らしも便利さや快適を求めて、確かに物は豊かになりました。しかし一方では、物の豊かさと引き換えに心の豊かさといった大事なものが失われてきたように思えます。
子どものいじめや自殺、若者による凶悪犯罪、大人による子どもや弱者への虐待、高齢者の孤独死など、社会で起きている様々な問題は、私達人間が心の豊かさを失った故の大きな代償ともいえるのではないでしょうか。
「住み心地のいい家」は、災害時においても、家族の命と健康を守り、暮らしの大きな支えにも、心のよりどころともなります。そして、思いやりや優しさを育て、私達人間の心を豊かにして、元気に明るく、前向きに生きる源にもなります。
21世紀に入り、地球環境を考える意味でも、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄といった時代から、本当にいいものを、長く大事に使う、ストックの時代となり、本当の意味での豊かさを追求しなければならないのです。
本書では、現代の住宅の抱える問題点やこれから家を建てる場合の注意すべきポイントを説明させていただきました。
つたない文章ではございますが、住宅の隠された裏側を多少なりともご理解いただけたかと思います。
その中で、特に皆様にお伝えしたいのは、気密や断熱の重要性であり、疎かにした場合に生じる様々な危険要素であり大きなリスクなのです。
保険や金融にも自己責任が求められていますが、住宅選びにも正しい自己判断が必要であり、間違った判断により生じたリスクは、結果的に自己責任となるのです。
今日、表面的には、消費者保護が叫ばれ、法整備が進んでいるかにも思えますが、住宅における様々な被害は、消費者側の管理や住まい方とも、密接な関わりがあるために、原因の特定は難しく、瑕疵担保の対象にならないケースが多々あるのです。
内部結露による住宅の腐朽やシロアリ被害は、この最たるもので僅か10年の瑕疵担保保険の対象からも、除外されていることを理解しなければなりません。
マイホームを取得する多くのお客様は、長期の住宅ローンを利用しますが、もし、ローンを完済する10年も20年も前に、家が住めない状態になり、その価値を失うことになったらまさに悲劇なのです。
新築で、そんな悲劇は?という方も、多いのですが、こうした問題は表面化しないだけで、実に多くの方々が、被害に遭遇し、悩み苦しんでいるという悲しい現実を理解しなければならず、こうした悲劇に遭遇しないためにも、リスクとなりうる要素を一つ一つ取り除いた家造りを進めなければならないのです。
本書では、外断熱の有利性を説明させていただいている面もございますが、内断熱でも外断熱でも、気密・断熱・換気の性能が計画どうりに発揮され、適切な冷暖房計画と暮らし方を実践し、造り手と住まい手とが一体となりメンテナンスを実施すれば、いつまでも強く・いつまでも快適な長寿命の住宅は実現します。
これから、家造りを進めていく方々は、検討しているハウスメーカーや工務店の方々に、本書で説明した家造りの急所ともいえるポイントを投げかけ、喚起を促していただきたいのです。そうすることで、家造りに対しての姿勢も変わり、心から満足できる本物のいい家に近づくものと思います。
また、本書をお読みになり、自社のPRと感じる方も少なからずいらっしゃると思います。
もちろん、私は大東住宅の代表者であり、宮城中央ソーラーサーキット会の会長としても、ソーラーサーキットの推進を図らねばならない立場ですので、PRという側面もございますが、主な目的はPRではありません。
弊社は、長年、外断熱の家造りに取り組んで参りましたが、これまで900棟を超える外断熱の建物を造らせていただきました。
本書は、これまで家を建てていただいたOBのお客様にも読んでいただき、ご自身の住まいが、今後も安心して暮らせる家だということを改めてご認識いただくとともに、これまで、言葉だけではなかなか伝えきれなかった暮らし方のアドバイスや注意点なども知ることで、さらに快適に住んでいただくための本でもあります。
そして、弊社の社員はもとより、協力メーカーや協力業者・施工にあたる職人さんにいたるまで、気密や断熱に対しての同じ認識と家造りに対しての想いを共有し、お客様の喜びや感動をさらに深める家造りに邁進していくための教科書でもあります。
