昨日は午後から、山形大学東京サテライトで開催された
「食農の匠」フォーラムに行ってきました。
演題(一部省略)は、
・「食の最前線2010 -食を取り巻く消費者動向の変化」:東急百貨店
・「地域発信情報の受け手としてメディアが地方に注目するもの」:日経BP
・「食品MOTと地域連携」:最上総合支庁
・「MOT ファンクラブとマーケティング」:山形大学
といった感じでした。
「食の最前線2010 -食を取り巻く消費者動向の変化」:東急百貨店
では、高級品を扱う百貨店の視点から「食」に関する話題に触れられていました。
百貨店に出店する店に求められているものは、まず食品そのものへのこだわりであるが、
それだけではなく商品・店舗・パッケージのデザインが出来ていることだそうです。
それに関連して、百貨店では味だけではなく見た目が特に重要だそうで、
いくらおいしいものでも、見た目が華やかな商品に売れ負けてしまうとのこと。
また、近頃の不況で消費が低下している中でも食品の消費は割と安定しており、
さらに食糧危機問題も見据えて、多くの業界や企業がこれからの農業に期待・注目をし始めているといった話も聞くことができました。
「地域発信情報の受け手としてメディアが地方に注目するもの」
では、日経BPで人気の地方中小企業を発掘するといった連載記事に関する話が聞けました。
すべて社内で解決できそうなGEやIBM、ソニーのような先端技術の大企業も周辺住人も知らないような地方中小企業の特殊技術に頼っているそうです。
そうした優れた“無名”の地方中小企業にスポットライトを当て、独自性や潜在力、成長に至ったストーリーを記事にしているとのこと。
そして最近では「ぜひウチも取材して紹介して欲しい!」という企業も多く、それに関して以下のような自己PRのアドバイスを教えていただきました。
まずは興味をそそるようなオリジナリティやストーリーを呈示して、周囲の評価(クチコミ)を得ることから始め、今後の計画を明確にし、心をこもったPRをすることだそうです。
「食品MOTと地域連携」
「MOT ファンクラブとマーケティング」
まずMOTとは技術経営学(Management Of Technology)の略で、
生産・加工技術、経営、人材育成など文理の枠を超えたカリキュラムを持ちます。
いわば、農家・加工会社・販売流通(消費者)・大学の橋渡しや支援をしているところです。
MOTでは大学の研究結果や戦略方針を講習会などで地域の農家に呈示したり、
特産品の消費拡大のための加工品開発検討、消費者へのニーズ調査や積極的情報公開、
コンビニとの提携などによる商品開発・販売ルートの確保、
若く技術力のある農業人の育成などを行っているとのことでした。
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