日本舞踊家 乾参上

日本舞踊家 乾参上
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先月20日、国立劇場で開催された
藤間章作「素踊りの会」。
無事、舞台を務めさせていただきました。

章作先生の定評ある素踊りをご覧になるべく
客席はたくさんの方々で満席でした。
きらびやかな舞台設営も衣装もない・・・
舞踊の神髄を見せようという意気込みが伝わります。



そんな中でも、ピンクの地に梅の模様がうっすら
乾の衣装は、これでも派手な方でした。

幕開きに「乾!」と大向こうがかかりましたが
こういう舞台の時はさすがに控えめな感じ。



今回も天童からお弟子さん達がたくさん来てくれて
楽屋のお手伝いもしてもらいました。
若い子達が揃いの紋付きで楽屋にいる風景って
いいですねえ。
今度からは楽屋の画像も撮りますね。



久々のお知らせです。
11月20日(土)
大きい先生のリサイタルが国立劇場で開催されます。

その中の
荻江「松・竹・梅」の「梅」を乾が務めます。
実際には半素となりますが本質的には素踊りですので
派手な演出などはございませんが
舞踊の資質が丸分かりになることは必至。
緊張しますね。

そうでなくても弟子の一人として
師匠のリサイタルで舞台を務めさせていただくということは
とてもとても名誉なこと。

この夏の終わりに
霊峰月山へ登頂し参拝して身を清め
この大舞台に望んでおります。
月山へは毎年一人で参拝に登っており
特に大きい舞台を控えているときは
尚一層気持ちが引き締まります。

是非是非たくさんの方々にご覧いただければと思います。
チケットご希望の方はお問い合せ下さい。




さて、お待ちかねの大一番。
「鏡獅子」大曲です。
体力のみならずかなりの技量が必要です。
可愛らしい弥生になりましたね。

胡蝶も頑張りましたよ。



ARUちゃんと



AYAKAちゃん。

二人とも本当によく頑張りました。
泣きながらお稽古したこと忘れないで欲しいな。



はい、3人の集大成!



幕が下りる前から感極まってしまって
大泣きに泣いてしまいました。
この感動が堪らないいんですよね、舞台って。




踊りの会の、定番中の定番ですね。
亡くなった母の最後の舞台が「藤娘」でした。

確か73歳の時だったかな?

「お弟子さんに教えるのと自分で踊るのとでは大違い」

と言って、皆を笑わせてました。

今回は「乾ふじ会」の会計さんをお願いしているお名取さんです。
確か50代ではないはず。。。
娘盛りに踊る「藤娘」もいいですけど
妙齢になっての「藤娘」は味わい深い物がありますね。





以前お稽古風景をアップした三つ面子守です。
滑稽な振りが多く、なかなかの難曲ですね。
ayumiちゃん、頑張りました。

何でもそうですけど
根性据わってないと踊りきれません。


地方さんは長唄と清元だけをお呼びしたので
大和楽・常磐津はテープです。
テープではあるものの本舞台、
やはり本衣装にかつらやお化粧を施せば
立派なもんです。

大和楽はテンポがゆっくりで
姿形をじーっくり見せる振りが多いですね。
踊りの世界に身を置いてそれほど長くはないIさんですが
一生懸命にお稽古した成果がありましたね。



「源太」は踊り分けが非常に難しい演目。
長いし、難しいし、だいぶ心配しましたけど
無事、舞台を勤め上げてくれました。

しかし、これはほんとに難しい。。。

小曲の「祇園小唄」
長唄の地方さんに演奏していただきました。

親子競演に見えますか?
もう一世代離れてるんです。

本衣装をつけて舞台化粧すると
気持ちも尚一層高まりますね。
これが醍醐味でしょうか。

舞台上でおだんごを頬張る演出で
客席も盛り上がっておりました。



写真ができあがってきました。
まずはご祝儀で松の緑。
会主の三男です。

美容師として頑張っている毎日
いつお稽古する気だろうと思っていたら
午前2時とか3時とかに
「お稽古お願いします」でした。

確かにそのあたりの時間は稽古場にいて
さまざまな雑用をこなしたり
ようやっと自分のお稽古をしようかと思う時間。

仕事を休むことなく
人知れず夜中に頑張った倅。
無事、舞台を務めた後
思わず駆け寄ってハグしたところ
「やめろよー!」ですって。ったくぅ!
誰が命がけで育てたと思ってるんだ!(笑)

この舞台の三味線を長男が務めたこともあり
身内にとっては格別の舞台でございました。



山形大学地域教育文化学部
非常勤講師として伺っております。
近い将来、教育者となる学生達を対象に
日本の伝統文化に触れてもらおうという講座です。

理論では解っていても
実際に観たことがある人って少ないもんです。
ほとんどの子供達が一度はピアノ教室に通う昨今
日本の古き良き文化は敬遠されがち。
こうやって意識的に伝えようとしなければ
ややもすれば、消滅してしまうかも。



この日は80名ほどの学生諸君の前で
長唄「越後獅子」を踊ってもらいました。(by u-chyan)
学生諸君からも実際に晒しも振ってもらったのですが
なかなか苦戦してましたよ。



