山形・高畠・上和田方面。
今日は激しい東風に雨。
朝から、田んぼの堀上共同作業に出かけてきたが、その後、外仕事が出来る塩梅ではない。
なので、久しぶりに昼間から家でのんびりしている。
が、半端でない東風が吹き付け、サッシ窓の防水機能に風圧が勝り、窓の内側に水がザーッと侵入してくる。
ノンビリついでに、消防署から先だっての山火事の詳しい状況を聞きに来たので、
お茶を飲みながら、世間話などしながら過ごした。
さて、
この山火事の話しから入ろうかしら。
4月28日土曜日の事。
やっぱり、朝っぱらから天気が宜しい訳であるが、ブドウ園のナイロンを掛けたり、苗代にスプリンクラーをくっつけたり、田んぼの畔塗をしたり、何だかんだと忙しい訳である。
ウスラアホバカkuma仙人は、腰を伸ばす度、一息つける度、
弛緩しきったアホバカ顔を山に向け、クマ見えないかなぁ~~~~
などと、山の事ばかりが気になる訳である。
山に向かう我が家の裏にある町道は、朝から結構車が登っていく。
連休初日。
登山や釣り、山菜取りや散策などの行楽者がいきなり多くなる訳である。
それを横目に見ながらの仕事は、辛くもないが・・・・
羨ましい~((+_+))のである。
あ~
あ~~ あ~~~~ と思いながら仕事を続けるのであるが、夕刻には仕事の切りが付いたのである。
さすれば、ほぼ「山に行きたい中毒」のワタクシは、ただちに双眼鏡とカメラ、無線機、携帯、鉄砲を担いで、クマの調査(下見)に向かうのである。
原則数名で行うクマの生息調査だが、本調査前に下見が必要な訳で、わざわざクマがウロウロしている場所に出向くので、一応鉄砲を担いで行くのである。
当然許可が発せられている訳で、やたらと鉄砲を担ぎ歩き回る訳ではないのである。
さて、前にも書いものと重複するが、まあ、書かせていただくのである。
4時半きっかりに家を出た。
4時38分登山口に到着、写真をパチリ。
登山道中腹の雪はすっかり消え、イワウチワやその他美しい春の花が咲き綺麗なものである。パチリ
(ここら辺の写真は面倒なのでアップなし(笑))
15~20分ほどで、見晴らしの良い岩尾根の上に到着。
5時丁度
さて、クマいるかな・・・・と見回すのである。
が・・・・なんだか煙臭い・・・
ん~、なんだか分からんが、こんな匂いがしていてはクマは出てこない訳で、それでも数分あっちこっちを眺める訳である。
するってーと、何と、谷の底、沢の下。クマが良く居る山の下に煙が見えるではないか・・・・!!!!????
火事??????
キャンプ????? あんなとこでキャンプも良いが、ガスで煮炊きなら分かるが、地形や季節的に焚火はヤバいでしょ・・・・と思うのである。
暫く眺めていたが、山火事????
どうも良く分からんのである。
いずれにしても、キャンプなら、焚火は乾燥した山の中で危険だし、注意はしなければなるまい。
しかし、現場、沢に降りて、無線も電話も通じなくて、火事だったら困る。
レディーカカーに連絡した訳である。
「山火事かもよ、でも、キャンプかもしれん・・・万が一火事だとすれば、沢に降りた後の連絡取れないかもしれないし、一人でどうにもならんだろうから、119じゃなくて、一般電話に状況を説明して、指示を仰ぎなさい。
尚、場所が分からんだろうから、近くのマタギOBに連絡して、消防が来たら案内してもらうように。
多分、山火事だわ。」
と話し、300mほどの沢、崖を下った。
で、現場・・・・・・
お~~~~~~~~、火事だ・・・・・・・
幸い無線も電話も通じたのだが、
カカーに
「火事だ、燃えてる!!!!消火活動をするので、この後連絡は無理!!」
といって、落ち葉が燃えてるのを消しにかかった。
鉄砲などの装備をそこいら辺に置く訳にもいかず、重いライフルを担いだままの作業である。
落ち葉と木立しかない場所なので、大きく燃え上がり火に巻かれる危険はほぼないと判断して、そこいら辺の灌木をナイフで切り、
そいつで火を叩き、葉っぱをどかし、土を削って消火するのである。
結構な面積である。
山の上から、日陰で黒く見えるのだ、と思った部分は、焼けて黒かった訳で、25アール程の面積が燃えていた。
兎に角、一番激しく燃えてるところを消して、
あっちこっちとチョロチョロ燃えているところを消す。
30分ほど格闘。
鎮火・・・・・まあ、ところどころ煙は出ているが・・・燃え広がりはしないだろう。
レディーカカーに無線で鎮火を伝える。
「今、消防車とかいっぱい登ってったわ」
鎮火に一息、沢の水を飲み、顔を洗った。
ブヨが酷い。
・・・・・・待つ事暫し。
(表題の写真、向こう黒く見える部分が燃えたところ)
マタギOBと我が地区の区長さん、消防署、消防団など続々やってくる。
ワタクシは、と言えば、疲労困憊で動く気もしない・・・
「もう帰っていいかな」
と聞くと、
「事情など聴きたいので、最後まで残ってください」
・・・・・・・げ、
消えた火が再び燃えないように、スコップやジェットシューターというもので消防団の皆さんが作業している。
作業も終わり、事情聴取も終わり、下山は午後7時半過ぎ。
真っ暗闇ですね~~~
私は、ヘッドランプありますが~
消防署も装備してますが~
おまわりさんもランプ持ってます~
消防団の皆さんは・・・・・何もありません~
真っ暗闇です。
足場悪いです。
難儀な道のりを500m程歩かれて、車道に到着。
大事に至らない火事でしたが、消防の皆さん、ご苦労様でした。
と言う訳なのであります。
・・・・・・・・・・・・つづく
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