先日、メールでエアコンのない小屋裏の温度を下げるにはどうしたらいいですかという問い合わせがありましたので、ブログでも紹介させていただきます。
屋根も外断熱で、日射熱の影響を抑える外断熱の家ですが、さすがに暑い日が続くと、熱っされた空気が上昇し、屋根からの日射熱の影響も多少受ける小屋裏は、30℃~32℃になる場合が、まま出現します。(西側に窓があり、カーテンもないと35℃近くになる場合もあります。)
特に、1階や2階でエアコンをつけていると、冷やされた空気は、上には上がらないので、温度差が、3℃から5℃位の差は、簡単についてしまい、なおさら暑さを感じてしまうのです。
※ エアコンのない状態の自然室温においても、1階より2階の方が1℃~2℃高く・2階より小屋裏が1℃~2℃高くなるということもご理解下さい。
それでも、外気温以上になることはまずありませんので、40℃~50℃とサウナのように暑さになる、天井断熱の家に比べると、最低でも10℃以上は、温度が低いということをご理解いただきたいと思います。
※ 夕方から朝にかけて、外気温が下がり、小屋裏の方が温度が高くなるケースはあります。
そして、30℃を超えた状態のままにしていると、小屋裏の下に寝室があったりすると、就寝時に、天井からの輻射熱で暑苦しく感じる場合も出てきたりします。
もともと、断熱性の高い外断熱の家ですので、一旦温度が上がると、なかなか下がらないということも頭に入れておいてください。
画像は、月曜日の夜11時頃の我が家の小屋裏です。日中はもう少し上がっていたと思いますが、2階ホールのエアコンを27℃に設定してつけっぱにしているので、30℃近くの小屋裏はわずか3℃の温度差でも、むっと暑さを感じます。
我が家は、プラン的な問題もあり、小屋裏の窓は、南側に2ヵ所あるだけです。
本来、両方にあってどちらも開放すると、通風の機能が働くのですが、いつもいうように、一ヵ所だけあけても、通風効果は低いのが現実です。
そこで、空気の煙突現象の力を働かせようと、小屋裏の階段の横にある2階のトイレの窓を開け、眠りにつきました。
※ うちの婆ちゃんは、夏でも、この小屋裏に布団を敷いて、7年間も寝ていたのですが、暑くないの~と聞いても、扇風機付ければ大丈夫だよ~と言って、寝られないという話は一度も聞いたことがありませんでした。
そして、火曜の朝に小屋裏の温湿度を確認すると、寝る前よりも3℃近く低下しており、逆に、就寝中に夫婦の体温により、多少温度が上がる寝室よりも温度は下がるのです。
※ 窓を開けないと小屋裏の室温の低下は、おそらく1℃前後だと思います。
小屋裏を趣味の部屋などに活用する方は別にして、7~8割のお宅にはエアコンはついていないのですが、こうした場合は、小屋裏の窓開けは、非常に有効な手段ですので上手にご活用いただきたいと思います。
しかし、小屋裏の窓開けが有効なのは、外気温が、30℃位が上限になります。そして一方の窓だけ開放しても、効果はほとんどないので、空気が通るように両方向の窓を開放してください。一方にしかない場合は、我が家の様に2階の窓を一ヵ所だけあけてもらうと、煙突効果が生まれ通気が促進されます。
日中、30℃を大きく超えるような日は閉めていた方が得策で、涼しくなる夜間から早朝にかけ、窓を開けていただけばOKです。
よく、私は、窓を開けると、ホコリや虫・湿気が侵入するので、ご注意くださいと言っていますが、小屋裏をエアコンを使わずに快適な環境にするには、窓を開けて通気するしか方法はありません。
※ よく小屋裏を利用する方であれば、2階のエアコンの風を、サーキュレーターなどで、強制的に送るという方法もあります。
小屋裏の窓は、位置的なことや大きさ的にも、ホコリや虫の侵入は、あまり気にすることはありません。湿気にしても画像を見てわかる通り、問題になるような湿度の変化はなく、単に室温が下がり、湿度が上がっただけです。
ただ、我が家では2台のエアコンを常時運転しているので、多少の除湿効果はあると思いますので、その辺のところは少し頭に入れておいていただければと思います。
いずれにしても、お客様の住いと暮らしに合わせて、カスタマイズ出来るのも、弊社の外断熱の家の隠れたメリットです。
是非、いろいろアレンジしながら、お客様に合った暮らし方を発見し、逆に教えていただければこんなに嬉しいことはありません。暮らしの達人目指してどうぞよろしくお願いいたします。
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小屋裏の温度を下げるには?
