朝には雪がモロモロと降り、一日雪かこりゃぁなどと思っていると
さっと止み、暫く外を眺めていたら、降りそうにない。
チビすけと１キロくらい離れた山手の堰堤まで散歩に出かけた。
ポチも連れて行く。
ポチは最近になると、鎖から放しても、猛然とダッシュし何処へやらにぶっ飛んで行く事もなくなり、静かに一緒に歩くようになった。

半分歩いた頃、西の空が俄かに暗くなり、間もなくでっかい雪がボサボサと落ちてきた。
それでも行くと決めて歩き始めた堰堤までは歩きたい。
チビ助よ、行くか？
い～よ～。いくよ～。

なかなかいい返事である。
あっという間に頭と肩に雪が積もり白くなる。

小さな沢の出会いにヤマドリの匂いがあるのか、ポチが沢に入りかけるが、
後ろから俺たちがついて行かないと知るとさっさと道に戻り、俺たちの前を歩く。

堰堤に着いたが、雪は激しく、楽しい事もないので、さっさと来た道を帰る。
チビ助もてくてく歩く。

雪を丸めたり、投げたり、子供は元気がいい。
なかなかいいね。
大五郎みたいになるかな。

雷鳴が１度響いた。
冬の雷か・・・・。