風向きが変わった。
数日来の東向きの風から、西の風に。
ここ数日の、目に入るものの移ろいは、
あまりに激しく、劇的である。
寒さに震えた気候から解放されたいのちたちが、
一気に萌える。
全てのいのちたちが、美し過ぎる程に美しく。
小さなものから、大きなものまで、
植物から動物まで
燕や、鷹、やまばと、カケス・・・・
人の所業だけが、美しさの中に傷を残している。
人間の仕事など、どんな芸術だろうと、
自然の美しさにかなうものはない。
そして、人間は いのち を喰らう生き物である。
植物であれ、牛・豚・鶏・クジラやイルカも含めて。
何を喰っていいとか悪いとか、
そんな事はどうでもいいのだ。
喰らう いのち の美しさを知り、ありがたさや生かされている己を知ることが必要だな。
数日前、愛犬をなくした。
理由は書けないが。
これほどの、美しい いのち の移ろいを、心に刻もう。
君が見るはずだった全てを、俺が君の分まで心に刻もう。
君から、優しさと強さと愛を 受け継ごう。
愛している。
君を忘れない。
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