以前にも、アップさせていただいたことがありますが、内断熱あれ外断熱であれ、どちらのハウスメーカーで建てても、後悔しないためのポイントをご紹介させていただきます。
いつもお伝えしておりますが、住宅の温熱環境と空気環境によって、家の住み心地は大きく変わりますが、この温熱と空気環境の優れた家にするには、断熱・気密・換気・冷暖房のバランスが非常に重要です。
この部分を疎かにすると、いくらデザインや設備が豪華でも、無垢材や自然素材に囲まれた家でも、住み心地のいい家には決してならず、不快な温度差に加え、空気も汚れ、光熱費の上昇をまねき、内部結露により、家の腐朽や蟻害などが生じ、耐震性も低下し、健康にも悪影響を及ぼし、後々後悔する危険性が非常に大きくなります。
そして、ユーザー自身もその重要性を理解し、適切な暮らし方とメンテナンスを実践することで、「いつまでも強く・いつまでも快適に」 住む人と家の健康をいつまでも守り、50年後も次の世代に引き継げる価値ある家になります。
※ 建てただけで、省エネで快適で健康に暮らせて長持ちする魔法の家は、いくらお金をかけてもこの世には存在しません。
何も、難しいことではありません。
下記のチェックポイントについて、確認をして確実に実施してもらうだけでいいのです。
☆ Q値(熱損失係数)・UA値(外皮熱貫流率)の確認をして、 最低でもQ値1.6UA値0.46w/㎡・k(ZEH基準の20%UP) で、設計してもらって下さい
☆ 数値はあくまで計算値です。断熱の施工精度の確認をするために、 断熱施工完了時に目視とサーモカメラにて確認してください。(断熱欠損や施工ムラがないかがわかります)
☆ 開口部の種類と性能値確認 樹脂トリプル(LOW-E+アルゴン)もしくはU値1.3W以下 のサッシを使用してもらってください。(1.2年後にはどこのメーカーでも標準になります)
☆ C値(隙間面積)を測定するために、気密検査の実施してもらってください。 (寒冷地の基準は2.0ですが、経年変化を考慮し1.0・出来れば0.7㎝/㎡以下の気密性能が必要です)
☆ 換気システムの種別を確認してください。まだ仙台圏では、コストの関係で1種よりも3種換気の比率が高いのですが、数多くのクレームが発生しており、 第1種熱交換換気システムが必須です。
☆真冬でも家の中の温度差が最低でも5℃以内に収まるような冷暖房の種類・容量と配置計画を示してもらってください。(理想は2℃~3℃以内です)
☆ 冷暖房の連続運転時の部屋別の室温予測 と暖冷房費などの光熱費のシュミレーションを提示してもらってください。
これらのポイントが、確実に実施すれば、省エネで快適な住宅となり、不快な温度差や結露・住宅の腐朽やアレルギーなどの問題は大分解消されることは間違いありません。
またそうすることで、現場に携わる職人さんにも緊張感が生まれ、あらゆる工種の施工精度もグンと向上します。
そこまでする必要がないとか、自社の基準と違うので出来ないということで、拒否するメーカーもあるかもしれませんが、ハッキリ言って、そうした造り手を家づくりのパートナーとして選択すると、住んでから後悔する確率が非常に高くなるのは間違いありません。
弊社に限らず対応できる造り手はたくさんおりますので、拒むような造り手は、どんなに人柄の良い営業マンであっても、候補から外した方が賢明だと思います。
上記に挙げたチェックポイントは、3年後に義務化となる基準以上のレベルではありますが、ビックリするほどのレベルではなく、省エネ住宅や高断熱住宅というからには、クリアしなければならない基準ということを理解していただきたいのです。
そして、これらの基準を満たした上で、次のステップとなる資金計画や構造・間取りや外観・インテリアなどの計画にと進んでいけば、お客様の家づくりの成功確率はかなり高いものになるはずですので、どうぞ参考にして下さい。
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後悔しないためのチェックポイント
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床暖房について
時期的なこともあって、床暖房についてのお問い合わせが多いのでご説明させていただきます。
寒い冬でも、足元が暖かく快適な床暖房ですが、リビングやダイニングなどの部分的な設置はともかくとして、全館暖房として、家全体に設置する場合は、十分な検討が必要です。
床暖房は、立ち上がりが遅く、部屋が暖まるまで時間を要するために、その使用については、24時間連続運転が基本となり、家の断熱性能や床暖房の種類によって、ランニングコストにも、相当な差が生じます。
