グラブ”ジャームーン”。
グラブはバラの花のことで、宮廷料理に飾られると書いたが、お菓子でもグラブ ジャームーンというお菓子があります。 ジャームーンというのは木の実で、そのまま食べられます。 デリーではコンノートのまわりに植えてあり、これを入札してこの木はうち、 この木は〇〇さんと決め、木の実を採取します。 だいたい6月頃です。 グラブ ジャームーンは、バラの香りのするジャームーンというお菓子なのです。 まずコーヤーをつくり(コーヤーとはミルクを水分がなくなるまで煮詰めます。それも白く、ミルク色になるように。)、このコーヤーにほんの少しの小麦粉を加え、練り、お団子にして油であげます。 これをシロップを作っておき、バラの香りを加えておき、その中に揚げておいたお団子を加えます。 このお団子が一人でシロップを吸い、クルっとまわります。 このお菓子をグラブ ジャームーンといいます。 コーヤーは強い火で煮詰めると、白くあがります。
2020.06.13