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暑さや冷房費を左右するηA値を知る
ηA( イータエー)値とは、夏の冷房期に建物にどれくらい熱が入ってくるかを表す数値で、平均日射熱取得率のことを言います。
耳慣れない言葉だとは思いますが、暑い日が続き、これから家を建てる方にとっても、何気に重要な数値でもあるので、簡単に紹介させていただきます。
これまでは、μ(ミュー)値という値でしたが、改正された省エネ基準では、ηA( イータエー)値に変更になりました。
μ(ミュー)値もηA( イータエー)値も、その意味合いは同じですが、冷房を必要とする夏の時期に、屋根・外壁・窓から、どれだけ室内に日射熱が侵入するかを示す指標となり、少ないほうが暑くなりにくく、冷房に要するエネルギー消費も小さくなります。
そして、ηA( イータエー)値は、家の断熱性能にくわえて、日射熱の侵入の割合が高い、窓などの開口部(ガラス種類、方位毎の配置、大きさ、庇等の日射遮蔽物の有無) によって、数値は大きく変わります。
宮城県の場合は、地域区分で4地域という、日射の影響が少ない地域とされており、省エネ基準では、ηAの規定がありませんが、消費エネルギーの計算をする場合は、このηA( イータエー)値もカウントしなければなりません。
そして、年々夏の暑さが厳しくなっている現状の中、夏の日射熱の影響を抑えることは、県内に家を求めるユーザーにとっても重要になってきました。
ηA値は、ほとんどの住宅会社では、詳しく説明しないので、知らない方が、大半ですが、ご自身の住いの数値がどの位のηA( イータエー)値かは、夏の日射の影響による室温の上昇や冷房負荷を把握するために、ある程度は、知らないと後々後悔する要因にもなります。
ご覧の通り、5地域の関東地区では、3.0以下という基準が設けられていますが、宮城でも、この数値が最低限の基準となります。
ちなみに、弊社の外断熱の家では、外断熱の遮熱効果に加え、樹脂ダブルLOW-Eのトリプルガラス(空気層にはアルゴンガス)を採用することで、概ね1.4前後の数値で、関東基準の2倍以上の性能値となり、単純に夏の冷房負荷も半分以下に抑えられます。
ただ、このηA値も例によって、計算上の数値であり、実際の性能が計算どうりに発揮するかは気密や断熱の施工精度や換気性能も大きく左右するのです。
家の気密性能を表すC値(隙間相当面積)も、計算には考慮されていないのですが、弊社の建物は、平均C値0.46という高い気密性能と、熱橋の影響がほとんどない外断熱の効果が発揮され、見た目の計算値が同じ建物と比べても、実際の性能は、さらにレベルが高いということをご理解いただきたいと思います。
そして、家の熱損失や日射取得の数値に大きな影響を及ぼすのが、窓などの開口部の比率となります。
多くの住宅会社が取り組んでいるのが、出来るだけ窓を小さくしたり、少なくして、開口部比率を低くする手法です。
コストダウンとは、表だっていう会社はありませんが、昨今の新築に窓が極端に少なかったり、小さいのはこうした側面も大きいのです。
窓を小さくすることは、数値を良くみせつつも、コストダウンにもつながる方法の一つでもあるということを理解しなければなりません。
※ 窓面積が減ると壁面積が増えるので、コストは変わらないと思うかもしれませんが、実際は、内装材や外装材・断熱材など、多くの部材の、切ったり張ったりの手間や材料の無駄が少なくなり、大きなコストダウンにつながるです。
弊社では、基本性能の高さから、こうした小手先とも言える手法をとらずとも、冬も夏も省エネで快適な住まいが実現します。
ただ、注意したいのが、窓からの日射熱の侵入です。
いくら高性能な窓を採用しても、夏の日射をまともに受けると、室内に熱は少なからず侵入します。
