最後の鹿ハム
春にこしらえた鹿のハム。 これでおしまいなのである。 無添加、自家製、素人細工にしては、今まで腹をこわさずに食える事に驚き、その味にも驚きであった。 この冬は、猟仲間に2匹分の鹿を送ってもらおう。 頭と足を落とし、内臓を抜いたままのものでいい。 手間をかけずに、そして宜しい状態で加工できるのが良い。 難しい調味料はなし。 塩、胡椒でハムになるのである。 そして、塩蔵の時間と、煙で燻らす長閑さがこの味を生む。 一流のレストランで供されるそれとは雲泥の差。 泥の方に近いと形容するのであるが、それでも泥なりに泥鰌のような雑味はない。 生抜きの泥である。 さて、犬ポチは、暑さを何とか過ごし、やっと生活しやすい気温になったと言うのに、オイラを嫌うのである。 猟の作法に厳しいオイラに寄り付かない。 冷めた目でオイラを眺めるのである。 何とも、まあ、仕方がない。 レディー・カカァには尻尾が千切れんばかりの嬉嬉坊ちゃんなのであるが。 ん~。 ちょっとつまらんなぁ。 最近その傾向がより強い。 まるで猫みたい。 雲の妙。 稲の妙。 風は台風を予感して、生暖かく、そして重い。 ブドウの箱詰めでブログ更新が精いっぱい。 諸氏には貴重なご意見を頂戴いたしておりますが、ご返答はご勘弁を。 いずれも心に食い込み、嬉々致しております。
2011.08.31