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日本の住宅を共に変えていく仲間を募っています。

  • 日本の住宅を共に変えていく仲間を募っています。
昨日の建設新聞にて、(一社)東北住宅産業協会のPR広告を掲載させていただきました。

国が目指す良質な住宅のストック市場と健全な長寿健康社会の形成に共に邁進していただける志の高い住宅関連企業様にご入会いただきたくご案内申し上げます。

会社のブログにアップするのは、恐縮ではございますが、弊社HPには、業界関係者の皆様もよくアクセスしていただいておりますので、紹介させていただきます。

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健康で長生きしたいという想いは誰もが抱く共通の願いです。「住まい」は、暮らしと健康を支える重要な基盤ですが、耐久性に加え、断熱性もまた、欧米各国と比べ著しく劣っているのが我が国の住宅の現状で、空き家増加の大きな要因ともなっています。

また、地球環境を守る意味でも、CO2の削減を図り、低炭素社会の形成に寄与していくことが、私達の使命でもあり、エネルギー消費を抑えた暮らしも求められています。

断熱性が省エネに大きく関係していることはもちろんですが、私たちの健康にも密接に関係しているということが、近年、様々な研究により、明らかになりつつあります。

住宅内の温度差によるヒートショックが引き起こす事故や喘息やアトピー・化学物質過敏症などのアレルギーについても、正しく断熱化され、室内の空気環境を整えることで、減少することが示されてきています。

日本は急速に進む高齢化により、国民医療費も急増し、支える現役世代の負担も膨大になりつつあり、住宅の断熱化は、省エネ性を向上するだけでなく、社会保障費の抑制と、健康寿命を延ばす観点からも非常に重要です。

東北住協は、国が目指す良質な住宅のストック市場と健全な長寿健康社会の実現を図るため、リフォームやリノベーション・新築やマンション・不動産流通の分野で、行政とも一体となり、スマートウエルネス住宅の推進と普及に向けて、取り組んで参りますので、関係各位のご支援とご協力をお願い申し上げます。

モデルハウスが外より暑い?

先日、マイホームの掲示板サイトに下記のような書き込みがありました。

>モデルルームにちょっと暑い日に行きました。ソーラーサーキットだからエアコンは切ってる、涼しいでしょって言われた。 外より暑かったけど・・・。 思い込みか?ソーラーサーキット教。

お客様か同業者の嫌がらせかは定かではありませんが、大きな誤解であり、そのままにしていると真に受ける方もいらっしゃると思い返信させていただきましたので、よろしければお付き合い下さい。

ソーラーサーキットは高気密・高断熱の技術に二重通気の技術を取り入れ、暑い夏でも出来るだけエアコンを使わずに爽やかな暮らしを実現するために開発された工法です。

東大の研究でも、一般の高気密・高断熱住宅と比べ、室内の自然室温は2℃~3℃低いのというシュミレーション結果が出ており、科学的にも実証されているのがソーラーサーキットの家です。

しかしながら、去年の夏のように30℃を超える夏日がほとんどない場合、外気温との差があまり感じられないこともままあります。

人の体感温度は、温度・湿度・周りの輻射熱に加え、気流が影響します。

例えば、外が27℃で、ほどよい風が吹いていれば、気流のない室温25℃のモデルハウスの方が、暑く感じる方がいるかもしれません。モデルハウスでは、日中でも照明をつけており、その熱や人体から発生する輻射熱の影響もあるからです。

ソーラーサーキットの爽やかさを実感するのは、湿度が高く外気温が30℃を超えるむし暑い日です。

30℃を超えると、日射熱の影響を受け壁の中の温度が上昇するのはおわかりになると思います。

壁の中の温度上昇により、室内の壁部分の表面温度も上昇し、その輻射熱によって室内の温度はもちろん、体感温度も高くなるのです。

ソーラーサーキットの通気層は、暑くなれば暑くなるほど壁の中の上昇気流は大きくなり、24℃~25℃という床下の涼しい空気を壁の中へ引っ張る力が働らき、壁の中の温度上昇と室温の上昇を抑えてくれるため壁内部の温度が外気温以上にならないのです。

そして、湿気や熱気を含んだ空気は、小屋裏部へ上昇し、小屋裏に設置してある排気ファンにより、外部へ常時排出するので、天井で断熱している家と比べ、小屋裏の温度は最低10℃以上の差が出るのです。



是非、暑い日にモデルハウスにお越しいただき他社のモデルハウスと比較してみて下さい。

そして、床下や小屋裏の中に入り、ご自身の目で見て、肌で感じていただければ、その違いが必ずご体感いただけると思います。

※ インターネットの普及によって、私達の暮らしは格段便利になりましたが、流されている情報には、いい情報や正しい情報ばかりでなく、間違った情報や故意につくられた情報も氾濫しています。現代に生きる私達は、正しい情報を見極める確かな目を持たなければなりません。
私は、東北で宅建業を営む企業のほとんどが加盟する、東北地区不動産公正取引協議会の副会長も務めております。公正取引協議会は、ユーザーが間違った情報によって不動産を購入し、不利益を受けたりすることを防ぐための公的な団体で、不当告知や誇大広告やおとり広告を監視し、違反すると罰則も設けられております。私は、ブログを初め、様々なところで情報を発信させていただいておりますが、監視・指導する立場でもあり、基本的に間違った情報は発信していないつもりです。もし不明な点や疑問に思ったことなどございましたら、どうぞお気軽にお問合せ下さい。