さらに私は、全国約1,500社の、建設・不動産関連企業が加盟する(一社)全国住宅産業協会の理事でもあり、この春設立した(一社)東北住宅産業協会の理事長として、これまでの業界の古い体質や悪しき習慣から脱却し、お客様から、真の満足や信頼を得られるよう、住宅の性能や品質のさらなる向上を図り、省エネで快適で健康で、災害に強く、50年・100年先にいたるまで、次の世代に住み継がれるような価値ある家づくりをこの宮城から全国に発信していきたいと強く願っている一人でもあります。
是非、本書は、家造りを検討している方ばかりでなく、建築や不動産関係に従事している方々や医療機関や金融機関、そして公共機関の皆様にも、読んでいただきたいと思っております。
本書は,全国の図書館にも寄贈させていただくので、頒布価格を設定しておりますが、同封のアンケートにお答えいただいた方には進呈させていただきます。
そして、多くの方に読んでいただき、宮城や東北のみならず、日本の家づくりを変えていくきっかけになれば、著者としてこれに勝る喜びはございません。
いい家に住みたいという願いは、人々がもつ共通の願いであります。その願いをかなえ、健康で快適な「住み心地のいい家」を建てていただくために少しでもお役にたてれば幸いです。
最後まで、お読みいただき、本当にありがとうございました。まだまだお伝えしたい話やお伝えしなければならない事実は多々ございますが、限られた誌面の中で、出来るだけご理解いただけるよう精一杯努力したつもりです。
ご不明な点やご質問などございましたら、綴じ込みのハガキやHPの問い合わせコーナ-からご連絡下さい。
この本の発行にあたりましては、多くの方々のご指導、ご協力をいただきました。心より厚く御礼申し上げます。
子どものいじめや自殺、若者による凶悪犯罪、大人による子どもや弱者への虐待、高齢者の孤独死など、社会で起きている様々な問題は、私達人間が心の豊かさを失った故の大きな代償ともいえるのではないでしょうか。
「住み心地のいい家」は、災害時においても、家族の命と健康を守り、暮らしの大きな支えにも、心のよりどころともなります。そして、思いやりや優しさを育て、私達人間の心を豊かにして、元気に明るく、前向きに生きる源にもなります。
21世紀に入り、地球環境を考える意味でも、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄といった時代から、本当にいいものを、長く大事に使う、ストックの時代となり、本当の意味での豊かさを追求しなければならないのです。
本書では、現代の住宅の抱える問題点やこれから家を建てる場合の注意すべきポイントを説明させていただきました。
つたない文章ではございますが、住宅の隠された裏側を多少なりともご理解いただけたかと思います。
その中で、特に皆様にお伝えしたいのは、気密や断熱の重要性であり、疎かにした場合に生じる様々な危険要素であり大きなリスクなのです。
保険や金融にも自己責任が求められていますが、住宅選びにも正しい自己判断が必要であり、間違った判断により生じたリスクは、結果的に自己責任となるのです。
今日、表面的には、消費者保護が叫ばれ、法整備が進んでいるかにも思えますが、住宅における様々な被害は、消費者側の管理や住まい方とも、密接な関わりがあるために、原因の特定は難しく、瑕疵担保の対象にならないケースが多々あるのです。
内部結露による住宅の腐朽やシロアリ被害は、この最たるもので僅か10年の瑕疵担保保険の対象からも、除外されていることを理解しなければなりません。
マイホームを取得する多くのお客様は、長期の住宅ローンを利用しますが、もし、ローンを完済する10年も20年も前に、家が住めない状態になり、その価値を失うことになったらまさに悲劇なのです。
新築で、そんな悲劇は?という方も、多いのですが、こうした問題は表面化しないだけで、実に多くの方々が、被害に遭遇し、悩み苦しんでいるという悲しい現実を理解しなければならず、こうした悲劇に遭遇しないためにも、リスクとなりうる要素を一つ一つ取り除いた家造りを進めなければならないのです。
