連日の、後先の利益しか考えていないようなニュースに、一国の国民としてゲンナリしている。
原発や、最新の科学技術、特に遺伝子関係のお話には、その研究者とお国と共に歩まねばならぬ道を、それもほぼ目隠しされた状態で歩むかの如き心境である。
後始末の出来ぬもの。原子力が良い例だが。
その運営のそれは、極地や超高地の人類未踏の冒険に似ている。
過去、人類で初の極点行は、北極、南極とも幾多の探検隊の失敗と、そのため失った人命は数多い。
また、エベレストに始まり14座の8000メートル峰、やそれ以外の山々。
日本であっても、北アルプス連峰や谷川岳、その他の山々での遭難は多い。
極地行は、現在であっても、その探検の快適さを保つ機材は多かろうが、過酷さと危険は、一瞬で生と死を分かつ厳しさを持ち、大自然に抱かれる人知の儚さは、人間が人間である以上、過去も未来も変わらない。
高所登山であっても、厳冬期の少数登山、単独登山程危険を極めるものはない。
吹きさらされた痩せ尾根は、ナイフの刃の上を歩く如く、仮に登頂に成功しても喜んでいられる状況ではない。生きて帰らなければならないのである。
低酸素などや高所の気圧、寒さなどにより命を落とし、未だヒマラヤなどの高所に、腐る事なく死したそのままの姿で眠る遺体も多い。
そして、これは冒険なのである。
一般の人間全てに平等に与えられるチャンスではない。
訓練と経験と、能力と財力、人脈があってこその挑戦である。
高所登山は現在でも高い死亡率である。参考資料 ウィキペディア
付記:ウィキペディアのデータは、訓練され熟練した一流のエキスパートの死亡率であり、全国民が対象となる交通事故や病気の死亡率とは比較できない。
が、これらの挑戦には、参加する挑戦者たち自らの責任において、その命のやり取りがある訳で、参加国の国民の命を脅かす事はない。
現在の原発関係の諸事を眺めれば、それはまるで国民をリックに詰め込んだ政治家と済堺の重鎮など利権者が、エベレストの断崖絶壁をやっとこ歩く姿に見える。
登頂は原発設置か?
さて、帰路は、ナイフリッジの上をヨタヨタと這い歩く。
頂きの原発からは黒い煙・・・・修理には戻れんだろう。
アハハ・・・そのうち国民を背負ったザックごと、数千メートルの断崖を滑落死するだろう。
いやいや、良くて稜線上で低酸素低気圧で脳浮腫でもおこし、死に至る。
彼等だけの冒険なら仕方がないだろう。
誰も攻めはしない。
しかし、彼等は国民を背負っている訳である。
最新の技術開発には、そういった「倫理」を議論し極める能力が必要な訳だ。
化学や物理しかできない堅物に、文学の才能がなければ倫理を理解できぬのだろう。
政治家とて、「嘘」が上手いだけでは通らん。
それは、田舎の地方議員から始まる。
日本中の地方議員の責務として、町や村の予算だけじゃなく、背負われるザックの中身から、せめて自分の町村の住民だけでも抜いてもらうべく、強力な活動が求められる。
百姓の片手間に、町会議員などやっている場合じゃ無い訳である。
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2010/2/26 ~ 1,771,151pv
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