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家の中に浮遊するカビの量

  • 家の中に浮遊するカビの量
うっとうしい梅雨の時期がもうすぐやってきます。

梅雨といえば湿気。湿気と言えばカビということで、楽しい話ではありませんが、紹介させていただきます。

カビは日常生活の中で私達が呼吸とともに吸い込む代表的なアレルゲンです。

それでは、どのくらいの量のカビ胞子を吸い込んでいるのでしょう?

実際に住宅に浮遊しているカビを調べてその量を推察した記事が産経新聞に掲載されていましたので、転載させていただきます。

記事はこちらをどうぞ

調査したのは都内所在のP宅と、埼玉県所在のQ宅の戸建住宅2軒。それぞれ1階のリビングで、空中浮遊菌を測定する機器「エアーサンプラー」を用いて、1立方メートル中のカビ数(cfu=コロニーとして検出された数)を測定したそうです。

季節ごとに3回ずつ測定し、春夏秋冬それぞれの平均カビ数を求め=グラフ、浮遊カビの年間推移を推察し浮遊カビは夏に多くなる傾向にありましたが、一般にカビが少ないと考えられている冬でも無くならず、部屋に浮遊し続けていることが分かります。

年間を通じたカビ数はP宅で平均510cfu/m?、Q宅で平均970cfu/m?でした。一般的な住宅の空気中には、30~2000 cfu/m?のカビが浮遊していると言われており、両住宅とも標準的なカビ数と言えるようです。




人が1回の呼吸で吸い込む空気の量(換気量)は安静時で約0.5Lで、この呼吸を1分間に18回程度繰り返します。これを元に計算すると、1時間で約540L、24時間で約1万3千L(=13m?)の空気を吸い込んでいることになります。

P宅の浮遊カビ数から人が吸い込むカビの数を計算してみると、1日で約6600cfu、1年間では約240万cfuとなることが判ります。

Q宅では1日で約1万3千cfu、1年間で約460万cfuとなります。外出時間によって、吸入カビ量は前後しますが、日常的に吸い込むカビ胞子の多さが伺えるのではないでしょうか。

もちろん、吸い込んだカビ胞子の全てが体に吸収されるわけではなく、また、カビはダニに比べれば、アレルギーへの感作性は低いですが、調査結果のようにカビは通年して浮遊しており、日常的に吸い込み続けるアレルゲンであることが分かります。

多くの人は人生の大半を自宅で過ごします。部屋の浮遊カビ数が慢性的に高い状態では、長期間で吸引するカビを吸い込む量は膨大になります。

そして、カビが繁殖するということは、必然的にダニも繁殖しやすい環境となります。

様々あるアレルギー症状ですが、、一番大きな原因は、ダニの死骸やフンとも言われています。

日常の清掃を心掛け、湿度を抑え、自宅の浮遊カビ数を減らすことは、結果的にダニの繁殖も抑えることになり、アレルギー症状の悪化や発症も抑えますので、是非参考にしてみて下さい。




30年後を考えた家づくりを

現在の住宅市場は、20代・30代の一次取得層が中心となっており、住宅業界では、若い世代の方々をターゲットにした営業展開を図っています。

若い世代の方々は、現在支払っている家賃を無駄と考えている傾向が強く、この国の将来の不安もあって、出来るだけ早い時期にマイホームを取得したいと家賃以下あるいは家賃並みで買える物件にと目がいきがちです。

一方、売り手側もこうした顧客心理をよく理解しており、若い世代の家づくり応援団かのようなセールストークを巧みに用いて購入を誘導します。

住宅ローンに縛られた生活は、物価上昇や教育費が上昇する中、趣味や娯楽まで制限され、不幸な生活を強いられるので、無理のない支払いが何よりです。というように若い世代の方々の共感を得られるような説明をするのが一般的で、低価格・高品質を打ち出した営業展開が図られています。

こうした、ある意味、堅実ともいえる考え方そのものは、あながち間違ってはいないのですが、ことマイホームとなれば、基本的にその家に一生暮らす訳で、気に入らないからといって、賃貸の様に住み替えることは出来ないということを十分に理解した上での判断が必要なのです。

そして、人生100年時代とも言われる中、家のローン返済が終わる30年後・35年後以降も、その家で、暮らし続けられるかどうかをリアルに考えなければなりません。

身体が丈夫で健康なうちは、多少の寒さや暑さ・家の温度差や空気の汚れは、健康に、すぐさま直結する問題ではありませんが、人間誰しもが年老いていくのは必然ですので、免疫力が低下する老後のことも考えなければならないのです。

