なぜか、子供たちが、紙芝居をやっている。
なかなか、良い風景である。
紙芝居は、俺がガキの頃のものだ。
もう、35年くらい前?のもの?昭和49年とある。
長野の実家から、何を思ったのか数年前に送られてきたのだが。
熊の話である。
俺は、小さな頃から、熊に異常な愛着と、異常な恐怖感を持っていて、
熊を獲る猟師になれたら、それはきっとすごい生き方であるのだと思っていて、
実際、そんな考えが働いて、今、マタギをしている。
山や熊は、愛すべき存在であり、守るべきものである・・・。
が、時々獲らしてもらうのだが・・矛盾かなぁ~。
で、家で娘が、紙芝居屋さんになって上映?するのである。
仙人志向は、熊の話になると涙を拭き拭き、晩酌を致すのである。
なんとも、熊と向き合う爺さんが愛おしく、兄を思う弟熊が愛おしく・・・
ああ~
たまらんなぁ~
テレビのない生活に、豊かで深いツールがあるなんて幸せだ。
昭和49年に、2,200円の紙芝居。
親はよくも、これを買い与え、今に伝えてくれたものだと感謝するばかりだ。