初猟
今年初の猟と言う事になる。 何にもする事がないので、午前中からアッシュと山に向かう。 1メートル位の積雪があるが、雪が締まって割と歩きやすい。 それでも30センチくらいはカンジキを履いた足を引き込む雪である。 普段なら、車で行けるところも、こうなると体力と根気の勝負である。 まあ、暇なので、お昼ご飯にあわせて行くだけ行くのである。 携帯のGPSをセットして、鉄砲を担いでエッチラオッチラと歩む。 ヤマドリ猟は午後からが良いのだが、なんせ暇なのであるからして、待っていられない。 猟果があろうがなかろうが、体力つくりとダイエットと運動と犬の訓練と散歩とを兼ねる。 運が良ければ鳥のお肉が手に入る。 そして美しい山々。 俺だけが見る事が出来る静かな大地。 が、しかし厳しい自然。 3キロの道のり、高低差100メートル程であるが2時間程歩いてきた。 チビ犬アッシュも大したもので、しっかりとついてくる。 雪の中を歩き回り、匂いをとっている。 奴は軽いので、腹を擦るほどぬからない。 楽しんでいるが、後半は草臥れたのか、俺の踏み跡を歩くようになった。 それでも獲物の気配があると先を行く。 頼もしい友となりそうである。 猟果はなかった。 それでよし。 充分汗を流し、そして身体も暖まり草臥れた。 こういった運動の草臥れは心地よい。 雪の降り方が変だったので、あちこちで多くの杉が、根こそぎ、或いは途中からポッキリと折れているのが目立った。 午後から、トラクターの除雪機で雪を集めて山をこさえた。 チビ助がスキーの練習をすると言う事だ。 スキー場に連れていけないので、まあ、小山で楽しんでくれ。 甲斐性のないオヤジですまん(・_・;) ゲレンデは違うぞ~、すげ~ぞ~ 自分たちでお金を稼げるようになったら存分に楽しんでくれ。 夕刻の外で遊ぶ元気な子供たちに心が癒される。 この地域でも、こんな雪で戯れる子供たちは珍しい。
2012.01.03