現在、日本の住宅の耐用年数は、30年にも満たず、解体される住宅の築年数は、平均で27年前後です。

今の新築は、40年も50年も持つのではと思っている方も多いのですが、現代の住宅も、従来の延長線であり、中途半端な断熱化によって、温度差が生じてしまい、構造そのものが、湿気や結露で蝕まれ、これまで以上に短命になる危険性を孕んでいるという認識が必要なのです。

人口減少が進む中、土地という資産価値の上昇は見込めず、年金の削減や支給年齢の繰り下げなどを鑑みれば、将来の建て替えなどは、よほど恵まれた方でなければ困難です。

つまり、これまでのスクラップ&ビルドという壊しては建てるというこの国の家づくりのあり方は通用しない時代であり、いい家を造って、キチンと手入れをして、家を長持ちさせ、老後はもちろん、子や孫の世代に引き継げる長寿命の家づくりが必要なのです。

こうした話をすると、マイホームを検討している方に、水を差す様で恐縮ではありますが、単に見た目や価格だけで、マイホームを取得した方々は、後々、光熱費の負担にくわえ、寒さや暑さ・湿気や結露で、多くの不満や我慢・ストレスを感じながらの生活を強いられるケースが多く、健康を害したり、家庭不和を招いてしまうこともあるということを理解する必要があります。

予算や毎月の支払額は、非常に重要な要素ですが、ここから家づくりを検討すると、大事な部分がどうしても見えなくなり、優先順位を見誤ってしまうのが家づくりの怖いところなのです。

家は、住宅ローンの他に、毎月の光熱費はもちろん、固定資産税や都市計画税・修繕費やメンテナンス費用など、目に見えないコストも考慮しなければなりません。

特に、住んでみないとわからない住み心地や家事導線・収納スペース、家の耐震性や耐久性・将来の資産価値・借入先の選定など、様々検討しなければなりません。

価格が安くて、光熱費や維持費もかからず、快適に健康な暮らしが送れ、地震に強く長持ちする家は、基本的にありえず、どうしても、温熱環境と空気環境が疎かな住宅になってしまうのです。

その結果、住宅ローンは抑えられたとしても、光熱費や医療費・生活費の負担が増え、トータルコストを見ると、逆に高くついてしまうローコスト住宅は少なくないのです。

マイホームの購入は、家の良し悪しや性能の違い・35年後も快適に住み続けられる家なのかどうかを見極める知識と目を養ってからでも遅くはありません。

家は、生涯で一番高い買い物であり、一生一代の大事業でもあるということをご理解いただき、後悔しない家づくりを進めていただきたいと思います。



危険なイソシアネートがウレタン断熱に!

  • 危険なイソシアネートがウレタン断熱に!
香害=香りによる害は、最近マスコミなどでも取り上げられるようになってきましたが、消臭剤や芳香剤・柔軟剤などによる化学物質による、健康被害が急増しているようで、公共機関や病院などにも香料自粛のポスターを随分と見かける様になりました。

化学物質過敏症に苦しむCS患者は、現在国内で100万人いるとされていますが、予備軍も含めると1000万人以上いると言われています。

体内に取り込める化学物質の許容量は、人それぞれですが、ひとたび許容量をオーバーすると、原因不明の咳や頭痛、目眩やしびれ・倦怠感など様々な健康障害に襲われ、日常の生活が困難に成る程、重症化する怖い病気です。

消臭や除菌の為に、シュッシュしたり、部屋干しの嫌な臭いを軽減するために、柔軟剤や香料の強い洗剤を使いたくなる気持ちもわかりますが、使用することで、ご自身やご家族の体を知らず知らずのうちに、蝕んでいるという事も、正しく理解しなければなりません。

現代に生きる私達は、水や食料・空気も含め、様々な化学物質に囲まれて生活しており、全てを取り除いた生活は不可能ですが、出来るだけ取り入れない生活と家の中の空気を綺麗に保つための換気が必要です。

特に、妊婦の方や、小さなお子さんのいる家庭では、十分に注意が必要で、アトピーや喘息・食物アレルギー・花粉症・発達障害など、様々な影響を及ぼす危険性があり、私達の生殖機能にも関わってくるそうです。

