怒れ!憤れ! ステファン・エセル
フランスの老作家、ステファン・エセルの著書のタイトルである。 レジスタンスとしてナチスと闘ったり世界人権宣言の起草委員だったり、なかなか現代(私たちの時代)日本では考えられない人物、まるで映画の世界の人物みたいである。 まあ、ワタクシにあっては、この本を読んだわけではないのだが、ある新聞に紹介された記事を読み、心に刺さるものがあったのでここに記すのである。 本を得て、読みたいとも思うのであるが、ワタクシの、今の脳みそは多くの文字を読むという状況でなく、野良仕事モードであるから、冬になったら所望しようかと思い、記事を切り抜いて壁に貼ってあるのだ。 「私は全ての人に訴えたい。 一人ひとりが怒るべき理由を見つけてほしい。 怒りは貴重だ。」 「いちばんよくないのは、無関心だ。『どうせ自分には何もできない。自分の手には負えない』と言う態度だ。 そのような姿勢でいたら、人間を人間たらしめている大切なものを失う。 その一つが怒りであり、怒りの対象に自ら挑む意志である。」 わきおこる怒りの気持ちは強く、心が苦しくなってくる、しかし、これこそが人間である証拠である。と、 「現代の社会には、互いの理解と忍耐によって紛争を解決する力があると信じる希望。そこにたどり着くためには、人権を基本としなければならない。 人権の侵害は、相手が誰であれ、怒りの対象となるべきだ。」 以上の旨の内容紹介と、それについての記事であった。 最近、怒った事があったのだが、 まあ、無関心であれば、より関わりを排除すれば、 関係を断てば、怒らないでもいられたのかな・・・と思うのだが・・・ 私の性格として、強い力にはより強く刃向う・・・という面倒な性格なもので・・・ まあ、最近は、その強者だったものでさえ「弱犬のバカ吼え」であったと、余裕で思い笑えるのだが、 基本的な人権侵害や意地悪などはしっかり押さえておくのである。 やはり、ここで俺たちが、納めてはならない怒りは、 311の原発の不始末に再稼働を進める政府、電力などであろう。 つい先日、山形の、ここら辺のクマを喰うべからず・・・という達しがあったそうだ。 110㏃~120㏃ほどの放射性物質含有があったそうで・・・ 俺は怒るぞ!! 人間のする事、それを獲り喰う事以上に、野蛮で無神経で始末に負えない行為を許してはいかんと思うのである。 シーシェパードは、南洋でクジラの捕鯨船に嫌がらせ行為をする前に、原発関連企業にでもやってりゃ立派に見えなくもないのだが・・・ あれも、あんまり素敵な行為には見えないがね・・・・ 自然と言うものが、可愛そうである。 絶大なエネルギーを持ち、人間の命など簡単に奪う大自然ではあるが、 それでもそれは神的な全ての母であり、 その母なるものを守りたいと思うのは、 そして、怒るのは、 それもまた、人間として当然の事であろうと思うのである。
2012.05.12