このところ連日クマを見かける。
この部落の人はクマを見かけても動じない。
役場や警察、関係機関にも連絡しない。
なぜか・・・・・
別に、珍しくもないからである。
農産物などの被害はあるが(これに怒り心頭である)、人身被害はないし、特別クマを怒らせたりしなければ襲われたりしないだろうし、過去の人身被害も特殊な状況での事故だと知っている。
そして、犬でもあるまい、鎖につながれている訳ではない。
自由に歩き回るのである。
最近は、むしろ犬が徘徊するほうが珍しい事だ。
であるから、庭先にクマがいたとしても(これはやはり、問題があり対応が必要だが)・・・いや、いた形跡があっても驚かないのである。
犬をつなぐ習慣が、ある意味、山間地でのサルやクマ、カモシカ、イノシシなどの動物被害の助長になっているのではないかと、俺は推察する。
人口密集地と、疾病多発をうけての法整備(狂犬病予防法)であるが、
狂犬病の予防接種を受け、衛生管理の徹底から昭和三十年中期より、日本に狂犬病の発生はない。
なぜ、予防接種を受け、放し飼いが認められないかと、以前保険所に質問した事があるが、「輸入されるサルや、猫、アライグマにキャリアが疑われるから、犬に注射は必要だ。」という、なんだかおかしな見解であった。
ある意味、都会と田舎、山間地では動物に関する法が統一されていることに無理があるような気がする。
実際、犬などの放し飼いがある頃は、野生動物による農産物被害は少なかったと聞く(その頃は里山という山と里の緩衝地域も充実していたではあろうが)。
サルなどの動物の保護体制も、保護が必要な場所や、そうでない場所など、密度や地域との関わりにより全国一律というには厳しい事情もあろう。
で、まいにち我がブドウ園には「ヤマオヤジ」が遊びに来ている次第である。
登山者がいう「クマの地雷」も至る所にある。
朝行けば、湯気の立つ新鮮なものもある。
ブドウ園周りの藪には数十本のクマのトレースができている。


まあ、ちょっとばかりのいたずらは仕方がないが、
人にはかからないでくださいね~ ってなもんである。
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