全館暖房として計画する場合は、通常床面積の最低80%には、敷設しなければならず、(40坪の住宅であれば約30坪)結構なイニシャルコストが必要となります。
また案外見落としがちなのが、固定資産の評価額も上がり、不動産取得税や固定資産税なども増加することで、例えランニングコストが抑えれたとしても、税金のアップ分もランニングコストとして考慮すると結構なコストになるということも理解したうえでの検討が必要です。
また、季節の変わり目の暖房や、冷房・除湿の為に、エアコンも設置しなければならず、二重のイニシャルコストが必要です。
床暖房で、特に注意しなければならないのが、温度の設定や調整で、特にご年配の方は上手に使いこなせるようになるまでが大変で、省エネで快適に利用しているお客様はそう多くはないのが現状です。
宮城の気候を考えれば、床暖房を利用しての、全館暖房の適した期間は、約3カ月から多くて4か月かと思います。
確かに、断熱・気密性能の高い住宅に設置すれば、ランニングコストも冬期間で5万円位で収まる床暖もありますが、イニシャルコストやメンテナンス費用、税金のアップ分などを考慮すると、全体的なコストパフォーマンスは、決して安くはないというのが、個人的な考えです。
ちなみに、弊社の外断熱やソーラーサーキットの家は、基礎も外断熱ですので、真冬でも床下温度は15℃前後で、床面の表面温度は18℃~20℃となりますので、ほとんど冷たさは感じず、冬期間の暖房費も平均6万円前後(平均温度20℃の場合)で収まります。
また、床を暖めることで、フローリングや接着剤に含まれるVOC(揮発性有機化合物)の揮発に加え、電気式の床暖房などでは、電磁波の影響も考慮しなければならず、目に見えないハウスダストの浮遊も含め、小さいお子さんのいる家庭では注意が必要です。
ご予算に余裕があれば、補助暖房として、一部に使用するのは支障ないと思いますが、全館床暖房のメリットは少なく、正直おススメしておりません。
足元の暖かさが、物足りないという方は、靴下やスリッパで十分で、それでもという方はラグマットを敷いていただいたり、電気カーペットを一部敷いていただいたほうが、経済的でもあり,インテリアとしてもグッドです。
いずれにしても、イニシャルコストやメンテナンス費用・ランニングコストを考慮した上での判断と、上手に使いこなせるかの検討が必要ではないでしょうか。
※ 余計な話かもしれませんが、大雨による洪水などで、浸水などの危険のある土地の低い場所では、設置は控えたほうが無難かと思います。
寒い冬でも、足元が暖かく快適な床暖房ですが、リビングやダイニングなどの部分的な設置はともかくとして、全館暖房として、家全体に設置する場合は、十分な検討が必要です。
床暖房は、立ち上がりが遅く、部屋が暖まるまで時間を要するために、その使用については、24時間連続運転が基本となり、家の断熱性能や床暖房の種類によって、ランニングコストにも、相当な差が生じます。
全館暖房として計画する場合は、通常床面積の最低80%には、敷設しなければならず、(40坪の住宅であれば約30坪)結構なイニシャルコストが必要となります。
また案外見落としがちなのが、固定資産の評価額も上がり、不動産取得税や固定資産税なども増加することで、例えランニングコストが抑えれたとしても、税金のアップ分もランニングコストとして考慮すると結構なコストになるということも理解したうえでの検討が必要です。
また、季節の変わり目の暖房や、冷房・除湿の為に、エアコンも設置しなければならず、二重のイニシャルコストが必要です。
床暖房で、特に注意しなければならないのが、温度の設定や調整で、特にご年配の方は上手に使いこなせるようになるまでが大変で、省エネで快適に利用しているお客様はそう多くはないのが現状です。
宮城の気候を考えれば、床暖房を利用しての、全館暖房の適した期間は、約3カ月から多くて4か月かと思います。
確かに、断熱・気密性能の高い住宅に設置すれば、ランニングコストも冬期間で5万円位で収まる床暖もありますが、イニシャルコストやメンテナンス費用、税金のアップ分などを考慮すると、全体的なコストパフォーマンスは、決して安くはないというのが、個人的な考えです。
ちなみに、弊社の外断熱やソーラーサーキットの家は、基礎も外断熱ですので、真冬でも床下温度は15℃前後で、床面の表面温度は18℃~20℃となりますので、ほとんど冷たさは感じず、冬期間の暖房費も平均6万円前後(平均温度20℃の場合)で収まります。
また、床を暖めることで、フローリングや接着剤に含まれるVOC(揮発性有機化合物)の揮発に加え、電気式の床暖房などでは、電磁波の影響も考慮しなければならず、目に見えないハウスダストの浮遊も含め、小さいお子さんのいる家庭では注意が必要です。