特に、日射をまともに受ける、西側に面した窓には注意が必要で、留守にする場合などは、ブラインドやカーテンを忘れずにお願いしたいと思います。
そして、日射熱は窓の内側よりも、外で遮る方が断然効果を発揮します。
すだれなども有効ですが、2階の窓には対応が難しく、最近では窓の外側につけるお洒落なシェードなども、数多くありますので、西側に寝室を設ける場合などには、ご検討いただきたいと思います。
「違いのわかる夏」というのは、ソーラーサーキットの夏のキャッチコピーですが、こうした性能の裏付けにプラスして、地熱を活かした二重通気と衣替えする換気効果によって、計算値を遥かに上回る性能を発揮するからこそ、エアコンに頼らない住まいが実現するのです。
耳慣れない言葉だとは思いますが、暑い日が続き、これから家を建てる方にとっても、何気に重要な数値でもあるので、簡単に紹介させていただきます。
これまでは、μ(ミュー)値という値でしたが、改正された省エネ基準では、ηA( イータエー)値に変更になりました。
μ(ミュー)値もηA( イータエー)値も、その意味合いは同じですが、冷房を必要とする夏の時期に、屋根・外壁・窓から、どれだけ室内に日射熱が侵入するかを示す指標となり、少ないほうが暑くなりにくく、冷房に要するエネルギー消費も小さくなります。
そして、ηA( イータエー)値は、家の断熱性能にくわえて、日射熱の侵入の割合が高い、窓などの開口部(ガラス種類、方位毎の配置、大きさ、庇等の日射遮蔽物の有無) によって、数値は大きく変わります。
宮城県の場合は、地域区分で4地域という、日射の影響が少ない地域とされており、省エネ基準では、ηAの規定がありませんが、消費エネルギーの計算をする場合は、このηA( イータエー)値もカウントしなければなりません。
そして、年々夏の暑さが厳しくなっている現状の中、夏の日射熱の影響を抑えることは、県内に家を求めるユーザーにとっても重要になってきました。
ηA値は、ほとんどの住宅会社では、詳しく説明しないので、知らない方が、大半ですが、ご自身の住いの数値がどの位のηA( イータエー)値かは、夏の日射の影響による室温の上昇や冷房負荷を把握するために、ある程度は、知らないと後々後悔する要因にもなります。
ご覧の通り、5地域の関東地区では、3.0以下という基準が設けられていますが、宮城でも、この数値が最低限の基準となります。
ちなみに、弊社の外断熱の家では、外断熱の遮熱効果に加え、樹脂ダブルLOW-Eのトリプルガラス(空気層にはアルゴンガス)を採用することで、概ね1.4前後の数値で、関東基準の2倍以上の性能値となり、単純に夏の冷房負荷も半分以下に抑えられます。
ただ、このηA値も例によって、計算上の数値であり、実際の性能が計算どうりに発揮するかは気密や断熱の施工精度や換気性能も大きく左右するのです。
家の気密性能を表すC値(隙間相当面積)も、計算には考慮されていないのですが、弊社の建物は、平均C値0.46という高い気密性能と、熱橋の影響がほとんどない外断熱の効果が発揮され、見た目の計算値が同じ建物と比べても、実際の性能は、さらにレベルが高いということをご理解いただきたいと思います。
そして、家の熱損失や日射取得の数値に大きな影響を及ぼすのが、窓などの開口部の比率となります。
多くの住宅会社が取り組んでいるのが、出来るだけ窓を小さくしたり、少なくして、開口部比率を低くする手法です。
コストダウンとは、表だっていう会社はありませんが、昨今の新築に窓が極端に少なかったり、小さいのはこうした側面も大きいのです。
窓を小さくすることは、数値を良くみせつつも、コストダウンにもつながる方法の一つでもあるということを理解しなければなりません。
※ 窓面積が減ると壁面積が増えるので、コストは変わらないと思うかもしれませんが、実際は、内装材や外装材・断熱材など、多くの部材の、切ったり張ったりの手間や材料の無駄が少なくなり、大きなコストダウンにつながるです。
