それどころか、このところ毎日朝になると新しい雪が積もっている。
ニュースではサクラが満開だとか、散るだとか、そんな話が流れている訳だが、どうも現実感がない。
どこぞの外国の話しに聞こえるようだ。
山は毎朝白くなっていて、冬と変わらない。
それでも日中にはその雪も消えるのであるが、根雪が消えるスピードは鈍る。
日中も吹雪いたり、または突然晴れたり・・・
10分で晴れたり吹雪いたりと変わるのである。
何ともしがたい天候である。
春の野良仕事に取り掛からなければならない季節なのだが、こうも天気が彼方此方だと何をしていいのか分からんのである。
そんなものであるから、我が家に沈没中である。
そしておもむろに冷凍庫から鹿の肉をとり出し、何かしようかと思案するのである。
引っ張り出したのはエゾ鹿のロースと覚書がある真空パック。
なんだか食べちゃうにはもったいないロースだが、冷凍庫にはまだまだ一般家庭では驚いちゃうほどの肉が凍っている。
解凍し、血抜きがあまいので、薄い塩水に晒す。
よく処理しないと、焼いても煮ても泡が立つのである。
さて・・・
如何したものか・・・
とりあえず薄く切って、野菜などと炒める。
ワインやらトマトの缶詰やら香辛料やらを入れ、水を入れて煮込む。
煮込みあがったが、なんだかこのままではつまらんので、引きだしにあったSBフォンドボー・ビーフシチューのルウで煮込んだ。
まあ、これで煮込めばたいがいのものは旨くなる。
簡単なものだ。
ついでに、冷凍ブロッコリー500グラム150円を半分投入。
5キロ980円のあんまり旨くないパスタを茹でて、そいつに絡めて食す訳である。
見た目は旨そうだ。
しかし、食べても旨い。
シカ肉の、ビーフ?シチューの様なモノである。
俺が料理するから、と言う訳でもないのだが、お姉ちゃんが何やらこさえていた。
ケーキと言うのか、何というものなのか知らんのだが、カステラの様なもので、あちこちにチョコレートが入っている。
素朴な姉ちゃんがこさえたので、素朴な味わいのケーキだが、まあそこそこに、素朴においしいのである。
こういう家庭は平和で幸せである。
この記事へのコメントはこちら