ご予算に余裕があれば、補助暖房として、一部に使用するのは支障ないと思いますが、全館床暖房のメリットは少なく、正直おススメしておりません。
足元の暖かさが、物足りないという方は、靴下やスリッパで十分で、それでもという方はラグマットを敷いていただいたり、電気カーペットを一部敷いていただいたほうが、経済的でもあり,インテリアとしてもグッドです。
いずれにしても、イニシャルコストやメンテナンス費用・ランニングコストを考慮した上での判断と、上手に使いこなせるかの検討が必要ではないでしょうか。
※ 余計な話かもしれませんが、大雨による洪水などで、浸水などの危険のある土地の低い場所では、設置は控えたほうが無難かと思います。
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高気密高断熱なのに隙間風
あるハウスメーカーで新築した読者の方から、「高気密高断熱住宅と言われましたが、隙間風がけっこう凄いんですが、欠陥住宅でしょうか?」との問い合わせがありました。
またまた悩ましい質問です。
※ 隙間風の原因については先日もブログにてご紹介させていただきましたのでこちらをご覧ください。
「はい。その通り欠陥住宅です。」と言いたいところではありますが、そうも言えないのが難しいところです。
そもそも、高気密・高断熱の基準はあってないようなものです。
概ねC値(床面積1㎡あたりの隙間面積)は温暖地で5.0・寒冷地で2.0というのが、一般的にまかり通っている基準のようなものではありますが、実際の建築現場で気密測定を実施している造り手はごく少数で、単にモデルハウスなどの数値を表したり、大体こんなもんだろうという数値を表しているだけに過ぎず、測定の義務化もないために、実際に折角新築しても、隙間風による寒さに悩まされている方は、非常に多いのです。
そもそも2.0以上のC値は恥ずかしくて表に出せない数値でもあり、ユーザーにはもちろん伝えることはなく、カタログやHPでも表していないのがほとんどです。
私も、たまには、他社メーカーのHPも覗いたりしますが、いくら表向きは断熱を強調していても、肝心の気密には触れていない会社がまだまだ多く、こうしたのを見ると「もどきだな」といつも思っています(笑)
つまり、数値を明確にしていない依頼先で家を新築した場合は、大なり小なり隙間風に悩まされることになります。
そして、断熱性能を表すQ値(熱損失係数)やUA値(外皮平均熱貫流率)もまた、昨日紹介したとおりで、住宅性能表示の最高等級といっても、最低限のレベルであり、あくまで計算値にしか過ぎないのです。
※ 昨日のブログを見てない方はどうぞhttp://daitojyutaku.co.jp/log/?l=446528
さて、本題に戻りますが、要するに一口に高気密・高断熱といっても、その性能はピンキリだということを理解しなければなりません。
今回の質問は隙間風ですので、一番大きな影響を及ぼす気密性能の話をしたいと思います。
この表は、気密性能の違いによる換気回数と風の影響を示したグラフです。
例えば、C値が5.0程度の高気密住宅とは言えないようなレベルですと、室内外の温度差が20℃あると、1時間あたり0.33回の隙間による換気作用が働きます。これに風が加わるとその分さらに換気量は増えることになります。
0.33回の換気量と言っても、あまりピンとこないと思いますが、120㎡(約36.5坪)の住宅の家全体の気積は約300立米となりますので、この数字に0.33をかけると99立米となります。
つまり、外が0℃で室内との温度差が20℃あると、1時間あたり99立米もの冷たい空気が隙間から侵入してくるという訳で、実に家全体の気積の3分の1の量となるのです。
これは、無風の状態での換気量で、さらに風向きや風速によって、増加するのです。
そして、これは設置が義務化されている計画換気の1時間当たり0.5回という換気量は考慮していない計算となりますので、換気を運転すれば、下手をすると1時間1回の換気が行われることになり、これまでの隙間の大きい住宅と変わらないほどの換気が働くことになるのです。
こうした住宅は、ほとんどがただ換気が付いてるだけのバッコン式の3種換気というのが、定番となり、寒い時期は換気の吸気口を閉めざろうえなくなるのです。
新築で換気のトラブルが多いのも、こうした要因が非常に大きいのです。
隙間風は、単に不快なばかりか、フィルターも通さず、家の中にホコリや粉塵・汚染物質もダイレクトに侵入することで、掃除も大変で、光熱費の上昇をも招いてしまいます。
このような問題が生じない様にするには、ユーザー自身が、高気密・高断熱のレベルの違いを正しく知って、隙間風などに悩まされないような本物の高気密・高断熱住宅を選択しなければならないのです。