いずれにしても、基本は出来るだけ使わない、やむなく使う場合でも、容量や使用法を守り、室内に化学物質が充満しないような、換気を心がけるしかありません。

そして、柔軟剤や制汗剤・香水など、私達が無意識に発する臭いによって、辛い思いをしているCS患者の皆さんがたくさんいらっしゃるということも、理解しなければなりません。

こうした製品には、洗剤などにも義務づけられている、家庭用品品質表示法にも該当しないため、原材料の表示義務はなく、業界の自主基準により一部表記されているだけに過ぎず、身体に有害な物質がどれほど含有されているか消費者には、明示されていないのが現状です。

しかし、臭いを閉じ込めるマイクロカプセル製品に、海外では非常に規制の厳しいイソシアネートという物質が含まれているのです。

マイクロカプセルの主成分がイソシアネートで、この物質が非常に有害だというのですが、日本では、環境省の規制物質にも該当せず、ありとあらゆるウレタン製品に含まれ、実質、何の規制もなく使用されているのです。

詳しくは、イソシアネート危険性とでも検索していただければ、色々でてきますので関心のある方は調べていただればと思います。

ということで、前置きが長くなってしまいましたが、私がお伝えしたいのは、住宅の断熱材としても、最近よく利用されているウレタン系の断熱材の健康に与える影響です。

建築業界では、ホルムアルデヒドなどの規制物質が含まれていないということで、無制限に使える安心な資材となっており、断熱性能を上げるために、壁や小屋裏にウレタンを発泡させる断熱工法も多く見受けられるようになってきました。

成形品の断熱材は、危険性は少ないようですが問題は現場で発泡する断熱材です。

おそらくは、業界でも、ウレタンの主成分がイソシアネートということも、イソシアネートがどれだけ危険な物質かもわからずに使っているのが、現実ではないでしょうか。

私も、これまでは、火災時には、有毒なシアンガスが発生する位の認識しかなく、グラスウールなどの繊維系断熱材と比較すれば、隙間なく断熱できるので、施工法を間違えなければ充填断熱には適した断熱材と思っていました。

しかし、ウレタン工業会 安全の手引きの中の、施工や使用に関しての注意書を読み、これまでの考え方が一変しました。

詳しいコメントは、何かと差し障りがあるので、控えさせていただきますが、家中がイソシアネートに囲まれた住宅で、果たして健康な暮らしが確保できるだろうかというのが、現在の率直な思いです。

もちろん、使用するしないについては、ユーザーの皆さんの個々の判断におまかせしたいと思いますが、消費者団体の皆さんは、危険な物質と叫び、片や建築の世界では安全となっている、この国の矛盾に憤りを感じる今日この頃です。

イソシアネートは、住宅の塗料などに含まれているVOCとして、指針値の定められているトルエンの1万倍の毒性とも言われております。

ウレタン断熱の採用を検討なされている方は、くれぐれもご注意下さい。

通気とすき間による漏気は似て非なり

徒然草にある、「家のつくりは夏をむねとすべし」というのは有名ですが、「冬は我慢できても、暑い住居は堪え難きことなり」とその後に綴られています。

日本の昔の家屋は、湿気を避け、夏の暑さを凌ぐために床を高くして、木材を表しにした真壁構造で、窓を大きく取り、内壁も少なく、襖や障子で仕切り、深い軒や庇で雨や日射を遮り、徹底的に風通しを重視し、断熱材もない隙間だらけの家でした。

当然、冬は猛烈に寒かったのですが、通気性は抜群で、地震や台風・火事などの自然災害にさえ遭遇しなければ、家は長持ちし耐久性は優れていたのです。

近年、古民家再生が静かなブームですが、再生できるのは戦前建てられたこうした風通しのいい家で、その多くは吟味された木材を使い、構造がしっかりした家だけです。

特に、昔の家はお風呂やトイレも外にあり、火鉢で暖を取り、竈で煮炊きをする生活では、結露が発生することもなかったので、家が腐ることもなかったのです。

しかし、オイルショック以降、続いているこの国の家づくりは、壁の中に断熱材を押し込み、アルミサッシを使うといった中途半端な断熱化が進む中、通気性は損なわれ、換気への意識も薄れ、冷暖房だけが普及してきたのです。

その結果、室内と室外・暖房室と非暖房室との温度差が生じ、湿気や結露が、室内のみならず壁体内にも発生し、家を腐らせ、白蟻にやられ、日本の住宅は築30年ももたない家になっているのですが、これは、間違った家のつくりと暮らしのミスマッチによって、引き起こされているといっても過言ではありません。

