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外断熱は手抜きが出来ない?

内断熱の場合、壁の中・小屋裏にグラスウールなどの吸水性の高い断熱材を充填し、室内側には防湿フィルムを張って、構造の内側をふさいでしまいます。

仮の話ではありますが、こうした住宅で、雨漏りが発生したらどうでしょう。

少々、逆説的な話にはなりますが、気密・断熱のレベルが高ければ高いほど、ちょっとやそっとの雨漏りは、発見されることはなくそのまま誰も気づかずに放置され、気づいた時には構造が腐れ大きな被害につながってしまうのです。

最近の新築住宅で、雨漏りなんて、そうないのではと思ってらっしゃる方も多いと思いますが、新築後、わずか2.3年で雨漏り被害にあい、犠牲を強いられているお客様は、驚くほど多いのが建築業界の現実です。

特に、ローコストメーカーやパワービルダーが中心の業界では、コストを抑えるために、価格の安い下請け業者を使い、一人の現場監督で10棟も20棟も担当させられ、工期どうりに完成させるのに手いっぱいで、まともな施工管理がなされていないケースも多いので注意が必要です。






このグラフは、住宅瑕疵担保責任保険を取り扱う、財団法人住宅保証機構の平成25年度における保険事故の発生部位の割合を表したグラフですが、事故発生の実に95.6%が壁や屋根からの雨水侵入による雨漏り事故になっています。こうした事故は住宅保証機構の対応分だけで、年間1,000件以上ありその他の保険法人の取り扱い分や問題化や表面化しない事故を合わせれば、この何倍もの事故が発生していることを認識しなければならないのです。

※ 事故原因が雨漏りよるものなのか、内部結露によるものなのかの判別が難しいケースも多々あり、もし原因が内部結露の場合は、保険金支払いの対象にはならないので、内部結露対策にも十分注意が必要です。

昨今、太陽光の容量を上げるための片流れの住宅や、デザイナー住宅と称して、軒の出が少ない住宅も多くなってきたこともあり、雨漏りは増加傾向にあり、入念な防水処理が必要となります。

しかし、防水には、当然ながら耐用年数もあり、瑕疵担保の保証期間はわずか10年だということも理解しなければなりません。

わが国では、頻繁に地震も発生し、毎年襲ってくる台風もあり、昨今の異常気象によって、想定外の豪雨被害なども、全国各地で発生しています。

外壁のコーキングの僅かの隙間やバルコニーやサッシ周りの防水の施工不良によって、風雨が吹き込み、いい加減な防水シートの施工によって、壁体内への雨水の侵入するケースは結構多いのです。



一方、外断熱の家の場合は、構造の外側で気密工事を実施するので、雨水の侵入を構造の外側でしっかりガードする構造となります。

また多くのお客様が吹き抜けや小屋裏・壁の中を有効に活用するケースが多く、これまでは見えなかった部分、隠されていた部分が直接、ご自身の目で確認できる状態となり、万が一雨漏り等が発生したら、たちまち発見することが可能となります。

また、たとえこうした空間を利用しなくても、建物の内側には内装材があるだけで、雨漏りが発生すればすぐ表面にしみなどが表れてくるようになるというわけです。

当然、職人さんはより丁寧な仕事をし、施工の管理もより慎重となり、必然的に安心・安全な住まいが完成するというわけです。

言うなれば、外断熱の建物はこれまでは見過ごされがちだった、施工不良や手抜き・いい加減な工事などのごまかしのきかない建物と言えるのです。

弊社が、長年にわたり外断熱の家づくりに取り組んでいるのは、こうした理由も大きいのです。


※ 弊社では、2010年の制度開始以来、これまで約700戸分の瑕疵保険に加入登録しておりますが、保険対象となる事故は一件たりとも発生しておりません。

防虫剤のいらない住まいと暮らし方

  • 防虫剤のいらない住まいと暮らし方
ドラッグストアに行くと、消臭剤や防虫剤が所せましと並んでいます。

いつもビックリするのは、無臭のイメージが強かったムシューダの香りつきの製品がズラリと並んでいることです。

防虫剤には、いろいろなタイプがありますが、シックハウスの規制物質にもなっているバラジクロロベンゼンや最近騒がれてきたネオニコ系の薬剤など、人体や環境に影響が大きいとされる有害物質を含んだ商品も少なくありません。

環境省によると、家庭内から排出される化学物質の量の2番目に多いのが、防虫剤や殺虫剤に含まれるジクロベンゼン系の化学物質です。

そして、有害性の低いと言われる無臭のピレスロイド系の防虫剤でも、健康への影響が全くないわけではありません。

たまに、ベビーカーにマット式の蚊取り剤をぶら下げている方も、いらっしゃいます。確かに蚊に刺されるのはかわいそうですが、様々な機能が未発達の赤ちゃんにはいかがなものかと他人事ながら、心配している次第です。