断熱と気密は両輪であり、C値は最低でも1.0以下になるように、依頼先に求め、気密測定を実施してもらうことが非常に大事な事です。
気密性能が悪い住宅は、室内の水蒸気が壁体内に侵入することで、内部結露が危険が高まり、折角の換気システムも穴の開いたストローと同じように、正常に機能しません。
あくまで隙間と温度差がもたらす自然換気は、冬場もしくは、春や秋の朝晩の寒い時期に限っての現象ですので、その他の時期は換気は動いていても、正常に機能しませんのでくれぐれもご注意ください。
またまた悩ましい質問です。
※ 隙間風の原因については先日もブログにてご紹介させていただきましたのでこちらをご覧ください。
「はい。その通り欠陥住宅です。」と言いたいところではありますが、そうも言えないのが難しいところです。
そもそも、高気密・高断熱の基準はあってないようなものです。
概ねC値(床面積1㎡あたりの隙間面積)は温暖地で5.0・寒冷地で2.0というのが、一般的にまかり通っている基準のようなものではありますが、実際の建築現場で気密測定を実施している造り手はごく少数で、単にモデルハウスなどの数値を表したり、大体こんなもんだろうという数値を表しているだけに過ぎず、測定の義務化もないために、実際に折角新築しても、隙間風による寒さに悩まされている方は、非常に多いのです。
そもそも2.0以上のC値は恥ずかしくて表に出せない数値でもあり、ユーザーにはもちろん伝えることはなく、カタログやHPでも表していないのがほとんどです。
私も、たまには、他社メーカーのHPも覗いたりしますが、いくら表向きは断熱を強調していても、肝心の気密には触れていない会社がまだまだ多く、こうしたのを見ると「もどきだな」といつも思っています(笑)
つまり、数値を明確にしていない依頼先で家を新築した場合は、大なり小なり隙間風に悩まされることになります。
そして、断熱性能を表すQ値(熱損失係数)やUA値(外皮平均熱貫流率)もまた、昨日紹介したとおりで、住宅性能表示の最高等級といっても、最低限のレベルであり、あくまで計算値にしか過ぎないのです。
※ 昨日のブログを見てない方はどうぞhttp://daitojyutaku.co.jp/log/?l=446528
さて、本題に戻りますが、要するに一口に高気密・高断熱といっても、その性能はピンキリだということを理解しなければなりません。
今回の質問は隙間風ですので、一番大きな影響を及ぼす気密性能の話をしたいと思います。
この表は、気密性能の違いによる換気回数と風の影響を示したグラフです。
例えば、C値が5.0程度の高気密住宅とは言えないようなレベルですと、室内外の温度差が20℃あると、1時間あたり0.33回の隙間による換気作用が働きます。これに風が加わるとその分さらに換気量は増えることになります。
0.33回の換気量と言っても、あまりピンとこないと思いますが、120㎡(約36.5坪)の住宅の家全体の気積は約300立米となりますので、この数字に0.33をかけると99立米となります。
つまり、外が0℃で室内との温度差が20℃あると、1時間あたり99立米もの冷たい空気が隙間から侵入してくるという訳で、実に家全体の気積の3分の1の量となるのです。
これは、無風の状態での換気量で、さらに風向きや風速によって、増加するのです。
そして、これは設置が義務化されている計画換気の1時間当たり0.5回という換気量は考慮していない計算となりますので、換気を運転すれば、下手をすると1時間1回の換気が行われることになり、これまでの隙間の大きい住宅と変わらないほどの換気が働くことになるのです。
こうした住宅は、ほとんどがただ換気が付いてるだけのバッコン式の3種換気というのが、定番となり、寒い時期は換気の吸気口を閉めざろうえなくなるのです。
新築で換気のトラブルが多いのも、こうした要因が非常に大きいのです。
隙間風は、単に不快なばかりか、フィルターも通さず、家の中にホコリや粉塵・汚染物質もダイレクトに侵入することで、掃除も大変で、光熱費の上昇をも招いてしまいます。
このような問題が生じない様にするには、ユーザー自身が、高気密・高断熱のレベルの違いを正しく知って、隙間風などに悩まされないような本物の高気密・高断熱住宅を選択しなければならないのです。
断熱と気密は両輪であり、C値は最低でも1.0以下になるように、依頼先に求め、気密測定を実施してもらうことが非常に大事な事です。
気密性能が悪い住宅は、室内の水蒸気が壁体内に侵入することで、内部結露が危険が高まり、折角の換気システムも穴の開いたストローと同じように、正常に機能しません。
