田園調布周辺を歩いてきました。
※前回の六郷ウォークはこちらから。
田園調布と言えば言わずと知れた高級住宅街。
大正時代、欧米の「田園都市」にならい、
都会と田園の良さを兼ね揃えた新しい住宅地を作ろうという
目的のもとに開発が始まりました。
住居と職場の一体が良しとされ
郊外の住宅地はあまり発達していなかった当時は、
とても斬新な発想だったようです。
その考えは職場の近くに住居を構える必要のない
中流階級の人々に受け入れられ、
都市開発のために創設された田園都市株式会社が
土地分譲を開始しました。
開発当時から現在まで、住民が積極的に
まちづくりに参加し、
町の美しい景観を守ろうと活動しています。
“町全体をひとつの公園のように”ということで
個々の家々の樹木や花垣、花壇は綺麗に手入れされ
統一感のある美しさです。
また田園調布古墳群といって
(住宅地化によってなくなってしまったものも多いですが)
今でも古墳が多数存在し、見学できる貴重な場所でもあります。
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JR蒲田駅から東急多摩川線で多摩川駅でへ。
そこから東急東横線へ乗換え、田園調布駅に到着。
おや、この近未来的な扉は…。
▲これが田園調布駅の外観。
おっしゃれーな駅です。
すでに場違いな気がしてきました。
なぜだかDENEN-CHO-FUとかGINZAとかの響きには
縮みあがってしまいます。
周りの方々のサングラス率が高かったです。
駅西口から放射状に伸びる道路の中心部。
ちょっとした広場には、
…鯉がいました。
いちいちカルチャーショック!です。
ここから地図に沿って歩いていくわけですが、
西口は駅を少し離れるともう住宅街なんですね。
(東口には様々なお店が立ち並んでいました)
しかしながら、緑が多く綺麗なので
散歩にはもってこいなのでしょうか。
最初のポイントの宝来公園に到着しました。
ここは梅が有名な公園なのだそうですが、
ちょっと時期を逃してしまいました。
他にも桜やクヌギ、シイなど
約70種1500本の樹木が植えられているそうです。
▲カモが戯れているという池には…
カメ。
やっぱりカメ。カモとは出会えませんでした。
宝来公園を後にし、次に
都の天然記念物で樹齢約300年といわれる
秋葉のクロマツを目指します。
ちなみにこのクロマツ、
住宅地の中に突然現れるので要注意です。
▼それがこちら。
枝の先の方~。
高さ約17メートル、幹の太さ約4メートルだそうです。
大きすぎて全貌がカメラに収まりません。
多摩川の土手からだと全体が見えるようです。
押してだめなら引いてみなってことですね。
(天然記念物を押してはいけません)
それにしても田園調布、坂が多いです…。
次は多摩川台公園を目指します。
そして迷う。
掃除中の奥さまに道を尋ねるとすごく親切に教えてくださいました。
「田園調布の人は違うな~」などと的外れなことを考えつつ…。
多摩川台公園に到着。
宝莱山古墳・亀甲山古墳・多摩川台古墳群や桜、あじさい園なんかがあります。
あじさいももうそろそろ見ごろでしょうか。
また行ってみようかな。
▼この階段を登れと…?
こうも坂道や階段が続くと
(自称)若者の私も結構キツイです。
先ほど道を伺った奥さま曰く100段くらいあるんじゃないかとのことでした。
本門寺の階段といい勝負ですね。
▼参考:大田区池上にある池上本門寺の階段
▼階段を登り切ったところの広場
この奥の階段の先が宝莱山古墳です。
いわゆる前方後円墳というやつです。
わくわく。
わくわく。
…ええと、
と、一瞬疑問が浮かびましたが、
よく考えてみれば…
そうですよね。
ちなみに宝莱山古墳は後円部の大半が壊れており、
工事の際に剣や鏡などが出土したことから古墳だと認識されたそう。
(やっぱり)壊された当時の皆さんも丘だと思っていたのでしょうか…。
更に公園内を散策。
ずいぶんと細長です。
▼そして
1~8号墳まで。
最初は9号墳まであったものが8号墳までになりました。
前8号墳は宝莱山古墳とは逆で
本当は古墳ではなかったということが判明したらしいです。
古墳かそうじゃないかの判断は外観だけだと難しいのでしょうか?
