何も引かない。
そんなコピーの洋酒のCMがあったなぁ。
日々、ささやかな日常が過ぎていく。
家庭での出来事など、国家の混沌と比べればささやかなものである。
大きな問題であっても、たいがいは片が付く。
金銭や権利が絡んでくると、社会的な繋がりはより大きくなり、問題解決がより困難になる。
仙人とは、永遠の命を得る修行と秘伝を得た人の事であるが、
その仙人の住む秘境の一つに「桃源郷」が言われる。
わたしが住むのは、ここ「上和田」。
そこに住まい、そこを都と感じれる里に作り上げるのが、私たちの仕事だ。
「住めば都」などという優しい話ではない。
住んで都と感じれるように、創意工夫が必要なのである。
さて、日本国。
ますます生活環とかけ離れた、絵に描いた都と化して居るような気配。
ささやかながら、作物を育て、日々の暮らしに追われ、そしてささやかな喜びや悲しみに包まれ暮らす。
そんな日々が送れれば、それが幸せであり、桃源郷なのだろう。
桃源郷に住まえば、それをもって仙人であろうし、死を恐れる必要もなく、それによって不老不死を体感でき、悟り、仙人となる。
その「桃源郷」も、範囲を広げるどころか、最近は、より小さなpartとしての存在しか望めないのではあるまいかと、ヒシヒシと感じているところである。