本書では、外断熱の有利性を説明させていただいている面もございますが、内断熱でも外断熱でも、気密・断熱・換気の性能が計画どうりに発揮され、適切な冷暖房計画と暮らし方を実践し、造り手と住まい手とが一体となりメンテナンスを実施すれば、いつまでも強く・いつまでも快適な長寿命の住宅は実現します。
これから、家造りを進めていく方々は、検討しているハウスメーカーや工務店の方々に、本書で説明した家造りの急所ともいえるポイントを投げかけ、喚起を促していただきたいのです。そうすることで、家造りに対しての姿勢も変わり、心から満足できる本物のいい家に近づくものと思います。
また、本書をお読みになり、自社のPRと感じる方も少なからずいらっしゃると思います。
もちろん、私は大東住宅の代表者であり、宮城中央ソーラーサーキット会の会長としても、ソーラーサーキットの推進を図らねばならない立場ですので、PRという側面もございますが、主な目的はPRではありません。
弊社は、長年、外断熱の家造りに取り組んで参りましたが、これまで900棟を超える外断熱の建物を造らせていただきました。
本書は、これまで家を建てていただいたOBのお客様にも読んでいただき、ご自身の住まいが、今後も安心して暮らせる家だということを改めてご認識いただくとともに、これまで、言葉だけではなかなか伝えきれなかった暮らし方のアドバイスや注意点なども知ることで、さらに快適に住んでいただくための本でもあります。
そして、弊社の社員はもとより、協力メーカーや協力業者・施工にあたる職人さんにいたるまで、気密や断熱に対しての同じ認識と家造りに対しての想いを共有し、お客様の喜びや感動をさらに深める家造りに邁進していくための教科書でもあります。
さらに私は、全国約1,500社の、建設・不動産関連企業が加盟する(一社)全国住宅産業協会の理事でもあり、この春設立した(一社)東北住宅産業協会の理事長として、これまでの業界の古い体質や悪しき習慣から脱却し、お客様から、真の満足や信頼を得られるよう、住宅の性能や品質のさらなる向上を図り、省エネで快適で健康で、災害に強く、50年・100年先にいたるまで、次の世代に住み継がれるような価値ある家づくりをこの宮城から全国に発信していきたいと強く願っている一人でもあります。
是非、本書は、家造りを検討している方ばかりでなく、建築や不動産関係に従事している方々や医療機関や金融機関、そして公共機関の皆様にも、読んでいただきたいと思っております。
本書は,全国の図書館にも寄贈させていただくので、頒布価格を設定しておりますが、同封のアンケートにお答えいただいた方には進呈させていただきます。
そして、多くの方に読んでいただき、宮城や東北のみならず、日本の家づくりを変えていくきっかけになれば、著者としてこれに勝る喜びはございません。
いい家に住みたいという願いは、人々がもつ共通の願いであります。その願いをかなえ、健康で快適な「住み心地のいい家」を建てていただくために少しでもお役にたてれば幸いです。
最後まで、お読みいただき、本当にありがとうございました。まだまだお伝えしたい話やお伝えしなければならない事実は多々ございますが、限られた誌面の中で、出来るだけご理解いただけるよう精一杯努力したつもりです。
ご不明な点やご質問などございましたら、綴じ込みのハガキやHPの問い合わせコーナ-からご連絡下さい。
この本の発行にあたりましては、多くの方々のご指導、ご協力をいただきました。心より厚く御礼申し上げます。
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妻の手記
工務店の娘として生まれた時から、木造在来の家で育った私ですが、結婚してからも、大東住宅で建てた夫の実家に住み、木造の家に慣れ親しみ暮らしてきました。
その後、長女が小学生になる前に、家族4人で住まう家を建てようという事になり、通勤や子育てもしやすい利府町に、120㎡もありながら、2LDKという子育て重視の住まいを新築しました。大きなウッドデッキとルーフバルコニーを設置し、子ども部屋にはロフトを設け、毎日のように、子どもの友達が集まり賑やかな生活だったと思います。
お洒落なタイル張りの外観と、30畳ほどのLDの中に、琉球畳を使用した畳コーナーに掘りこたつを付けたり、板張りの内装や照明やカーテン・家具にもこだわった自慢の我が家で、夫は柄にもなく、ガーデニングに精を出し、団地内の散歩コースにもなったほどです。