あくまで隙間と温度差がもたらす自然換気は、冬場もしくは、春や秋の朝晩の寒い時期に限っての現象ですので、その他の時期は換気は動いていても、正常に機能しませんのでくれぐれもご注意ください。
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知らないと一番疎かにされるのが、断熱・気密・換気・冷暖房
家の住み心地は、一年を通して住んでみないとわからないものですが、住み心地に一番大きな影響を及ぼすのが、家の温熱環境と空気環境ということは、多くの皆さんが一応理解しているのではないでしょうか。
しかし、この温熱環境と空気環境のベースとなる断熱・気密・換気の重要性を正しく認識している造り手は、いまだに少数で、建築コストや施工技術の関係もあって、ユーザー自身が造り手に対して、高い性能を求めていかないと、一番疎かにされがちな要素でもあり、これがオイルショック以降、いまだに続く建築業界の悲しい現実です。
その結果、暖かさや涼しさ・結露やカビによる空気の汚れなど、ユーザーの抱く快適な新築のイメージとはかけ離れた住宅が多く造られてしまうのです。
上記のグラフは、5年前に国交省が公表した若干古いデータですが、現在、日本国内にある既存住宅の僅か5%しか、1999年に制定された次世代省エネ基準を満たした住宅はありません。
そして、この18年前の基準をベースにして、設備や給湯・換気や照明といった住宅設備の省エネ性能を加味しただけの改正省エネ基準が、ようやく3年後に義務化となります。
参考までに、この基準が、長期優良住宅制度における住宅性能表示の断熱等級が4という、最高等級となります。
しかし、残念ながらこの基準は、省エネや高性能とは言い難く、あくまで最低限のレベルだということを理解しなければならず、断熱が進む欧米と比較すると進んでいるのは設備だけで、住宅性能は、何十年も遅れていると言われている所以です。
いま盛んに、宣伝されていZEH(ゼッチ)基準にしても、断熱性能そのものは、この最低限の基準から僅か20%向上させただけの性能であり、弊社の20年以上前の性能よりも低い基準なのです。
しかも断熱の精度については、一切担保されておらず、示されている数値はあくまで、設計上の計算値で、現実的に計算値どうりの性能を発揮するかどうかは、職人の良心と技量によって、大きく左右するされてしまうのです。
さらに、付け加えれば、1999年当時は明確に示されていたC値という家の隙間を表す気密基準も、今回の省エネ基準では、不可解なことに削除されてしまい、高気密・高断熱とは名ばかりの省エネもどきの住宅が、今もな造られ続けており、見た目はそこそこでも、いわば穴だらけのダウンジャケットのような家も多いということを理解しなければならないのです。
上記の表は、建物の断熱や気密の違いによる真冬の暖房費の比較です。家の断熱の違いによってこれだけの差が生じるのです。
家中、温度差をなくして暖かくするといっても暖房費だけで月3万以上かかれば、従来のいる部屋だけ使う時だけ暖める局所暖房の生活となり、不快な温度差や結露は解消することはありません。
しかも、気密性能の低い住宅は、冬期間においては、室内外の温度差によって生じる隙間風が室内に大量に侵入してしまうのです。
さらに、気密が悪いと室内の水蒸気が、構造内へ移動するため、湿気や内部結露によって、断熱材の性能も低下し、益々寒い家となり、暖房費も上昇してしまうのです。
いつまでも、省エネでしかも快適で、健康に暮らせて、地震にも強く、家を長持ちさせるには、気密・断熱・換気・冷暖房のバランスが何より重要であり、その中身や仕組みをユーザー自身が正しく理解したうえでの適切な暮らし方も非常に大事なことなのです。
しかし、中身はさほど検討せずに、最高等級だからご安心くださいという業者の言葉を鵜呑みにして、見た目の価格や外観・設備やインテリア・ブランド・営業マンの対応の良さといった表面的な部分で、依頼先を選択してしまい、後々後悔するユーザーが、実に多いのが住宅でもあるのです。
その結果、住宅の快適性や耐久性を失った空き家が急増し、温度差によるヒートショックやアレルギー疾患を初めとする様々な病気を引き起こし、国民医療費もうなぎ上りという大きな社会問題をも生み出しているといっても過言ではありません。
もちろん、これは、ユーザーの責任ではなく、まだまだ気密や断熱に対し、無関心な造り手が多く、護送船団的な業界の体質や悪しき習慣が大きな原因でもあるのですが、気密や断熱は、単に省エネだとか快適だというだけでなく、家の耐震性や耐久性にも大きく影響を及ぼす要だという認識が必要なのです。
一生で一番高い買い物であり、失敗は許されないのがマイホームです。
真冬の夜間に暖房を消したら、朝6時に何度になる家なのか?