そして、折角というか何というか、臭いのしない防虫剤に、人口香料を混ぜてニオイをつけるという発想に違和感を感じるのです。

これは消費者ニーズに応える部分もあり、難しい問題でもありますが、クローゼット内の臭やカビ臭さを消すために、香料をプラスしており、二重の有害成分が混じり、その他のVOC(揮発性有機化合物)が含まれていることを考えると、ぞっとするのは私だけではないと思います。

防虫剤においては、その安全性は、マウスによる致死量検査によって、とりあえずの安全基準は満たされているものの、考えなければならないのは、それぞれの短期間の摂取による毒性はクリアされていても、体質の違いや長期間の暴露・その他の家庭用品や食品添加物・農薬などに含まれる数多くの化学物質の複合的摂取による影響などは実質検証されていないのが実状です。

特に衣類は、寝室に多く収納しており、睡眠中の長時間にわたる呼吸する空気が、化学物質によって、汚染されているという認識も必要で、アレルギーやシックハウス・化学物質過敏症などの患者が、急増しているのというのもこうした影響が大きいのではないでしょうか。

衣服に食痕を残す害虫は「ヒメマルカツオブシムシ」や「イガ」の幼虫ですが、適切な温湿状況を整え、洗濯や清掃を心がければ、防虫剤の必要性はありません。

空気環境を汚し、健康にも環境にも影響を及ぼす防虫剤の使用は極力控えたほうがいいのはいうまでもありません。



害虫の成虫は、窓開けや隙間からの侵入と洋服などについたまま家に持ち込むケースがほとんです。

家に害虫をいれない・通気や換気で、収納やクローゼットの中の湿度を50%台に保つ・汚れたままの衣服は、クローゼットに入れないなどの対策が必要です。



家の中に温度差があったり、クローゼット内の換気や通気が不十分だと、湿気や結露によって、害虫を呼び寄せ、卵を産んでしまいます。

室内の換気を心がけ、扉のついたクローゼットなども日中留守にするようなときは、オープンにして、時には扇風機などで風をあてたり、湿気がこもらないようにするのが大事なことです。

弊社では、ウォークインなどのクローゼットにも換気の排気グリルを設け汚れた空気や湿気を常に外部へ排出するような換気設計を実施しており、換気も出来ていますが、出来れば収納はオープンにした方が、ベストということで、オープン収納もよく提案しています。







長期優良住宅の最高等級でも性能の保証はない



画像は、長期優良住宅の認定を受けるため、第3者の評価機関より発行される設計評価書と建設評価書の表紙です。

小さな但し書きにご注目下さい。



〇 この評価書は、時間経過による変化がないことを保証するものではありません。

つまり、長期優良住宅の認定を受け、最高等級の建物でも、あくまでも、設計時や完成時の評価で、将来の性能を保証するものではないのです。

人間の身体も老化が進むように、どんな建物であれ、経年による劣化は必然ですが、出来るだけ新築時の性能を保持できる建物でなければなりません。

屋根や外壁・設備機器は、劣化により修繕や交換は簡単ですが、目に見えない部分の気密や断熱性能については、スケルトンにしなければ、簡単に補修や交換は出来ないのが現実で、この両輪とも言える性能が、劣化しないことが真の長寿命住宅には必要です。

この二つの性能が劣化すると、湿気や結露によって、住み心地はもちろん、耐久性も著しく劣化するのは、何度もご説明させていただいたので、ご理解いただけると思います。

しかしながら、日本の悪しき習慣により、根本的な湿気対策や結露対策は、残念ながら不十分であり、湿気や結露しても腐らないかのごとく、薬剤に頼った対策が大前提となっており、薬剤の効果が、どれほど持続するのか、健康への影響はないのかなどは、実質わからないのが実状です。

木材は言うまでもなく湿気や水に弱いのが最大の欠点です。



湿気に強い断熱材を基礎や柱・屋根躯体といった構造部分の外側に断熱施工するのが、外断熱です。

つまり、従来は外部環境の影響を受けていた、壁体内も室内同様の温度・湿度を保ち、結露の心配もなく、木材も常に空気に触れた状態となります。



ソーラーサーキットの家は、完全な外断熱と二重通気によって、高い気密性と断熱性が長期にわたり保持され、構造が常に空気に触れることで、木材の耐久性も飛躍的に向上し、薬剤に頼らず、新築時の性能がいつまでも保持できる本物の長寿命住宅です。