古墳のことが学べる古墳展示室もあります。
見学無料です。
▼古墳の模型
穴の中には大田区内の古墳に関する資料や
出土品が展示されています。
▼ちょっとびっくりします。
古墳って集団の首長のお墓なんですよね。
そう考えるとさっきの丘たちもミステリアスなような気がしてきます…。
発掘が進んでいないところにはまだ何か埋まっているのでしょうか。
▼田園調布から世田谷にかけての荏原古墳群
ボタンを押すと、
ランプが点くよ!
こうして見て初めて、TOKYOにこんなに古墳があるんだと知りました。
※全部を一度に点灯させるボタンがありました。
私の指が100本あるわけではないです。
展示室、勉強になります。
続いては外に出まして、多摩川八景に選定された景色をどうぞ!
とっても清々しい感じです。
近くにあった看板によると、
お天気が良い日は富士山が見えることもあるみたいですよ。
…といったちころで多摩川台公園を後にします。
本当に長い公園です。
遠足に幼稚園生?と小学生が来ていました。
古墳の勉強とかしてるんだろうな、小学生。
田園調布駅から遠回りしながら一駅歩いていました。
▼やっと会えた多摩川駅
しかし私はその先の沼部駅がゴールです。
この辺りは、お屋敷付近と少し雰囲気が違うかも?
この辺りのはタイ焼きならぬ鮎焼きが売っています。
そして、多摩川浅間神社です。
「浅間神社」というのは日本各地にあるそうで、
富士山を信仰している類の神社だそうです。
社殿は浅間神社古墳の上に建てられているんですって。
ここにも古墳とは!
ちょっとした展望台?がありました。
ここからも富士山が見えそうな気がします。多分。
さて多摩川線の踏み切りを渡って、
区内最古のトンネルへ向かいます。
▼これ?
特になにも看板等なかったので、
本当にこれなの?と何回か往復しました。
東京府時代のマンホールが残っているとのことですが、
これでしょうか。
▼これ??
▼区内最古のの短いトンネルを抜けると六郷用水遊歩道であった。
六郷ウォークでは六郷水門を見ましたが、
今回は水路があったあたりに復元された遊歩道です。
辿っていくと碑や解説文がところどころにあります。
六郷用水路は、農業用水として多摩川などの自然の川から水をひいて
大田区中に張り巡らされていたんです。
100年ちょっと前までは一面水田だったと思うと
急激な変化ですよね。
鯉たちにまた会いました。
今度は大量。
それからカメ。
癒されます。
次のポイントはかの有名な桜坂です。
福山雅治さんの名曲!
桜…坂。
ちょっと来るのが遅かったようです。
…そんなこんなで沼部駅に到着。
マップはここでゴールですが、私の旅はまだ続きます…。
田園調布のシンボル的建物となっている、
カトリック田園調布教会をぜひ見に行かなくては!!
というわけで再び迷った挙句、教会に到着。
とても大きな教会です。
厳粛な雰囲気に緊張してしまいます。
敷地内を少し見学させて頂きました。
▼教会のシンボルである聖フランシスコ像
▼大聖堂、立派!
…これにて終了。
マップの距離は3.5キロほど。
迷子距離や教会などを換算すると6キロは歩いたんじゃないかなと
思います。
長かった…そして、記事も長い…。
ブログのサイドバーがどうなるのか心配です(^^;)
田園調布、今度は東口のほうも探索してみたいです。
最後までご閲覧ありがとうございます。
<完>
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参考
大田区HP
田園調布会HP
東急スクエア
埼群古墳館(関東古墳めぐり)
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