弊社では、基本性能の高さから、こうした小手先とも言える手法をとらずとも、冬も夏も省エネで快適な住まいが実現します。
ただ、注意したいのが、窓からの日射熱の侵入です。
いくら高性能な窓を採用しても、夏の日射をまともに受けると、室内に熱は少なからず侵入します。
特に、日射をまともに受ける、西側に面した窓には注意が必要で、留守にする場合などは、ブラインドやカーテンを忘れずにお願いしたいと思います。
そして、日射熱は窓の内側よりも、外で遮る方が断然効果を発揮します。
すだれなども有効ですが、2階の窓には対応が難しく、最近では窓の外側につけるお洒落なシェードなども、数多くありますので、西側に寝室を設ける場合などには、ご検討いただきたいと思います。
「違いのわかる夏」というのは、ソーラーサーキットの夏のキャッチコピーですが、こうした性能の裏付けにプラスして、地熱を活かした二重通気と衣替えする換気効果によって、計算値を遥かに上回る性能を発揮するからこそ、エアコンに頼らない住まいが実現するのです。
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地面の照り返しにご注意を
先日も輻射熱の話をさせていただきました。
日曜日も、36.7℃を記録した猛暑日でしたが、モデルハウス前の通路部分のアスファルトの表面温度を測ってみたら・・・。
何と53℃になっていました。
犬の散歩の自粛のニュースが流れていましたが、さすがに50℃超えの暑さは、汗もかけずに体温調節の苦手なワンちゃんにとっても、地獄の暑さですので、禁止令が出るのは当然ですね~。
体温調節が苦手なのは乳幼児も一緒です。
赤ちゃんのベビーカーを引いたり、小さなお子さんを連れて歩く時も、十分な注意が必要で、目線の低いお子さんは、大人以上に、地面からの照り返しによる輻射熱の影響を受けるということを理解しなければなりません。
皆さん、くれぐれもご注意下さい。
日曜日も、36.7℃を記録した猛暑日でしたが、モデルハウス前の通路部分のアスファルトの表面温度を測ってみたら・・・。
何と53℃になっていました。
犬の散歩の自粛のニュースが流れていましたが、さすがに50℃超えの暑さは、汗もかけずに体温調節の苦手なワンちゃんにとっても、地獄の暑さですので、禁止令が出るのは当然ですね~。
体温調節が苦手なのは乳幼児も一緒です。
赤ちゃんのベビーカーを引いたり、小さなお子さんを連れて歩く時も、十分な注意が必要で、目線の低いお子さんは、大人以上に、地面からの照り返しによる輻射熱の影響を受けるということを理解しなければなりません。
皆さん、くれぐれもご注意下さい。
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車の窓の結露で、内部結露を考える
さすがにこう暑いと、車のエアコンの温度も低くなりがちではないでしょうか。
特に、日差しの強い日中は、ついつい低くしがちですが、設定温度を低くしたまま、夜や早朝に車を走らせると、画像のように、窓の外側に結露があっという間に発生します。
冬の結露は、窓の内側で発生するので、窓を拭いたり、デフで暖かくすれば消えますが、夏の結露は、位置が逆転し、外側となります。
フロントであればワイパーでとれますが、サイド側の窓はそうもいきません。
この時期の、窓の結露を見るといつも思うのですが、車を走らせて風にあたっていても、露点温度に達すると必ず結露は発生し、風でも乾かないということを改めて感じるのです。
こうした結露は、夜間や早朝の気温が低く、湿度が高い時に、発生するのですが、外の湿度が、80%を超えると約4℃・湿度が90%を超えると約2℃車内の窓際の温度が下がると、窓も冷やされ、窓の外側で結露してしまうのです。
つまり、外が27℃で90%位の湿度であれば、窓ガラスの外側の表面温度が、25℃以下になれば、必ず結露が発生するというわけです。
