寒さに 詩人になる

こう寒いと
詩人になるしかない

旧の3月初頭 月は朧に 日は西に
しかし、新月 月は無し

山に煙るは、冷気の水滴
樹氷の精

遠きシャーマンが
今宵 唸りそうな
季節の期待を裏切る風

人知など 自然の囁きにさへ 立ち向かえるものではない

人の世を先導するなどと
大層な悪だくみに 小さな世界を牛耳った錯覚に
思いもよらぬは 天変であり地異であろう

それが常である 我が青い星

遥か、真空の世界から
日出国の男女して
この地を 見下ろすなり

雲は白き 海は青き
地の色は如何に

桜の色香など知らずして
ただ、春の土の香を待つのみ

2010.04.16:kuma仙人:[ぼやき・つぶやき]

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