越後獅子は小学校の教科書にも出てますし
是非、曲も覚えていて欲しいですね。



講義終了後、女子学生達と。




舞台写真はやっぱりプロにはかないません。
カメラがちがうのかなあ。
いやいや、やっぱ腕でしょ、ウデウデ。

もうすぐ届く頃かと思うのですが
随分更新もストップしたままなので
身内(義弟)が取った物をアップしました。

親子競演の「羽根の禿」。
この親子競演は「手習子」「舞妓」に次ぐ第三弾。
至福の舞台でございましたよ。

今日はこんな写真ですけど
順次、更新して参りますのでお楽しみに。

毎日アップしてすいません。
三つ面子守も頑張ってるので、つい・・・

2007年秋、さくふじ会で乾が務めた「三つ面子守」

結婚・出産でちょっとお休みしていたayumiちゃんが
頑張ってお稽古しております。

なかなかの難曲で、
おかめ・ひょっとこ・えべっさんを踊り分けて
滑稽な振りなんかは、ちゃんと踊れる人じゃないと無理なんですよ。





お稽古が終わった後は
持久走でもしたかのような息の上がりよう。

当日は、さぞかし楽しい舞台になることでしょう。

いよいよ5月に入りました。
お稽古も仕上げの段階になりました。

「鏡獅子」の胡蝶も頑張ってお稽古しましたよ。

どんなにか可愛らしい胡蝶になることでしょう。

もちろん弥生後ジテ獅子の精を務めるhumikaも
しっかり踊っております。



お稽古で使う毛は黒いんですよね。
なんとなーく怖い感じもしないではなく。。。

「鏡獅子」は第一部の最後の演目。
どうぞお楽しみに。

第二部は藤間章作先生の「傀儡師」で始まって
乾の「かさね」で終演となります。
終演時間はだいたい5時半くらいでしょうか。

5月の乾ふじ会公演まであとひと月ほどとなり
お稽古もいよいよ佳境に入る頃となりました。

ほとんどの方が振りを最後まで覚えてくれましたし
(不安な方も若干名いるのですが)
あとは形を整えるお稽古になります。

4月に入って間もなく、かつら合わせがありました。
一人一人、頭にぴったり合ったかつらをこしらえるんです。

かつら屋の三浦さんとは
お互い親の代からのらお付き合い、
子供の頃からお世話になっております。



まずは頭の形にあわせて台金を小槌でコンコンコンコン。



アップで見るとこんな感じ。

富士額のところだって
おでこが張ってる人、平らな人、様々でしょう?
ほんの少々きつくても長時間かぶっていると
頭がヅキヅキ痛くなっちゃんですよ。

うちの姉妹二人とも舞踊会ではなしに、
結婚式の時の文金高島田なんかもお願いしたんです。
ぴったり合ったかつらのお陰で長時間の婚礼でも平気でした。
何年前のことやら・・・

完成品がこれ。



あとはここに毛を植え付けて
役にあった形に床山さんが結い上げます。

かつら合わせをすると
いよいよ!って言うか、実感が湧きますね。



5月の乾ふじ会で、会主・乾は
清元「かさね」を務めさせていただきます。

慣例に習い
【かさね塚】にお参りに行ってきました。

前回、かさね役をやらせていただいた時は
一人寂しくお参りに伺ったものでしたが
今回は、なんと、
与右衛門役をお願いしている
花ノ本流お家元・花ノ本 海さんが
ご一緒して下さったんですよ。

しかし、親子みたいに見えなくもなく・・・

お忙しいのに、
本当にありがとうございました。



東京目黒区にある祐天寺
ちょうど桜がいいアンバイでした。



あ、エルメスの紙袋が写っちゃってる。。。
プログラムに載せる時は
ここ、切ったほうがいいかな?

ご祈祷後、
赤と青のお守りをいただきました。

無事に舞台が務められますように。




昨日、私どもの
後援会総会がございました。
いつもいつもガッチリとお支えいただいている皆様
本当にありがとうございます。





会報なども発行しており
一年間の活動のご報告などをさせていただいております。

70名もの方にご出席いただき
感謝感激です。

総会には懇親会がつきもの。
ここで申し上げるまでもなく
小さい子供達のかわいい踊りやカラオケなどで
大いに盛り上がりました。

途中、おじいちゃん(実父)の
「ガンバレ〜〜〜!」のかけ声が、随所に入ります。
今年83歳になるのかな?
このかけ声が出るうちはまだまだゲンキ!

宴席の終盤、
長唄「松の緑」を舞わせていただきました。
皆さんほどよくお酒も回っていらっしゃるのに
シーンとさせちゃって、何だか申し訳ない感じでした。

こういう踊りは
やっぱり乾杯前にすべきだったかな?

中締めをしてもお帰りになる方も少なく
中締めから1時間経って本締めとさせていただきました。
でも何か物足りない・・・
あっ、そうだ!
妹の「どうにも止まらない」がまだ出ていない!!

仕方がないので
そのまま二次会へ突進いたしました。
あんなに騒いだの、久し振り。。。
あー、楽しかった!




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