山形市では昨年より10日以上遅い初霜を観測したそうである。
確かに遅すぎるくらいの初霜だ。
俺のところでも、今朝の霜は今シーズン4回目か5回目の霜。
例年と言うか、以前より暖かい塩梅である。
近年は何だか冬が来ないのかと思うような気候であるが、冬になればしっかりと、いやっというほどの雪がしっかり降るのであるから、豪雪山形は健在である。
遅い冬の到来の様な気配ではあるが、山の木々の葉は落葉した。
昨年より早いペースでの落葉である。
昨年は11月15日のクマ猟の解禁日にはしっかり残っていた山面の葉も、今年は既にもう落ちている。
クマの活動も、昨年はかなり人里付近での目撃や出没など、話題を賑わしたのだが、今年はさっぱりない。
人々は、クマの事を忘れたかのようである。
毎年出てきて食べている柿の木も、今年は1粒も食べられていない。
しかし、山にあるミズキやコシアブラ、ナナカマドなどの漿果類には、真新しいクマ棚があり、その下には湯気が立つようなホットなウンチがおちている。
ドングリやブナの実は、さほどの豊作でもない。
むしろ、ドングリの成りは不作に近い感じである。また、ブナの実も並み作以下かもしれない。
ブナに関して言えば、驚くほど多くなった木と、全くならない木の差が大きく、地域差も大きいように感じる。
夕方に、猟師仲間と山を散策してきた。
お互いに、山のオヤジでありアニキであるクマを見たくて仕方がない二人である。
山に陽が落ちて、周りが暗くなり始める直前に、1.500メートル程離れた木に登るクマを発見した。
暫く木のてっぺんにいたのだが、スルスルと木から降りて見えなくなってしまった。
そう言ったクマを発見するには、クマの居そうな場所を特定し、広い視野、山の中からスポット的に観測する能力と、並外れた視力が必要だ。
最近は、近くのものがさっぱり見えなくなってしまったが、それでもその距離(1.500m)の1メートル前後の黒い塊は肉眼で識別できる。
それがクマかどうかは双眼鏡で確認する訳だが、いずれにしても神業というか、ブッシュマンやモンゴル辺りの遊牧民に遠く及ばざるとしても、日本人としては驚異的な視力ではなかろうか。
あぁ~クマ見れたね~
よかったね~
と、何となく二人でニコニコしながら車に乗り込み、真っ暗になる中帰ってきたのである。
最近は、高い山のてっぺん辺りから陽が昇るので、我が家の日の出は8時を過ぎてからである。
下界を眺めれば、6時半には日の当たる集落も見えるし、7時50分で、100メートル程離れた近所の家には暖かそうな陽光が降り注いでいる。
う~、寒。
ネコの「ミョ~」のお母さんは、近所の老人たちが「タヌキ」がいた!と言うくらい毛がボーボーの虎マダラネコである。
最近毛の長さが目立ち始めた。
タヌキみたいになってしまうのだろうか。
フサフサな毛は暖かそうだ。寝ていると首に乗っかってくるので、毛皮のマフラーをしているみたいな気分である。
さて、もうすぐ陽が昇る。
それまで軽トラのガラスが凍ってガンガンだから、仕事に出られないと言うものである。
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