暖房の無いトイレや浴室・洗面所は真冬に何度になるのか?
結露やカビに悩まされることはないのか?
床下・壁内・小屋裏にも内部結露は発生しないのか?
夏場にエアコンをつけて、夏の逆転結露は発生しないのか?
家中の温度差を常時2℃~3℃以内に抑えた場合の暖房費はいくらかかるのか?
夏でも、家中の温湿度が27℃~28℃・湿度60%以内に抑えるための手段はどうするのか
夏のエアコンの光熱費はいくらかかるのかなど、確認する必要があるのです。
これらを確認せずに、たぶん大丈夫だろうと家づくりを進めると、後々後悔する可能性が高くなるのは間違いありません。
家の寒さや温度差・結露や光熱費などについては、最終的には自己責任となり、いくら後からクレームを言ったとしても、対応は困難で悲しい答えしか返ってきません。
どちらのメーカーで建てるにしても、ユーザー自身が、肝心要の大事な部分の重要性をご理解いただいた上で、しっかりと造り手に求めていくことこそが、マイホーム成功の第一歩となります。
価格はもちろん、家の広さや間取り・外観・設備や内装などの検討は、それからでも遅くありません。
特に、家の予算や広さは家づくりにおいて、重要な要素ではありますが、予算・広さから家づくりを検討すると、造り手に真っ先に削られるのが、住み心地に一番影響を及ぼすものの、目に見えない部分でもあり、ユーザーには比較の難しい断熱や気密・換気の部分だということをご理解いただければ幸いです。
しかし、この温熱環境と空気環境のベースとなる断熱・気密・換気の重要性を正しく認識している造り手は、いまだに少数で、建築コストや施工技術の関係もあって、ユーザー自身が造り手に対して、高い性能を求めていかないと、一番疎かにされがちな要素でもあり、これがオイルショック以降、いまだに続く建築業界の悲しい現実です。
その結果、暖かさや涼しさ・結露やカビによる空気の汚れなど、ユーザーの抱く快適な新築のイメージとはかけ離れた住宅が多く造られてしまうのです。
上記のグラフは、5年前に国交省が公表した若干古いデータですが、現在、日本国内にある既存住宅の僅か5%しか、1999年に制定された次世代省エネ基準を満たした住宅はありません。
そして、この18年前の基準をベースにして、設備や給湯・換気や照明といった住宅設備の省エネ性能を加味しただけの改正省エネ基準が、ようやく3年後に義務化となります。
参考までに、この基準が、長期優良住宅制度における住宅性能表示の断熱等級が4という、最高等級となります。
しかし、残念ながらこの基準は、省エネや高性能とは言い難く、あくまで最低限のレベルだということを理解しなければならず、断熱が進む欧米と比較すると進んでいるのは設備だけで、住宅性能は、何十年も遅れていると言われている所以です。
いま盛んに、宣伝されていZEH(ゼッチ)基準にしても、断熱性能そのものは、この最低限の基準から僅か20%向上させただけの性能であり、弊社の20年以上前の性能よりも低い基準なのです。
しかも断熱の精度については、一切担保されておらず、示されている数値はあくまで、設計上の計算値で、現実的に計算値どうりの性能を発揮するかどうかは、職人の良心と技量によって、大きく左右するされてしまうのです。
さらに、付け加えれば、1999年当時は明確に示されていたC値という家の隙間を表す気密基準も、今回の省エネ基準では、不可解なことに削除されてしまい、高気密・高断熱とは名ばかりの省エネもどきの住宅が、今もな造られ続けており、見た目はそこそこでも、いわば穴だらけのダウンジャケットのような家も多いということを理解しなければならないのです。
