12月も5日だというのに暖かい。
一時は白くなった東山(奥羽山系豪士山駒ケ岳方面をこの辺りではこう云う)ではあるが、もはや終日日陰の部分、それも高い所に少し白く見える程度である。
東山に3度冠雪あれば、里に雪が来る・・・・と言われてはいるが、今年はどうかな。
クマがさっぱり見当たらない。
あれほどに新聞を賑わしたクマたちが行方不明である。
久しぶりの好天だったので、まあ、散歩がてら鉄砲担いで豪士山登山コースを回ってきた。
暑い。汗が流れる。
景色や、動物がいないかなどゆっくりと観察しながら歩くので、疲れるようなことはないが、汗が噴き出る。
昨年、今年と山の木を切り出した跡、山を削り重機が入った跡が痛々しい。
こんな材木の搬出をしていると山が荒れ、そして川が荒れる事になる。
一か所だから、というけれど、いずれ全てがこんな風になって、40年も50年も前みたいに山が荒れ、川が氾濫し、そうなるまで誰も関心がないのである。
町に住んで、山に行ったこともない連中が、
”豊かな自然の高畠町は・・・・”とやっているのであるから、可笑しいを通り越して悲しくなる。
大風のあとなので、吹き溜まりには落ち葉が膝までたまっている。
豪士峠直下の水止まりには、日当たりの悪い沢の底と言うのに雪も残っていない。
のんびりのんびりと、太陽の味をじっくり味わいながら登る。
家を9時に出て、お昼には豪士につかないかな?と思っていたのだが。
11時30分豪士峠。
ここまで来たら、登山道の脇にちょっとだけ雪が残っている。
クマの足跡はない。
豪士山直下の直登道に来ると、ポチがウサギの毛を見つけた。
山ウサギがキツネとか猛禽にやられたのだろう。
真っ白なフワフワした毛が散らかっていた。
豪士山頂・・・11時45分。
風が強え~。さみ~。
ここにいても、動物観察はできないから、豪士山の南のピークを越えた南側の小灌木の中で昼飯をやることにした。
そこからなら駒ケ岳の裏側、ウチアサヒ沢が見える。
尾根通りは風がつよい。帽子が飛びそうである。
しかし、鉄砲撃ち始めてから、鉄砲もって豪士に来るなんて久しぶりだ。
丁度12時、灌木の中に腰をおろし、おにぎり(すじこ&めんたいこ)とカップめん。それからヤブキタ茶。
おにぎりはポチと半分こである。
日当たりがよく、暖かく、眠くなる。
無線機・・・バーテックススタンダードVX-7・・・で、ラジオを聴くのだが、マラソン・・・テレビに切り替えてNHKニュースを聞き、のど自慢が始まってしまったので、アッコにおまかせに切り替える。
駒ケ岳北側は、逆光になってしまって何も見えないし・・・・・。
少し休んでさっさと下るか・・・・。
ヤマドリとクマ、どちらが出てもすぐに対応できるように、左手にスラッグ弾1個、右手に5号散弾1個をそれぞれ指に挟んで歩く。
俺は、基本的に、歩いている最中には銃に弾を詰めない。
獲物を見るまでは詰めないか、すぐ近くに獲物が潜んでいなければ装弾しないのである。
だいたい、弾入れたまま担いで、木の枝でも引き金に引っかかったら怖いじゃないか。背中でバーン、頭に被弾では冗談じゃない。
ヤマドリが飛んでから、弾を銃に突っ込み発射してでも十分間に合うしね。
で、何もなし・・・。
でで、下り下り、昨日あたり誰かが犬連れて猟をしたらしい跡を発見。
あ~あ、ヤマドリもだめか・・・・。
沢で、ムキタケかナメコ~~と念じて歩く。
みぃっけ!!!
登山道から30メートルほど下の沢にナメコ発見。
ワラワラ降りてって、獲る。
1.5キロくらいあった。
まあ、一日歩いて、ナメコ1.5キロ。
文明がなくて、東京も大阪も大地震でぶっ壊れて、何にも輸入できなくなって。
大人の男が一日歩いてナメコ1.5キロじゃ困るが、
俺は満足。
早速ナメコ入りの鍋でうどんを喰うのであるが、
喰い終わりまじかの写真になってしまった。
1.5キロ…
食い終わる頃に撮影を思い出すのは、皆同じ(笑)
しかし今年お目にかかっていないナメコ…
うらやましい限りですじゃ。
しかし今年お目にかかっていないナメコ…
うらやましい限りですじゃ。
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