夕食にハタハタの焼き物があがった。
近所の子分が、酒田まで釣りに行き、お土産に十数匹持ってきてくれたのだが、
ありゃ釣ったんだろうか、それとも買ってきてくれたのだろうか？

いずれにしても、咀嚼が終わり、飲み込んだ後に口中に残る後味がたまらない。
旨味である。

しょっつるの旨味である。
ハタハタが練られてしょっつるになるのだから、しょっつるの旨味は旨味である。

そして、芋。
干しイモ。　　薄く切ってない干しイモ。
カミさんの友達が送ってくれる。
これがまたたまらん。
やわらかくて旨い。珍しい干しイモだが、やはり高価なものらしい。
あんまり流通していないし、年によって出来不出来があるらしく、薄く切った干しイモしか手に入らない事もあるらしい。


そして、山に入りエノキタケを少しだけ見つけて採ってきた。
なんだか、この季節のエノキタケは健気で美しく、細やかながら出さしてもらいました的なハニカミと奥ゆかしさがあっていい。
早速味噌汁で食うが、なんたって量が少なくて、歯の隙間を漂い、いつの間にやら歯触りを楽しむ間もなく食道へと流れ去ってしまった。

そして、真打。
ついにクマのソクセキを当てた。
気配がなくなってから２３日目である。執念である。
獲れるかどうかは分からないが。あんなところの足跡は誰も見つけることができないだろうな、という場所である。
アシアト見ただけで幸せだなぁ。
明日は雨。月食は見れなかったけど、雨でも傘さして山へ行ってみよう。
願わくば、誰にも獲られずに冬眠しちゃうか、俺の胃袋に入るかどちらかであるように。

追記：山歩きseiさんのブログにも、昨日とか今日とかクマが歩き回ったという記事が出ていた。満月だったから、オオカミ熊になって歩き回ったのだな、きっと。満月の夜は、オオカミもオオカミ人間も、クマも、他の動物も動き回りたくなるらしい。