上記の表は、建物の断熱や気密の違いによる真冬の暖房費の比較です。家の断熱の違いによってこれだけの差が生じるのです。
家中、温度差をなくして暖かくするといっても暖房費だけで月3万以上かかれば、従来のいる部屋だけ使う時だけ暖める局所暖房の生活となり、不快な温度差や結露は解消することはありません。
しかも、気密性能の低い住宅は、冬期間においては、室内外の温度差によって生じる隙間風が室内に大量に侵入してしまうのです。
さらに、気密が悪いと室内の水蒸気が、構造内へ移動するため、湿気や内部結露によって、断熱材の性能も低下し、益々寒い家となり、暖房費も上昇してしまうのです。
いつまでも、省エネでしかも快適で、健康に暮らせて、地震にも強く、家を長持ちさせるには、気密・断熱・換気・冷暖房のバランスが何より重要であり、その中身や仕組みをユーザー自身が正しく理解したうえでの適切な暮らし方も非常に大事なことなのです。
しかし、中身はさほど検討せずに、最高等級だからご安心くださいという業者の言葉を鵜呑みにして、見た目の価格や外観・設備やインテリア・ブランド・営業マンの対応の良さといった表面的な部分で、依頼先を選択してしまい、後々後悔するユーザーが、実に多いのが住宅でもあるのです。
その結果、住宅の快適性や耐久性を失った空き家が急増し、温度差によるヒートショックやアレルギー疾患を初めとする様々な病気を引き起こし、国民医療費もうなぎ上りという大きな社会問題をも生み出しているといっても過言ではありません。
もちろん、これは、ユーザーの責任ではなく、まだまだ気密や断熱に対し、無関心な造り手が多く、護送船団的な業界の体質や悪しき習慣が大きな原因でもあるのですが、気密や断熱は、単に省エネだとか快適だというだけでなく、家の耐震性や耐久性にも大きく影響を及ぼす要だという認識が必要なのです。
一生で一番高い買い物であり、失敗は許されないのがマイホームです。
真冬の夜間に暖房を消したら、朝6時に何度になる家なのか?
暖房の無いトイレや浴室・洗面所は真冬に何度になるのか?
結露やカビに悩まされることはないのか?
床下・壁内・小屋裏にも内部結露は発生しないのか?
夏場にエアコンをつけて、夏の逆転結露は発生しないのか?
家中の温度差を常時2℃~3℃以内に抑えた場合の暖房費はいくらかかるのか?
夏でも、家中の温湿度が27℃~28℃・湿度60%以内に抑えるための手段はどうするのか
夏のエアコンの光熱費はいくらかかるのかなど、確認する必要があるのです。
これらを確認せずに、たぶん大丈夫だろうと家づくりを進めると、後々後悔する可能性が高くなるのは間違いありません。
家の寒さや温度差・結露や光熱費などについては、最終的には自己責任となり、いくら後からクレームを言ったとしても、対応は困難で悲しい答えしか返ってきません。
どちらのメーカーで建てるにしても、ユーザー自身が、肝心要の大事な部分の重要性をご理解いただいた上で、しっかりと造り手に求めていくことこそが、マイホーム成功の第一歩となります。
価格はもちろん、家の広さや間取り・外観・設備や内装などの検討は、それからでも遅くありません。
特に、家の予算や広さは家づくりにおいて、重要な要素ではありますが、予算・広さから家づくりを検討すると、造り手に真っ先に削られるのが、住み心地に一番影響を及ぼすものの、目に見えない部分でもあり、ユーザーには比較の難しい断熱や気密・換気の部分だということをご理解いただければ幸いです。
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]
一番空気が汚れている時期は?
