梅雨 しっとりと

  • 梅雨 しっとりと
庭のラベンダーが この季節を彩る、
植えた訳ではない、つぼすみれも鎮座する。


いや、「つぼすみれ」ではない・・・・何だっけ???
酒精にやられた脳が、また曖昧な出力をしてしまうところであった。
カキツバタも、雨粒に打たれ、薄紫の大きな花弁が垂れ、
いかにも梅雨のころの花という趣を出す。

写真に撮ったのでは表現できないもが、私の部屋の窓の外に
季節のままに息づいている。


雨は良い。

農をしていなければ、僕は啄木のような、自己意識過剰な売れない詩人にでもなっていたろうか。

雨を、
雨に打たれ、
それを、日ごと言葉に変えていくというのも、また 「いとをかし」であろう。

農に追われると、
雨がなく心配し、水を作物にくれ、
雨にたたられると、作物の水没を危惧する。


しかし、たまの雨の日に、ゆっくり休み、
雫一つに思いを巡らせ、
文学チックに命を楽しむのも悪くはない。

山の霧もしっとりと木々にまとわり、
我がデスクの、煙草の煙も梅雨時らしく、
しつこい香りと共に、まとわる。


少しばかり、さみだれのブログのデザインをいじくってみた。
どうだろう。


農に忙殺、或いは命を削り分けしている気分になってしまった。

おとこ気・・・というか、馬鹿正直にというか・・・
いや、単なる馬鹿なのかもしれない。

きっと、生活と再生産可能な価格での農産物の販売をしないと、
家族を維持できそうにない。

なんとも、雨の季節。

能天気な吾輩も、やや沈没気味である。
2010.06.27:kuma仙人:[生活・地域]

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