車の窓の結露は、特に悪い影響を及ぼしませんが、こうした夏型の逆転結露は、エアコンで部屋を冷やしすぎると、床下や壁の中、小屋裏でも簡単に起きてしまう現象だということを理解する必要があります。
夏型の逆転結露は、目に見えない壁体内で発生するので、非常に厄介で、住む人と建物の健康に大きな影響を及ぼします。
この時期、30℃で80%になったりすると、室内を26℃以下に冷やすと、壁体内や内装材の裏側でも結露が発生する危険性が高まるのです。
特に、雨上がりの暑い日などは、注意が必要で、外の熱気と湿気は、外から、壁体内に浸入してしまい、これまで、冬が定番だった壁体内の結露が、夏でも、高い確率で発生しているということを理解しなければならないのです。
参考までに、室内を26℃にした場合の、結露発生する可能性が高くなる壁体内の温湿度をいくつか紹介しておきます。
35℃の場合湿度は約61%
34℃の場合湿度は約65%
33℃の場合湿度は約68%
32℃の場合湿度は約72%
31℃の場合湿度は約76%
30℃の場合湿度は約80%
29℃の場合湿度は約85%
28℃の場合湿度は約90%
というのが、室内を26℃にした場合の、壁体内結露の危険領域となる壁の中の温湿度になります。
ちなみに25℃であれば、湿度は、さらに3%位ずつ低くても、理論上は露点温度となり結露が発生する可能性が高くなります。
27℃~28℃の設定温度であれば、まず問題はありませんが、それ以上に冷やすのは、結露の危険性が高まりますので、くれぐれも冷やしすぎにはご注意ください。
問題なのは、冬の結露対策は気密防湿フイルムと外壁側の透湿シートによって、対策が図られている建物もありますが、夏型の逆転結露に関しては、ほとんど対策が図られていないのが、現実で、お客様自身がエアコンの使い方や換気などを間違えると、被害が年々拡大してしまうということもリアルに考えなければならないのです。
逆転結露についての過去記事を張り付けておきますので、まだ見ていないという方は、是非ご覧ください。
蒸し暑い日の床下結露は避けられない
逆転結露は工事中でも発生する
特に、日差しの強い日中は、ついつい低くしがちですが、設定温度を低くしたまま、夜や早朝に車を走らせると、画像のように、窓の外側に結露があっという間に発生します。
冬の結露は、窓の内側で発生するので、窓を拭いたり、デフで暖かくすれば消えますが、夏の結露は、位置が逆転し、外側となります。
フロントであればワイパーでとれますが、サイド側の窓はそうもいきません。
この時期の、窓の結露を見るといつも思うのですが、車を走らせて風にあたっていても、露点温度に達すると必ず結露は発生し、風でも乾かないということを改めて感じるのです。
こうした結露は、夜間や早朝の気温が低く、湿度が高い時に、発生するのですが、外の湿度が、80%を超えると約4℃・湿度が90%を超えると約2℃車内の窓際の温度が下がると、窓も冷やされ、窓の外側で結露してしまうのです。
つまり、外が27℃で90%位の湿度であれば、窓ガラスの外側の表面温度が、25℃以下になれば、必ず結露が発生するというわけです。
車の窓の結露は、特に悪い影響を及ぼしませんが、こうした夏型の逆転結露は、エアコンで部屋を冷やしすぎると、床下や壁の中、小屋裏でも簡単に起きてしまう現象だということを理解する必要があります。
夏型の逆転結露は、目に見えない壁体内で発生するので、非常に厄介で、住む人と建物の健康に大きな影響を及ぼします。
この時期、30℃で80%になったりすると、室内を26℃以下に冷やすと、壁体内や内装材の裏側でも結露が発生する危険性が高まるのです。
特に、雨上がりの暑い日などは、注意が必要で、外の熱気と湿気は、外から、壁体内に浸入してしまい、これまで、冬が定番だった壁体内の結露が、夏でも、高い確率で発生しているということを理解しなければならないのです。