大事なのは、設計時点の数値でもなく、完成時の性能評価でもなく、将来の性能なのです。

「いつまでも強く・いつまでも快適に」

住む人と建物の健康をいつまでも守り、50年後も価値ある資産として次の世代に引き継げる住まいこそが、本物の長寿命住宅であり、長期優良住宅だということをご理解いただけると幸いです。

暮らしの悩みもお気軽に

ブログの記事欄に、問い合わせコーナーのバナーを張り付けて以来、色々な方から、家に対してのご質問や困っている事・分からない事・悩んでいる事などのメールが届くようになりました。

問い合わせいただくのは、弊社の家にお住まいの方やご検討していただいているお客様も多いのですが、中には他社でお建てになったお客様も結構いらっしゃいます。

先日も、東海方面のユーザーから、悩ましい問い合わせがあり、10回ほどメールのやりとりさせていただきましたが、住まいで悩んでいる方が、非常に多いということをいつも痛感している次第です。

原因の多くは、新しい家や依頼先への期待と現実とのイメージギャップにあるというのが、私の率直な考えですが、造り手側の説明不足と住まい手側の理解不足が、重なってしまうと折角のマイホームが大きな不満と後悔だらけの家になってしまうケースが多い気がします。

知らないユーザーと知らさない造り手との家づくりは、成功確率が非常に低くなってしまうのです。

そして、あえて言わせていただくと、知らないのはある意味しようがないことですが、こと住み心地や健康に影響する重要な部分を、何の疑問も持たずに知ろうともしないユーザーほど、世の多くの住宅会社にとってこれほどありがたいユーザーはいないということで、結果的に見せかけのキャンペーンや大幅値引きなどによって、うまいこと誘導され、契約させられてしまっているのが、住宅業界の現実です。

住宅に限ったことではありませんが、この世に流通する商品やサービスには、売る側と買う側が存在しており、売る側は売るために様々な工夫を凝らします。

そしてどんな商品でもメリットとデメリットがあり、売る側はデメリットにはできるだけふれずに、メリットを強調して、訴求するのが一般的で、豪華な展示場やカタログ、営業マンの巧みなセールストークからは、隠されたデメリットはなかなか見えてこないのです。

ブランドやイメージ、見た目のデザインや価格などに左右されず、 建ててから一番大事な「住みごこち」に直結する「隠された真実」を見抜く、確かな知識を持たなければ、心から満足できるマイホームにはたどり着くことはなかなかできません。

例えば、高気密・高断熱で、断熱等級が最高等級なので、省エネで冬暖かくて夏涼しいですよ~。というセールスマンから言われたとします。

気密や断熱の性能値はどうなのか?

表面結露や内部結露は発生しないのか?

洗濯物を干しても大丈夫なのか?

日射熱の影響はないのか?

自分の家のプランで、エアコンは何台で快適になるか?

家のどこに設置すれば効率的なのか?

エアコンの容量や機種はどのようなものを選択すればいいのか?

一部屋だけ快適なのか?1階だけ快適なのか?家全体が快適なのか?

浴室やトイレ・廊下などの非暖房室の温度や部屋間の温度差・床と天井面の温度差や朝晩の温度差は?

快適というのは、冬は何℃で夏は何℃なのか?湿度はどうなのか?

局所運転なのか?間欠運転なのか?連続運転なのか?

暖房費や冷房費はどの位かかるのか?

換気の種別はどうなのか?24換気によって寒くならないのか?

エアコンの風量や音は気にならないのか?

断熱性能やエアコンの経年変化は?

思いつくままざっと挙げましたが、他にも確認すべき点は多々あり、十分な説明を受けずに、家を建てると、期待と現実とのイメージギャップが生まれてしまい、後々大きなクレームになるのが、住宅業界がクレーム産業と言われる一番大きな理由です。

医療の現場では、インフォームドコンセント(十分な説明と合意)が今や常識です。

インフォームドコンセントとは、世間でもだいぶ浸透してきましたが、「医療を提供するに当たり、リスクなどについても、適切かつ十分な説明を行い、患者さんの理解と協力を得るよう努めた上で、合意に基づいた医療行為をしなければならない」という概念で、医師のみならず、看護師や薬剤師にも求められています。

こうした概念は、家づくりにおいても必要ではないでしょうか。

耳触りのいい言葉だけを鵜呑みにしてしまい、知らない・知らされないままに家を建てるということは、治るので大丈夫という言葉だけを信じて、お医者さんに難しい手術を委ねるのと同じことだと思います。

本当に治るのか?リスクや副作用はどれほどなのか?他の治療法はないのか?医師の技量や経験はどうなのかなど、ご自身でも十分な説明を求め、正しく理解した上での、インフォームドチョイスが、(十分な説明と合意に基づいた選択)が必要なのです。