お客様に空気が一番汚れている時期は何月だと思いますか?と聞くと、多くの人が花粉や黄砂が舞い散る3月や4月・あるいは暑さの影響でエアコンや大気中の光化学スモッグなどが発生しやすい8月と答えます。
しかし、実際には、家の外でも中でも、一番空気が汚れている時期は、冬期間で特に12月が一番空気は汚染されており、環境省でも、毎年12月を大気汚染防止推進月間としています。
一般的には、空気が澄んでいると思われがちな12月ですが、自動車交通量の増加や家庭や工場・職場での暖房・給湯によって生じる、石油やガスの燃焼の影響もあり、大気汚染の大きな原因とされる窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)の濃度が特に高くなる時期となります。
※ 酸素は私達が生きる上では欠かせないものですが、様々な物質と結合し、化学反応を起こし、いわゆる酸化することで、有害な物質に変化します。物が腐れるのも、錆びるのも、人の体もまた酸化によって老化していくのです。
また、冬期間は雨も少なく空気が乾燥しがちで、様々な汚染物質や粉塵・ほこりなども舞いやすくなります。
通常の家では、外の汚れた空気は、温度差によって生じる隙間風によって室内に大量に侵入し、いまだ暖房の中心となっている石油ファンヒーターなどの開放式暖房器によって室内の空気も汚れてしまい、寒さを軽減するための換気不足と相まって空気の悪い状況が続くのです。
※ この時期、家の中に砂ほこりがたまりやすいのも、温度差がもたらす隙間風が原因です。
普通の人は、一冬に平均して4。5回風邪をひくと言われていますが、この時期に、風邪やインフルエンザに加え、喘息や肺炎などの呼吸器系の疾患やアトピーや鼻炎などのアレルギー症状が悪化するのも、単に寒さによって、免疫が低下するだけでなく、空気の汚れによる影響が大きいとされています。
室内空気を綺麗にするために、一家に一台は空気清浄器のある時代ですが、空気清浄器一台程度では、家全体の空気をきれいに保つことは難しく、空気清浄器は、あくまでハウスダストやウイルスなどの微粒子を集塵し、空気は循環するだけですので、換気の役目は果たさないということも理解しなければなりません。
空気の汚れは、目には見えない為になかなか対処が難しいのも現実ですが、出来るだけ汚れた空気を室内に取り込まない・室内で汚れた空気を出さない・汚れた空気は速やかに室外へ排出することが、重要でもあるのです。
つまり、汚れた空気がそのまま侵入する隙間風を防ぎ、有害物質を出来るだけ除去した綺麗な空気を室内に取り込むためには、気密性能と換気性能が重要になってくるのです。
そして、室内に有害物質を排出してしまう開放型の暖房機器は、健康にも悪影響を及ぼすということをご理解いただければ幸いです。
※ 外断熱の家に住むようになったら、風邪をひかなくなったとかアトピーや喘息が良くなったと多くのお客様にいわれますが、温熱環境と空気環境の良さによって健康な暮らしが送れるのです。
しかし、実際には、家の外でも中でも、一番空気が汚れている時期は、冬期間で特に12月が一番空気は汚染されており、環境省でも、毎年12月を大気汚染防止推進月間としています。
一般的には、空気が澄んでいると思われがちな12月ですが、自動車交通量の増加や家庭や工場・職場での暖房・給湯によって生じる、石油やガスの燃焼の影響もあり、大気汚染の大きな原因とされる窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)の濃度が特に高くなる時期となります。
※ 酸素は私達が生きる上では欠かせないものですが、様々な物質と結合し、化学反応を起こし、いわゆる酸化することで、有害な物質に変化します。物が腐れるのも、錆びるのも、人の体もまた酸化によって老化していくのです。
また、冬期間は雨も少なく空気が乾燥しがちで、様々な汚染物質や粉塵・ほこりなども舞いやすくなります。
通常の家では、外の汚れた空気は、温度差によって生じる隙間風によって室内に大量に侵入し、いまだ暖房の中心となっている石油ファンヒーターなどの開放式暖房器によって室内の空気も汚れてしまい、寒さを軽減するための換気不足と相まって空気の悪い状況が続くのです。
※ この時期、家の中に砂ほこりがたまりやすいのも、温度差がもたらす隙間風が原因です。
普通の人は、一冬に平均して4。5回風邪をひくと言われていますが、この時期に、風邪やインフルエンザに加え、喘息や肺炎などの呼吸器系の疾患やアトピーや鼻炎などのアレルギー症状が悪化するのも、単に寒さによって、免疫が低下するだけでなく、空気の汚れによる影響が大きいとされています。
室内空気を綺麗にするために、一家に一台は空気清浄器のある時代ですが、空気清浄器一台程度では、家全体の空気をきれいに保つことは難しく、空気清浄器は、あくまでハウスダストやウイルスなどの微粒子を集塵し、空気は循環するだけですので、換気の役目は果たさないということも理解しなければなりません。
空気の汚れは、目には見えない為になかなか対処が難しいのも現実ですが、出来るだけ汚れた空気を室内に取り込まない・室内で汚れた空気を出さない・汚れた空気は速やかに室外へ排出することが、重要でもあるのです。
つまり、汚れた空気がそのまま侵入する隙間風を防ぎ、有害物質を出来るだけ除去した綺麗な空気を室内に取り込むためには、気密性能と換気性能が重要になってくるのです。
そして、室内に有害物質を排出してしまう開放型の暖房機器は、健康にも悪影響を及ぼすということをご理解いただければ幸いです。
※ 外断熱の家に住むようになったら、風邪をひかなくなったとかアトピーや喘息が良くなったと多くのお客様にいわれますが、温熱環境と空気環境の良さによって健康な暮らしが送れるのです。
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]