木を切るということ

  • 木を切るということ
かなりレアな依頼を受けて、昨日から樵(きこり)仕事をしている。
レアとは・・・・。
知る人ぞ知る、俺の能力?

そうそう誰もが出来る仕事ではない。
いや、業者に依頼し、大きな機械や道具と人足をかけ、お金をかければどうってことがない仕事かもしれないが。

そこは、急な傾斜にあるブドウ園のてっぺん。尾根である。
モノラックという急傾斜用の農業用荷物運びモノレールがあるだけで、道はない。
傾斜はスキー場の上級コースよりきつい。
木を倒す範囲はかなり限られている。

チェーンソウひとつで、ブドウハウスに覆いかぶさる大木を、ギリギリのところでハウスを破壊することなく、整然と倒すのである。
写真では分かりずらいが(木を切り倒してある)
ハウスと木の距離は5メートルくらい。
今日切り倒した木は30本。
直径、平均で50センチ。枝は完全にハウスの上にのしかかっていた。

ほんの少しの計算違いや不注意で、ハウスを破壊したり、怪我、あるいは命を落とすかもしれない。

だいたい、それは樵でなければ、だれが見ても不可能というか、ハウスを破壊するのではないか、あらぬ方向に倒れおかしな事になるのではないのか・・・。
という木々を、すべて同じ方向に整然と倒すのである。

正直、経験とカン、技術、慎重さ、ち密さ、計算、体力、度胸も必要である。

ブドウ園園主は、お~~~~~~~~っ!!!とタマゲていた。
なんとっ・・・・・・・!!!!たまげたぁ~~!!!!

と、目をみはっていた。


もう2~3日かかりそうだが、
知る人ぞ知る、山の仙人になりたい人間の妙技でもある。

そして、持ち帰れる木は短く切り、軽トラまで引っ張りおろし、薪ストーブの燃料になるのである。
これを出すのが大変であるが、木を燃やす前に薪ストーブのおかげで熱くなれるのである。

2010.11.30:kuma仙人:[野良仕事]

拍手!

巧いものですな。
薪ストーブの炎が目にうかび、
その前で一杯やる姿も目に浮かびます(笑)
2010.11.30:タッシー:[編集/削除]

タッシーさま

そう、
寒い白い季節には、
ここ、ストーブの前で
琥珀色の精にでも心を委ね、
瞼の裏を熱くするのも心地よいのであるよ。
便槽風呂構想が頭から離れなくなってしまい、おかしな妄想が次々と浮かんでは流れ、松島奈々子が浮かんでは流れるのです・・・・・・・・・。
2010.11.30:kuma仙人:[編集/削除]

仙人の実力

仙人さん、こんにちは。
今日は与作さんになっていたのですね。暮らしの基礎を自ら整えられる実力があるってこと、すばらしいです。私は山歩き人になってから「山姥のようになりたい」と、願ってきたのですが、実力ではなく風体ばかりが山姥になってくるので、最近困っています。「なんだ山、こんな山」なんて言いながらガシガシ歩きたかったのですが。
薪ストーブときのこ汁、いいですね。
2010.12.01:mim:[編集/削除]

mimさま

こんばんわ。
与作は木~を切る~♪です。
もはや冬のはずが、小春日和の中のお仕事には唄も出そうでした。
山姥の様に、風の如く山を巡る。
いいですね~。
mimさまのみならず、吾輩も、やせ細り眼光鋭い仙人風体を望むのですが、どう見てもゴリラかパンダ、クマの親戚みたいになっちゃってます。
嗚呼、想いはあり、精神だけは願いに近づこうが、身体はまた別の生き物の如く想いも裏腹に、デッパラばかりが育つばかり・・・です。
2010.12.01:kuma仙人:[編集/削除]

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