当時、仙台でご活躍の住宅問題評論家の古田義弘先生のTV番組にも取り上げられ、「このお宅の間取りは子どもを伸び伸びと育てることのできる家ですね。」「個性は、暮らす家と家庭環境とに密接なつながりがあり、この家は素晴らしい」と、大変お褒めをいただきました。
子育て真最中の新米ママにとっては、とても嬉しいお言葉でした。
その後も、楽しく子育てをして、ご近所とも仲良く暮らしていた15年目のある日、夫が突然「ソーラーサーキットの家を建てて、父さん達と暮らそうか」と言い出したのです。
確かに、両親の老後の心配はありましたが、住宅ローンもあと10年で終わり、漠然とではありますが、私達の老後を考えていた私には、衝撃的な話でした。
私自身、利府のソーラーサーキットの展示場のオープン当時、しばらくの間、展示場のインテリアやお花の飾りつけや清掃を手伝っておりました。
ソーラーサーキットの夏の爽やかさ、梅雨時のからっとした感じ、真冬の暖かさなど、十分理解しており、我が家との違いに、常々夫に「何でうちと展示場はこんなに違うのよ」と愚痴をこぼし、不満を感じていたのは事実です。
それでも、不満と感じるのは、多少の寒さや暑さだけで、それ以外は、何の不満もなくあえて新築する必要性を感じませんでした。それどころか我が家にとって、住み替えは不安材料がありすぎて、突然の夫の申し出に、私は猛烈に反対をしました。
このへんについては、夫も紹介しているので、省略させていただきますが、いずれにしてもあまりにも問題が多く、心の中では無理だろうと思い、冗談半分に聞いていました。
しかし、夫は日頃から漏らしていた「ソーラーサーキットの家を建てている会社の社長が、ソーラーサーキットの家に住んでいない事はお客様に誠実でない」との思いは強く、岩をも砕く勢いで、多くの問題を全てクリアし、我が家の住み替えは決まり、私の両親も巻き込んだ形で、二世帯住宅6人家族の生活が始まったのです。
少しでも、不満があったら、愚痴の一つでも言いたいところですが、実際に7年間、この家に暮らし、あの震災時にも家族の暮らしをしっかり守ってくれた、この家の住み心地の良さは、家族の誰もが感じており、「ソーラーサーキットの家に住んで本当に良かった」と心から満足しています。
四季を通して、どこの部屋も温度差がなく、澄んだ空気に満たされたこの家は、うっとうしい梅雨もカラッとして、暑がりな上にエアコン嫌いという私でも、実に爽やかな夏の暮らしが送れるのです。
この自然な暖かさと温もりに包まれた、ソーラーサーキットの何とも言えない快適な生活が当たり前になった今では、以前の木造在来の家には戻れないねと、母といつも話しています。
昔から、木造在来の家を建てていた父も「80を過ぎても病気しないのはこの家のおかげだなあ」としみじみ言うようになりました。
長女も、東京に就職し、新築の木造APに住んでいますが、実家の快適さとの落差に驚いており、家に帰ってくると東京の家に帰りたくないと言います。
私の職場も、新築の鉄筋コンクリートで、表向きは立派な施設ですが、夏暑く冬寒く、梅雨時の湿気は凄く、除湿も追いつかずカビの宝庫という状態です。
快適な自宅から、職場に行くと冬は寒く、夏は暑く、梅雨時はべたべたで、ついつい不満を口にしてしまう私に、職員は怪訝な顔をしながら、「うちの家より暖かくて涼しいですよ」と言うので、あまり家の話も出来なくなりました。
笑い話ですが、「朝寒くて起きるのが辛かった」「夜暑くて寝れなかった」「風や雨の音がうるさくて眠れなかった。」などの会話にもただ頷くだけでついていけなくなりました。
日本人は、家は雨風しのげばいいという感覚を今でも持っていて、暑さ・寒さはしようがないものと、半ばあきらめ、未だに我慢を強いられた暮らしをしている人が多いんだよ。と夫は常に口にしますが、私も最近になってようやくわかるようになりました。
私も以前は、そう思っていましたが、今では、愚痴をいうどころか、家族全員が夫に感謝をしながら、毎日を元気に明るく暮らしています。
現代に生きる人達は、暮らし方や生活スタイルなど、すべてにおいて、その価値観は多様化していると思います。
衣・食・住に安全や健康、環境をよく考え・勉強している人。価格の安さや効率だけを求めている人。ブランドやデザインを重視する人。など本当に様々です。
