数年前まで、小学校にはいると、1・2年生は分校まで家から2キロ、3~6年生は本校まで4キロ以上を歩いて通学していた。
家の姉ちゃんは、一緒に通う子供が近所に居なくて、1年生の丸一年間は1キロ区間を一人で通った。
分校が廃校と言う事で、父兄はスクールバスを導入すること。
安心して歩いて行ける距離のバス停と、運行を行う事を条件に、
町長の提案であった21年の分校廃校を町とともに考えた。
それがどうだろう、一部の町会議員を含む、地区の主にお歳を召した方々に
「父兄と教育委員会で勝手に廃校を決めた」
と言われ、誰の利益にもならない22年の廃校へと覆った。
思うに、21年か22年の廃校は、町で決定していた事であり、それを地区の若手が中心になり町と協議を行い、決定したことが面白くなかったのではないか。
本来、受益の中心となる子供と、その保護者が主体的に決定しえる懸案である様に思うのだが、子供たちの事など全く考えず、自分たちの体面保持だけの目的でやってたのではないかと思うのである。
近くまで来るはずのスクールバスの案も立ち消えとなり、
全校区をまわるバスが導入されたが、遠距離通学者が多く、全ての子供を送迎するには無理があり、時間的な制約もあり、遠いバス停となっている。
バスに乗るのに、家を出る時間は、徒歩通学の頃と同じか、若干早くなった。
家の近くまで来るはずだったスクールバスも、現在1.3キロの距離がある。
スクールバスを降りてから、学校までも500メートル程歩くことになっている。
歩くその距離に不服はないのだが、冬や、悪天候の時などはやはり心配である。
冬の積雪期間だけでも、もっと密に、各地区にスクールバスを運行するよう地区育成会で要請し、冬期間だけは近くまでスクールバスが来てくれるようになったのが有りがたいのである。
これが、PTAなどではなく、地区育成会というのがおかしな話なのであるが・・・・・。
さて、前出の、そのお歳を召した方々の中に、ただ一人、分校の保護者も加わっていたのだが、そいつがお調子者である。
どうやら、権力のある側を本能的に向く人間であるようだ。
分校廃校記念式典とかいう奴の、実行委員会にちゃっかりおさまっていたのには笑ってしまった。
その子供(5年男子)が、通学班長(6年女子)に「お前の事は嫌いだ」と宣言したそうである。
次の日、怒った班長は、過去からの日々の事などあり、ほかの皆と一緒になって、その子一人をおいて、先にバス停に向かってしまったのである。
そりゃそうだろう。
知る限り、その子は、自分の行為を忘れ、他人を批判する子である。
親が見ていても、その様子は良く分かる。
であるから、班長の想いも分かる訳である。
通学班と言っても、バス停までである。
集団でトロトロ歩いていたのでは、集団でバスに乗り遅れる。
なので、子供たちには、他人などかまわず、時間までにバス停へ行くように教えているのである。
彼の子供は、途中まで行き、誰も見えないので家に帰ってきたそうである。
そして、親が車で送った。
ついでに、その晩、親がその班長に電話したそうである。
「なんでうちの子置いてくの?班長なんだから責任もってみんなの事連れて行かなきゃいけないだろう」・・・・と。
班長は、父兄から電話を頂き、ビビリ、悩んだようである。
到底、物事を理解している大人の行為とは思えんのである。
なので、昨晩、彼の親と、班長のお父さんとで話し合った。
普段から、自分中心の行為を行う「家族」に対し、俺たちは閉口しているのだと。
言う事は、立派。
口ばかり、という奴である。
悪い事は全て自分以外に問題があるような事を言う。
自分は立派で、問題など何もない。悪いのは俺たちだ、みたいなモノの喋りをする。
やはり、子は、親の鏡である。
自分は立派な行為にあふれている有能な人間である、風な事を、恥ずかしげもなく平気で言ってのける。
何の実績も、配慮もないから、周りから疎まれるのに、実績も配慮も誰よりもあるような事を言う。
班長のお父さんと、オイラは、彼の親が帰った後、顔を見合わせ、苦笑いをするばかりであった。
ああいう奴には、何を言ってもピントがずれていて、合わそうとするピントも、一瞬合うだけで、またすぐにずれるのである。