参考までに、室内を26℃にした場合の、結露発生する可能性が高くなる壁体内の温湿度をいくつか紹介しておきます。
35℃の場合湿度は約61%
34℃の場合湿度は約65%
33℃の場合湿度は約68%
32℃の場合湿度は約72%
31℃の場合湿度は約76%
30℃の場合湿度は約80%
29℃の場合湿度は約85%
28℃の場合湿度は約90%
というのが、室内を26℃にした場合の、壁体内結露の危険領域となる壁の中の温湿度になります。
ちなみに25℃であれば、湿度は、さらに3%位ずつ低くても、理論上は露点温度となり結露が発生する可能性が高くなります。
27℃~28℃の設定温度であれば、まず問題はありませんが、それ以上に冷やすのは、結露の危険性が高まりますので、くれぐれも冷やしすぎにはご注意ください。
問題なのは、冬の結露対策は気密防湿フイルムと外壁側の透湿シートによって、対策が図られている建物もありますが、夏型の逆転結露に関しては、ほとんど対策が図られていないのが、現実で、お客様自身がエアコンの使い方や換気などを間違えると、被害が年々拡大してしまうということもリアルに考えなければならないのです。
逆転結露についての過去記事を張り付けておきますので、まだ見ていないという方は、是非ご覧ください。
蒸し暑い日の床下結露は避けられない
逆転結露は工事中でも発生する
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熱中症は、気温よりも「湿度と輻射熱」
連日の暑さで、熱中症のニュースが毎日流れていますが、消防庁によると、7月9日から7月15日の一週間における熱中症搬送人数が9956人になったそうです。
熱中症は、真夏の炎天下で発症するイメージがありますが、気温以上に湿度が大きく影響すると言われています。
この東京消防庁のグラフをみても分かる通り、発症者が増加するのは気温の影響も大きいのですが、その多くは、屋外での場合で、屋内では、25℃~30℃以下であっても、湿度が高くなると、発症者数は増加するのです。
熱中症の危険度を表す数値として、環境省が提供している「暑さ指数(WBGT)」がありますが、この指数は「気温」「湿度」「輻射熱」からなる指数で、屋外の場合は湿度7割・輻射熱2割・気温1割で、屋内の場合は湿度7割・輻射熱が3割の比率で構成され、実際の気温そのものよりも、湿度や輻射熱がもたらす体感温度を重視しているのです。
屋外・屋内ともに、湿度が暑さ指数の7割を占めていることから分かる通り、湿度が高い時ほど熱中症には注意が必要です。
そして、熱中症は、集団で発生する屋外でのケースがよくニュースで取り上げられますが、実際の発症場所で一番多いのが、家の中なのです。
室内の熱中症対策として、室温は27℃~28℃以下が、目安とされていますが、温度もさることながら湿度こそが重要で、60%以内の湿度を心掛けたいものです。
そして、体感温度の上昇をもたらす輻射熱は、屋外の場合、直射日光にくわえ、地表面からの反射による輻射熱の影響が非常に大きいことを理解しなければなりません。
※ コンクリートに囲まれた都市部では、周囲の建物の輻射熱の影響もあります。
一方で、室内における体感温度は、壁や窓ガラス・天井からの輻射熱の影響が大きく、内壁全体の表面温度を抑える家のつくりが大事で、日射熱の侵入を抑え、熱ごもりのない外断熱の家は、室温がイコール体感温度となるので、熱中症のリスクは大幅に軽減する住まいとなります。
まだまだ暑い日が続くようで、うんざりしている方も多いと思いますが、熱中症は暑い日が続けば続くほど発症者は増加します。
夏バテによる体力や免疫の低下が大きな要因で、働き盛りの中高年の方が睡眠中に心不全などを発症し、突然死を引き起こしてしまうのも、この時期が多いそうです。
しっかり水分をとって、バランスのとれた食事にくわえて、何よりもぐっすり眠ることが一番の予防になります。