そんな中で、目に見えない住みごこちを重視し、構造に関心を持ち、将来を見据え、価格も安くはないソーラーサーキットの家を選んでいただくのは、大変なことだと思います。
ただ、住み心地のいい家は、単に高い安いではなく、家族に思いやりや優しさといった心の豊かさをもたらし、お金には変えられない多くの喜びや感動を与えてくれると、この家に住んでみてつくづく感じるようになりました。
また、炊事・洗濯・掃除といった女性にとって、負担の大きい「家事」を辛い事から楽しいと思えるほど劇的に変えてくれると思います。そして、家事が楽になる事によって肉体的にも精神的にも楽になり、暮らしにゆとりが生まれ、自然と笑い声に満ちたハッピーな家庭にしてくれるのではないでしょうか。
気になる維持費も、快適な上に光熱費や医療費・クリーニング代や食費などの生活費も大分軽減したように思います。
震災後の電気料金の値上げだけが、ショックでしたが、外食や温泉好きの我が家の面々も、家で過ごす時間が多くなり、なぜか?外でしかお酒を飲まなかった夫でさえ、この家に住むようになってから初めて、晩酌を楽しむようになったのは驚きでした。
我が家には、多くのお客様に、お越しいただいております。
夫を差し置いて、実際住んで感じている事やお客様の疑問にも、包み隠さずお答えしていますが、夫に住み替えを大反対した事へのお詫びとこの家を建ててもらった感謝のつもりで案内させて頂いております。
大事な家族の健康を守り、日々の生活で生じる様々なストレスから解放してくれるソーラーサーキットの家の素晴らしさを一人でも多くのお客様にご理解いただきたいと心から願っています。
どうぞお気軽に我が家にお越しください。心よりお待ちしています。
高橋 和恵
その後、長女が小学生になる前に、家族4人で住まう家を建てようという事になり、通勤や子育てもしやすい利府町に、120㎡もありながら、2LDKという子育て重視の住まいを新築しました。大きなウッドデッキとルーフバルコニーを設置し、子ども部屋にはロフトを設け、毎日のように、子どもの友達が集まり賑やかな生活だったと思います。
お洒落なタイル張りの外観と、30畳ほどのLDの中に、琉球畳を使用した畳コーナーに掘りこたつを付けたり、板張りの内装や照明やカーテン・家具にもこだわった自慢の我が家で、夫は柄にもなく、ガーデニングに精を出し、団地内の散歩コースにもなったほどです。
当時、仙台でご活躍の住宅問題評論家の古田義弘先生のTV番組にも取り上げられ、「このお宅の間取りは子どもを伸び伸びと育てることのできる家ですね。」「個性は、暮らす家と家庭環境とに密接なつながりがあり、この家は素晴らしい」と、大変お褒めをいただきました。
子育て真最中の新米ママにとっては、とても嬉しいお言葉でした。
その後も、楽しく子育てをして、ご近所とも仲良く暮らしていた15年目のある日、夫が突然「ソーラーサーキットの家を建てて、父さん達と暮らそうか」と言い出したのです。
確かに、両親の老後の心配はありましたが、住宅ローンもあと10年で終わり、漠然とではありますが、私達の老後を考えていた私には、衝撃的な話でした。
私自身、利府のソーラーサーキットの展示場のオープン当時、しばらくの間、展示場のインテリアやお花の飾りつけや清掃を手伝っておりました。
ソーラーサーキットの夏の爽やかさ、梅雨時のからっとした感じ、真冬の暖かさなど、十分理解しており、我が家との違いに、常々夫に「何でうちと展示場はこんなに違うのよ」と愚痴をこぼし、不満を感じていたのは事実です。
それでも、不満と感じるのは、多少の寒さや暑さだけで、それ以外は、何の不満もなくあえて新築する必要性を感じませんでした。それどころか我が家にとって、住み替えは不安材料がありすぎて、突然の夫の申し出に、私は猛烈に反対をしました。
このへんについては、夫も紹介しているので、省略させていただきますが、いずれにしてもあまりにも問題が多く、心の中では無理だろうと思い、冗談半分に聞いていました。
しかし、夫は日頃から漏らしていた「ソーラーサーキットの家を建てている会社の社長が、ソーラーサーキットの家に住んでいない事はお客様に誠実でない」との思いは強く、岩をも砕く勢いで、多くの問題を全てクリアし、我が家の住み替えは決まり、私の両親も巻き込んだ形で、二世帯住宅6人家族の生活が始まったのです。
