クマさんの生息調査と言うやつで、一応鉄砲を持って行っていい事になっている。
生息圏に調査に入り、追いかけられたりしたら怖いから、一応持って行く事にしている。
4月23日は、小雨模様であったが、空気は生暖かく、よちよち歩く小生、痩せて汗をかかなくなったと言えどそれでも額に汗が浮かぶ。
例年の2倍はあろうかと言う雪。
この季節にしては異常な程の雪の多さである。
雪崩で、相当に太い杉の木が根こそぎ倒れたりしている。
あの杉、たぶん100年以上はたってるだろうが、100年ぶり以上の積雪による雪崩と言う事だろうか。
が、無い所にはない。
日向斜面にはさっぱりない。
そして、山がおかしい。
雪があろうがなかろうが、だいたい春の気配と言うもの、感じがあるのだが、
マンサク、コブシ、山野草の類はチラホラ見えるのだが、どうも様子が変である。
鳥たちの囀りも聞こえる。
キツツキの木をつつく音も聞こえる。
音はそれなりに賑やかではあるが、山そのものの賑やかさ。声が小さい。
いつもは、暖かく包んでくれる大きな山が、なぜかそっけない気がする。
そう感じるのは俺だけなのかもしれないけれど。
山そのものが何かに怯え、なりを潜めているみたいだ。
だから、どう。と言う訳でもないが。
山の声を聴く。自然の言葉を知る。
そんな人間でありたい。
帰り道、フキノトウとコゴミ数本を採ってきた。
まあまあの収穫である。
フキノトウの煮つけが旨い。
山からの頂きものである。