現在の新築住宅も、残念ながらこの傾向は続いており、名ばかりの長寿命住宅が次々と建てられているのが現状です。

長期優良住宅制度にある、劣化対策として用いられているのは、防腐材や防蟻剤の使用で、維持管理性能にしても、定期的な点検とメンテナンスがベースで、湿気や内部結露対策は、ユーザー側の責任として、ほとんど講じられていないのです。

一方で省エネ化が叫ばれ、見た目の断熱性能の強化や省エネ設備や太陽光再エネ設備の導入ばかりが叫ばれているのです。

しかし、湿気や結露対策が不十分で、今後、家の耐久性がどうなっていくのか非常に危惧している次第です。

私達の暮らしは、冷暖房があたり前になって、生活スタイルも一変しました。

いつしか換気も忘れられがちで、加湿や家干し・局所暖房によって、益々結露が発生しやすくなり、年中、高湿度の状態に置かれているのです。

昔の様に寒ければ寒いなりの、暑ければ暑いなりの生活をおくり、換気さえ励行すれば、結露などの問題は起きませんが、現実的には到底無理な話です。

今、求められているのは、現代の暮らしに合わせた家のつくりであり、ユーザー自身も、これまでの暮らし方を見直し、それぞれの工夫や改善も必要なのです。

工夫や改善というと難しそうですが、家の中の空気を綺麗な状態に保つための換気を励行し、家の中の湿度と温度のバリアをなくすようにすればいいだけです。

そして、大事なのがこうした室内環境にするためのエネルギーを最小限に抑える断熱性能の高い家にしなければならないのです。

光熱費の負担が大きいと、人間誰もが節約意識がはたらき負担を抑えるために、戸を閉め切り使う時だけ、いる部屋だけ暖める局所暖房や間欠暖房になってしまい、不快な温度差ばかりか湿気や結露は解消しないのです。

多くの人が勘違いしているのが、通気や通風・換気と家の隙間がもたらす漏気の違いです。

特に、通気と隙間がもたらす漏気に関しては、似て非なるものですが、皆さんが混同しているのです。

今でも、通気という概念は、建築関係の方にも一般のユーザーにも、根強く残っており、気密はそこそこでいいとか中気密で十分といった話を真顔でいう方も多く、高気密という言葉に拒否反応を持たれている方は少なくありません。

弊社が、床下に換気口を設けたり、小屋裏に排気ファンを設けるのは、木材が腐らないように構造内の空気を循環させるためで、こうした働きを「通気」と言います。

※ もちろん、冬は、寒くなるので通気機能をオフにして、通気させるのは春から秋の間で、梅雨時期も、湿気の侵入を避けるために閉鎖が基本です。

そして、窓開けや機械換気によって、室内に空気の流れをつくるのが通風であり、新鮮な空気を取り入れ、湿気や汚れた空気を外へ排出することが換気なのです。

一方で、家の隙間によって、足元をスースーさせるのが、隙間風ですが、これは、暖められた空気が煙突現象によって、建物上部へ上昇し、隙間から漏れた分の空気を、建物の床下や壁から、引っ張り込んでしまう現象です。

つまり、隙間風は隙間からの漏気によってもたらされるのです。

そして、家の隙間は、冬ばかりでなく、暑い夏にも熱せられた壁の中や小屋裏からも、熱気や湿気の侵入の原因になるので厄介な存在でもあるのです。

家を高気密にするということは、隙間によって生じる、壁の中での空気や湿気の移動をなくすことにあります。

そして、適切な換気を機能させるためにも、外の空気を取り入れる給気と汚れた空気を排出する、排気という、空気の入り口と出口を明確にした計画換気が必要で、隙間があると計画どうりに換気の機能を果たさないのです。

※ ストローにつまようじで穴を開けると、ジュースなどが上手く吸い込めなくなるのと同じ理屈です。

漏気による隙間換気は、隙間の大きさと室内外の温度差や風の大小によって、大きく変わります。

隙間が大きければ大きいほど、家を暖かくすればするほど、外が寒ければ寒いほど、その量は増加し、風が強ければさらにその量は倍化します。

そして、厄介なのが、外と室内や部屋間の温度差が大きくなることで、隙間換気が生まれるのであって、温度差のない時期は、いくら隙間があっても漏気による空気の動きは、風が強くなければほとんど働かなくなるのです。