少しでも、不満があったら、愚痴の一つでも言いたいところですが、実際に7年間、この家に暮らし、あの震災時にも家族の暮らしをしっかり守ってくれた、この家の住み心地の良さは、家族の誰もが感じており、「ソーラーサーキットの家に住んで本当に良かった」と心から満足しています。
四季を通して、どこの部屋も温度差がなく、澄んだ空気に満たされたこの家は、うっとうしい梅雨もカラッとして、暑がりな上にエアコン嫌いという私でも、実に爽やかな夏の暮らしが送れるのです。
この自然な暖かさと温もりに包まれた、ソーラーサーキットの何とも言えない快適な生活が当たり前になった今では、以前の木造在来の家には戻れないねと、母といつも話しています。
昔から、木造在来の家を建てていた父も「80を過ぎても病気しないのはこの家のおかげだなあ」としみじみ言うようになりました。
長女も、東京に就職し、新築の木造APに住んでいますが、実家の快適さとの落差に驚いており、家に帰ってくると東京の家に帰りたくないと言います。
私の職場も、新築の鉄筋コンクリートで、表向きは立派な施設ですが、夏暑く冬寒く、梅雨時の湿気は凄く、除湿も追いつかずカビの宝庫という状態です。
快適な自宅から、職場に行くと冬は寒く、夏は暑く、梅雨時はべたべたで、ついつい不満を口にしてしまう私に、職員は怪訝な顔をしながら、「うちの家より暖かくて涼しいですよ」と言うので、あまり家の話も出来なくなりました。
笑い話ですが、「朝寒くて起きるのが辛かった」「夜暑くて寝れなかった」「風や雨の音がうるさくて眠れなかった。」などの会話にもただ頷くだけでついていけなくなりました。
日本人は、家は雨風しのげばいいという感覚を今でも持っていて、暑さ・寒さはしようがないものと、半ばあきらめ、未だに我慢を強いられた暮らしをしている人が多いんだよ。と夫は常に口にしますが、私も最近になってようやくわかるようになりました。
私も以前は、そう思っていましたが、今では、愚痴をいうどころか、家族全員が夫に感謝をしながら、毎日を元気に明るく暮らしています。
現代に生きる人達は、暮らし方や生活スタイルなど、すべてにおいて、その価値観は多様化していると思います。
衣・食・住に安全や健康、環境をよく考え・勉強している人。価格の安さや効率だけを求めている人。ブランドやデザインを重視する人。など本当に様々です。
そんな中で、目に見えない住みごこちを重視し、構造に関心を持ち、将来を見据え、価格も安くはないソーラーサーキットの家を選んでいただくのは、大変なことだと思います。
ただ、住み心地のいい家は、単に高い安いではなく、家族に思いやりや優しさといった心の豊かさをもたらし、お金には変えられない多くの喜びや感動を与えてくれると、この家に住んでみてつくづく感じるようになりました。
また、炊事・洗濯・掃除といった女性にとって、負担の大きい「家事」を辛い事から楽しいと思えるほど劇的に変えてくれると思います。そして、家事が楽になる事によって肉体的にも精神的にも楽になり、暮らしにゆとりが生まれ、自然と笑い声に満ちたハッピーな家庭にしてくれるのではないでしょうか。
気になる維持費も、快適な上に光熱費や医療費・クリーニング代や食費などの生活費も大分軽減したように思います。
震災後の電気料金の値上げだけが、ショックでしたが、外食や温泉好きの我が家の面々も、家で過ごす時間が多くなり、なぜか?外でしかお酒を飲まなかった夫でさえ、この家に住むようになってから初めて、晩酌を楽しむようになったのは驚きでした。
我が家には、多くのお客様に、お越しいただいております。
夫を差し置いて、実際住んで感じている事やお客様の疑問にも、包み隠さずお答えしていますが、夫に住み替えを大反対した事へのお詫びとこの家を建ててもらった感謝のつもりで案内させて頂いております。
大事な家族の健康を守り、日々の生活で生じる様々なストレスから解放してくれるソーラーサーキットの家の素晴らしさを一人でも多くのお客様にご理解いただきたいと心から願っています。
どうぞお気軽に我が家にお越しください。心よりお待ちしています。
高橋 和恵
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