学生時代に日夜聞いていた「アリス」
谷村新司、堀内孝雄、矢沢透の3人組である。
オイラはその詩にやられ打ちのめされ、メロディーに痺れた。
当時はまだ若かった谷村新司(俺よりずっと年上だが)の詩は、その若さにして、何故ここまで表現できるのかという感動に打ち震えたものである。
オイラが中学校時代、初めてMASUカキなど覚えたての頃、
谷村新司「群青」という歌が発表された。
多感な青春時代。
音楽のテストを白紙で出した。
白紙で出すには、1時間と言う時間は退屈で長かった。
退屈を埋めると言うためでもなく、或いは俺の音楽の趣向の主張と言う訳でもなかったが、当時の文部省教育指導方針の音楽は受け入れがたかった。
白紙のテストの、その裏には、「群青」の歌詞を一句違わず書いたのだった。
先生は裏面のその詩を二重の赤丸で囲み、白紙のテストの右上に50点と書き込んでいた。
アリスの楽曲の中に「美しい絆・・・hand in hand」というのがある。
時は いつの日も 美しき絆を 知らず知らずのうちに 壊してく
せめてこのときに 燃える心で 繋いだ手を握り 叫びたい
やがて滅びゆく この世のものたちに 捧げる愛の唄を
風に向かえ 力の限り 今が熱い涙を流す時
hand in hand hand in hand
遅くはないさ
hand in hand hand in hand
歩き出そう
人は いつの日も 幸せ求めて 空を見上げる事を 知るように
きっといつの日か 気づかぬうちに 心が開いていくと 信じたい
やがて滅びゆく 愛すべき人達よ あなたを 忘れはしない
風に向かえ 力の限り 今が熱い涙を流す時
hand in hand hand in hand
夢ではないさ
hand in hand hand in hand
歩き出そう
hand in hand hand in hand・・・・・・・・・・・・・・
we are not alone
俺の人生と言うか、この生き方、或いは情熱の一部
いやいや、結構大きな部分は「アリス」やその他の音楽や詩に育てられたと思っている。
俺は、まるで現実から理想を抽出したみたいな生き方をしているのかもしれない。
下らん出来事も多い。
苦渋も多い。
けれど、心の中だけはいつも自由で、そして理想を求めている。
「絆」と流行の熱病のように言われたが。
今に始まった事ではない。
過去から、そして未来にまで、「絆」は「絆」として心の中に存在を続けるのだ。
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