電化製品や衣料品などとは違い、医療も家づくりも、基本的にはやり直しはきかないということを真剣に考えていただきたいのです。

これから家を検討している方はもちろんですが、すでに他社で建てた方でも、正しい理解にもとづいて、工夫していただくと、住み心地がかなり改善する場合が多々ございます。

私の分かる範囲の中で、答えさせていただきますので、家の計画のあるなしに関わらず、現在のお住まいで困っていることなども、お気軽にお問合せいただければ幸いです。

また、拙著「外断熱が家族を守る」には、現代の家にあった正しい住まい方なども紹介しておりますので、こちらのフォームから、ご遠慮なくお申し付けいただければ幸いです。

これから、マイホームを検討している方に伝えたいのは、省エネで快適にそして健康に暮らし、家を長持ちさせるには、これまでの暮らし方も大きく変える必要があり、従来のまま暮らしていると、中途半端に気密性や断熱性が高まった現代の家は、これまで以上に、内部結露により耐久性が低下し、住宅ローンが終わる前に、その価値が失われる可能性すらあるということをご理解いただきたいと思います。

最後に、名古屋のお客様から頂戴したメールを勝手ながら紹介させていただきたいと思います。

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お世話になっております。エアコン取付けの件、承知しました。また8畳用とのアドバイスもいただきありがとうございました。エアコン設置とダンパー補修で今冬は暖かく過ごしたいです。
高橋社長、この度は床下湿度の相談からダンパー隙間問題等々、たくさんのアドバイスをいただき誠にありがとうございました。

社長の本にもありましたが、私はパートナー選びに失敗をしましたので、我が家のことを信頼して相談できる相手がいない状況です。

そこでネットで情報を得るしかないと検索していましたら、高橋社長のブログにたどり着き、勇気を出してご相談させていただきましたところ、全くの県外に住む者にも関わらずご連絡いただき、本当に助かりました。

我が家を建てたことで、建築業界全体に不信感を持ってしまっておりましたが、ご自身の利益にならないことであるにも関わらず、これほど誠実にご対応くださる高橋社長には感謝の気持ちでいっぱいです。

おかげ様で、床下湿度もだいぶ落ち着き(今朝は74%でした)、エアコンがほぼいらないというクチコミ等による住まい方の誤解も払拭でき、さらには、床下ダンパー補修はお先真っ暗だったところに光が見えてきました。本当にありがとうございました!!







運気も呼び込む幸運の住い

昨今の家づくりの中心となっているのが、若い年代層ということもあり、ひと頃から比べると、家相や風水を気にするユーザーも大分少なくなってきたように感じます。

風水は中国で生まれ、家相は風水の考えを取り入れ、日本で生まれたものですが、この二つの教えは、いわば現代に語り継がれている一種の環境学とも言えます。

私自身、風水や家相に関しては、一般的な知識しか持ち合わせておらず、偉そうな話は出来ませんが、どちらにしても、その基本は、自然や大地のエネルギーを家や暮らしに上手に取り入れ、住み心地を良くし、健康で幸せな生活を送るための先人の教えでもあり知恵だと思います。

そして、風水においても家相においても、重要な要素として位置付けされているのが、方位と気の流れです。

方位については、皆さんも理解しているので割愛しますが、気の流れについては、あまり重要視する方は大分少なくなりました。

しかし、気の流れは、方位と同じか若しくは、それ以上に重要な要素ではないでしょうか。

気の流れとは、家の中に清浄な空気を取り入れ、汚れた空気や邪気を家の中へ滞らせることなく、外へ逃がしその家の運気をあげるというものです。

日本語には、気を用いた熟語やことわざがたくさんあるのは、皆さんご存知だと思います。

元気・活気・やる気・勝気・士気と言った言葉から、病は気から・短気は損気・色気より食い気などなど、上げればキリがないほどあって、言うなれば気そのものが文化でもあり、気を強く意識した生活を大昔から送ってきたのです。

以前、自然エネルギーを活かしたソーラーサーキットの家についての記事を紹介しましたが、ソーラーサーキットの家は、自然や大地のエネルギーを活かし、清浄な空気を、室内はもとより、壁の中にまで、取り入れることを基本にしています。

まさしく、気のパワーを存分に生かしたソーラーサーキットの家は、風水学や家相学の観点から見ても、「運気を呼び込む幸運の住い」と言えるのではないでしょうか。

自然エネルギーを活かしたソーラーサーキットの家①

自然エネルギーを活かしたソーラーサーキットの家②

自然エネルギーを活かしたソーラーサーキットの家③

自然エネルギーを活かしたソーラーサーキットの家④