隙間による漏気は、冬には隙間風がどんどん入り込み、せっかく暖房で温めた空気を外に逃してしまい、省エネ性や快適性に悪影響を及ぼし、春から秋には空気が動かずいくら隙間があっても、空気は換気されずに汚れてしまい、湿度も高くなっていくのです。

「高気密は息苦しい」というイメージを持ち、気密を疎かにしている住宅が多い中、冬は隙間による漏気によって、足元が冷える住宅が多く、梅雨や夏場は、逆に換気不足と思われる住宅が非常に多いのです。

要するに、いくら断熱材を厚くしても、気密が悪ければ、計算値通りの性能を発揮することはなく、省エネで温度差のない暮らしを実現するのは難しいのです。

そして、このような家で、家全体を冷暖房しようとすると、多額の光熱費がかかるために、結局はいるところだけ・使う部屋だけ暖める局所的な冷暖房を強いられてしまい、家の中や壁の中では、結露が発生し、カビやダニも繁殖し、木材も腐り、建物の耐久性が損なわれ、空気の汚れと温度差によって、人の健康まで脅かしてしまうのです。

つまり、これまでの家と暮らしのミスマッチによる負の連鎖は、いつまでも解消されないのです。

それどころか、中途半端に断熱化が進んだ現代の住宅の中で、湿気や結露による住宅の劣化のスピードは、速まる危険性すらあり、住宅ローンの払い終える前に、その価値を失ってしまう可能性も十分あり得るということをリアルに考えた家づくりを進めていただきたいのです。

快適で健康な暮らしを送るためには、温度差のない・きれいな空気の中で暮らすことが何より重要ですが、こうした暮らしを少ないエネルギーで叶えるためには、気密と断熱が両輪であり、家を長持ちさせるには、構造の通気性も重要なのです。

これらの、ある意味相反する性能を合わせ持っているのが、外断熱と二重通気の技術を組み合わせて誕生したソーラーサーキットの家なのです。








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住み心地のいい家が増えると世の中は変わる

弊社では、家づくりで、一番大事なのは住み心地ということを、長年謳いつづけておりますが、住み心地の良し悪しは、実際に、その家に住んでみないとわからないものです。

また、季節の穏やかな春や秋は、家の良し悪しの差は、あまり感じないのも現実で、いつしかそれがあたり前になって忘れてしまうのが人の常でもあります。

しかし、家によって多少の差はあるものの、この国の既存住宅のほとんどは、寒い冬・梅雨や真夏の時期や大雨や台風・地震の時には、様々な不満やストレスを感じながらの暮らしを余儀なくされているのです。

弊社の外断熱の家にお住いのお客様は、こうしたストレスには無縁な快適な暮らしを送られていますが、この快適な住み心地に気付かされるのは、友人や実家に行った時や、ホテルや旅館に泊まった時で、ホテルより快適だというのがよくわかりましたとの有難いお言葉をたくさん頂戴します。

そして、よく、大東さんの家の良さは、住んでみてよくわかりますね~とも言われますが、残念なことに、この快適さをなかなか人に伝えるのが難しいのよね~。と多くのお客様が口を揃えたようにおっしゃるのです。

近所の井戸端会議や職場で、よく話題になる今朝は寒かったね~。昨日は暑くて寝苦しかったね~。雨や風の音がうるさくて寝不足。洗濯物が乾かなくて大変。といった世間話ですが、初めのうちは、うちはこうですよ~と言ってたらしいのですが、周りの方は、何か怪訝な表情をされ、れるので、いつしかそうでしたね~と相槌を打つようになるというのです。

こうした想いは、家内や同居する義母も日頃から感じているようで、出来るだけ家の話には、触れないようにしているようです。

そして、私自身でさえ、お客様には強く言えても、知人や友人・そして社員にさえなかなかストレートに言えず私なりに大分遠慮しながら話しているのです(笑)

この辺にも、まともな高気密・高断熱住宅の普及が進まない大きな要因だと最近、痛切に感じています。

国民の多くが、温度差のない、きれいな空気で住むことは、単に住み心地の話ではなく、この国の抱える様々な問題を解消する唯一の手段だと私は確信し、このブログも書いてます。

というわけで、弊社のお客様に限らず、住み心地のいい家に住んでいる方は、声を大にして、その快適さや多くのメリットを多くの方々に伝えていただきたいと思うのです。