そして、ぐっすり眠るためには、室内の空気環境と温熱環境がとても重要なのです。
私達は、空気のバリアフリー住宅を目指した外断熱の家づくりに20年以上前から取り組んでいます。
温度と湿度・清浄さのバリアのない住まいが、真のバリアフリーであり、これからの時代に求められている未来基準の住いなのです。
くれぐれもご自愛下さいますようご祈念申し上げます。
※ 連日の猛暑で、熱中症患者が急増している関係もあり、クールビズの話題がほとんど取り上げられなくなっていますが、ソーラーサーキットの家ほど、クールビズに最適な住まいはないと思います。過去記事を張り付けさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=456481
熱中症は、真夏の炎天下で発症するイメージがありますが、気温以上に湿度が大きく影響すると言われています。
この東京消防庁のグラフをみても分かる通り、発症者が増加するのは気温の影響も大きいのですが、その多くは、屋外での場合で、屋内では、25℃~30℃以下であっても、湿度が高くなると、発症者数は増加するのです。
熱中症の危険度を表す数値として、環境省が提供している「暑さ指数(WBGT)」がありますが、この指数は「気温」「湿度」「輻射熱」からなる指数で、屋外の場合は湿度7割・輻射熱2割・気温1割で、屋内の場合は湿度7割・輻射熱が3割の比率で構成され、実際の気温そのものよりも、湿度や輻射熱がもたらす体感温度を重視しているのです。
屋外・屋内ともに、湿度が暑さ指数の7割を占めていることから分かる通り、湿度が高い時ほど熱中症には注意が必要です。
そして、熱中症は、集団で発生する屋外でのケースがよくニュースで取り上げられますが、実際の発症場所で一番多いのが、家の中なのです。
室内の熱中症対策として、室温は27℃~28℃以下が、目安とされていますが、温度もさることながら湿度こそが重要で、60%以内の湿度を心掛けたいものです。
そして、体感温度の上昇をもたらす輻射熱は、屋外の場合、直射日光にくわえ、地表面からの反射による輻射熱の影響が非常に大きいことを理解しなければなりません。
※ コンクリートに囲まれた都市部では、周囲の建物の輻射熱の影響もあります。
一方で、室内における体感温度は、壁や窓ガラス・天井からの輻射熱の影響が大きく、内壁全体の表面温度を抑える家のつくりが大事で、日射熱の侵入を抑え、熱ごもりのない外断熱の家は、室温がイコール体感温度となるので、熱中症のリスクは大幅に軽減する住まいとなります。
まだまだ暑い日が続くようで、うんざりしている方も多いと思いますが、熱中症は暑い日が続けば続くほど発症者は増加します。
夏バテによる体力や免疫の低下が大きな要因で、働き盛りの中高年の方が睡眠中に心不全などを発症し、突然死を引き起こしてしまうのも、この時期が多いそうです。
しっかり水分をとって、バランスのとれた食事にくわえて、何よりもぐっすり眠ることが一番の予防になります。
そして、ぐっすり眠るためには、室内の空気環境と温熱環境がとても重要なのです。
私達は、空気のバリアフリー住宅を目指した外断熱の家づくりに20年以上前から取り組んでいます。
温度と湿度・清浄さのバリアのない住まいが、真のバリアフリーであり、これからの時代に求められている未来基準の住いなのです。
くれぐれもご自愛下さいますようご祈念申し上げます。
※ 連日の猛暑で、熱中症患者が急増している関係もあり、クールビズの話題がほとんど取り上げられなくなっていますが、ソーラーサーキットの家ほど、クールビズに最適な住まいはないと思います。過去記事を張り付けさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=456481
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