有識者が語る躯体内通気の効果②

今日、紹介するのは壁体内通気工法の研究・開発にご協力いただいた信州大学工学部の浅野良春教授のお話です。

※ 所属する(一社)自然エネ活用住宅普及協会活協のリーフレットからの引用です。

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「壁体内通気工法による自然エネルギー活用住宅の先進性」

高断熱高気密住宅の必要性は寒さ対策と省エネルギーを考えると当然でしたが、各地域で共通していることは夏の暑さ対策であり、それが重要な課題でした。

高断熱高気密住宅は密閉されていますので、室内と屋外の温度差が大きくなります。断熱を強化すればするほど、その傾向は顕著になります。いわゆる冬暖かく、夏は住めない程暑いということです。

そこで、夏は日本の伝統的住宅の特徴である通気を併せ持つこと、すなわち夏の最も暑い時期に向かって、外気に解放される機能を如何に持たせるかという点が開発の重点課題でした。

それが壁体内通気工法であり、冬期は密閉され、中間期から夏期に床下からの壁体内通気によって外気を導入することでした。

これは室内側から見た時に、外壁側からのペリメーター領域の縮小を意味しています。

設置した断熱材内表面から始まるペリメーター領域に対して、冬期は壁内通気層の密閉により外気の影響を解除すること、中間期及び夏期は開放により外からの風を入れる事です。

こうして壁体内通気工法は完成し、昨今の激しい気候変動の中でその機能性に注目が集まっています。

※ペリメーター:日射熱や外気の影響を受けやすい建物の外周部分

有識者が語る躯体内通気の効果①

夏季の冷房負荷の低減と構造躯体の耐久性向上をもたらすソーラーサーキットの二重通気システムですが、各方面の有識者からも高い評価を受けておりますので一部紹介させていただきます。

ご紹介するのは、東京大学生産技術研究所の加藤信介教授のお話ですが、加藤教授は、壁体内通気住宅の性能向上に関する研究の中で、次のような評価をしています。

※ 所属する(一社)自然エネ活用住宅普及協会活協のリーフレットからの引用です。

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「壁体内通気工法に関して」

断熱材の室内側の壁体内通気を取る建築工法は、床下の空気が室内の仕上げ面と断熱材の間の空気層を通るため、室内の仕上げ面の温度を床下空間の空気によりコントロールする事が可能になります。

床下は日射が当たりません。地盤の温度は一般にその場所の年の平均温度になると言われています。

すなわち、夏は外気温より低く冬は外気温より高くなります。床下の空気はこの地盤に夏は冷却され冬は加熱されます。

夏は外気より温度が低く、冬は外気より温度の高いこの床下の空気を、室内側の通気層に通してあげれば、それだけ夏の冷房のエネルギーや冬の暖房エネルギーを削減できます。

今回、解析した例は限られますが、夏場の冷房エネルギーを15%近く削減できる可能性が確認出来ました。

これは断熱材の室内側の壁体内通気を取る建築工法が地中熱を有効に利用できる可能性を示すもので、解析を担当したものとしても喜ばしいことと思っています。また、この壁体内通気をとる建築工法は、結露などにともなう壁体の腐朽防止にも極めて有効と考えられます。

詳しい研究結果はこちらをご覧ください。

健全な健康長寿社会の形成のためにも

ソーラーサーキットは、医師や看護師・薬剤師などの医療関係者の皆様に高い評価を受けている工法で、多くの方々がソーラーサーキットの家に住んでいらっしゃいます。

お医者さんをはじめ医療関係者がソーラーサーキットをご自宅として選んでいただけるのは、日頃の患者さんとの診察や治療を通じて、病を引き起こす要因に住まいの環境が大きく影響を及ぼしていることを、ご認識いただいてのことではないでしょうか。

また、最近ブログでも度々紹介している通り、看護の母としても、偉大なる病院建築家としても、誰もが知るナイチンゲールが、病気の回復にも健康を維持するためにも最も大事なこととして、真っ先に挙げる換気と保温についても、理解なされているからだと最近よく思うのです。

ここにきて、ようやく室内の空気環境や家の温度差が、私達の健康と密接に関連しているというエビデンスも集められ、行政や医療業界の間でも、住まいの環境の重要性が徐々に広まりつつあります。

高齢化が急速に進む日本において、急増する社会保障の削減を図り、社会が求める健全な健康長寿社会を形成するためにも、空気環境と温熱環境の優れた住宅をこの世に広めなければなりません。

健康食品やサプリメントなどの売上は伸びているようですが、病を引き起こすのも、病の治癒を妨げるのも空気の汚れと体の冷えなのです。

そして、空気の汚れを解消するために、多くの方が使用する消臭剤や芳香剤・抗菌剤は、逆に健康を脅かす危険性が高く、薬剤に頼らずに、臭いや空気の汚れの元を絶つことが重要という認識も必要です。

是非、多くの皆様のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。